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米寿記念にコラボするALL YOURSの服の秘密に迫ってみた

こんにちは!小杉湯番頭のジェット石田です。

10月10日から小杉湯ではアパレルブランド・ALL YOURSとコラボをし、「着たくないのに、毎日着てしまう」ロングスリーブTシャツ【小杉湯】の予約販売を開始しました!10月10日から「着たくないのに、毎日着てしまう」ロングスリーブTシャツ(サイズ3のみ)を試着することができ、11月12日から小杉湯の番台で購入することができます。全てのサイズを試着することが出来ます。配送は11月10日から行う予定です。

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▼こちらのページから購入できます▼

いやでも、私はびっくりしたんです。この値段の高さに。

ロングTシャツ+入浴権利+もったいない袋=11,000円なのですから。

「きっといい素材使っているんだろうな…。」
「きっといいデザイナー雇っているんだろうな…。」
「きっと変わった新しいコンセプトの服なんだろうな…。」
「米寿記念だからプレミアムなのかな…。」

いろいろ高くなる理由を考えました。でも理由は分かりませんでした。

たかが記念Tシャツで1万は高いっつーの!

しかし、着てもいないのに「高い高い」ばかり言っていても、ただ不満が溜まっていくばかりです。そんなところで、三代目の平松佑介から声を掛けられました。

「ALL YOURSの直営店で試着会をやるから石田ちゃんも来てよ~。」

どうやらALL YOURSに興味がある小杉湯スタッフや小杉湯となり会員を集め、試着会を開催すると彼はいいます。「よっしゃ、ならば一度着てみよう」と思い、ALL YOURSの店に向かいました。

ALL YOURSの試着会に行ってみた

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渋谷から一駅、池尻大橋にALL YOURSの直営店は佇んでいました。ガラスの扉を開き、ALL YOURSという黒文字が書かれた白い暖簾をくぐります。洗練され、引き算されまくった黒文字とまっさらな白背景。

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目の前には、10月7日からクラウドファンディングが開始されたミテミテシャツが掛けられていました。「見て見て!」といわんばかりに目の前に鎮座するそれは、ALL YOURSが開発した新しい白シャツだそうです。洗濯してもシワにならず、下に着るものが透けないそうです。透けないシャツほしい…。

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ミテミテシャツの左側を見ると、「着たくないのに、毎日着てしまう」ジャケットシリーズが一列揃って吊るされていました。パリッとしたスーツのような生地のジャケットで、仕事でもデートでも使える便利仕様のものだそうです。ちなみに私も着てみました。

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猫背のせいで、まったくいいものを着こなせていませんね。でも肌にすぐ馴染むし、サイズもユニセックスだけど幅広くて選びやすいし、割とどこでも歩けそうな服だと思いました。

そして、このジャケットの反対側には、「ハイキックジーンズ」という高々と足をあげられるぐらい伸縮性を持ったジーンズが飾られていました。腰回り、太ももあたり、ふくらはぎ、どの部分を引っ張っても伸び縮みするように設計されているものです。

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また、店の奥には大きな本棚があり、ビジネス書から岩波新書まで取り揃えられ、試着に来る人の知的好奇心をくすぐられました。思わず背筋も驚き、ピンと立ってしまいます。

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一切の雑味が取り除かれた店内で、コンセプトから、布の生地から、何から何までこだわった服を着る。試着会に参加する方々の年齢層が20代後半~30代前半と、大学生ジェット石田とは8歳ぐらい歳が開いている人生の先輩に囲まれ、私はかなり緊張してしまいました。

さらにALL YOURS共同代表の原康人(はらやすと)さんが合流しました。絶対にシワにならないALL YOURSの服で全身を包み、ハットまでかぶっていらっしゃる。こつこつと靴底を鳴らし、高そうな一眼レフをこちらに向けてきます。ひい…。

シンプル・イズ・ベスト。この無駄をそぎ落とした完璧な世界観で「着心地いいのは分かるんですけど、なんでそんな高いんですか…?」とか聞けない!絶対無理!

この日は結局、ただ緊張するばかりでALL YOURS製品について大したことは一つも聞けませんでした。

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↑オリーブ色の「着たくないのに、毎日着てしまう」ジャケット、「着たくないのに、毎日着てしまう」パンツに身を包んでいるのがALL YOURS共同代表の原さん。

ファッションにうるさい人かと思えば

ALL YOURSの空気にのまれてしばらくしたある日、今度は先日お会いした(ビビりまくっていた)ALL YOURS共同代表の原さんと小杉湯CSOの菅原理之(すがはらただゆき)が対談をするというので、聞き手として同席してくれないかと三代目にいわれました。対談記事を作成するためです。

対談した記事は小杉湯のnoteから読めます。是非!

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この日の原さんのファッションも全身ALL YOURSのシンプルな服でした。(写真左が菅原、右が原さん)

本来なら聞き手である私が場を回さなければいけなかったにも関わらず、対談の最初のほうは大人との付き合い方が分かる菅原に任せきりでした。菅原が「最初に肩書き的な話から…。」と話を振ると、原さんがおもむろに大きな声でこんなことをいい始めました。

高校のときは学校、行っていなかった!朝からパチンコ打って、夜はくら寿司でバイトしていた!」

原さんは大阪にあるかなりの進学校に通っていたせいで、「勉強、受験」ばかり連呼する自分の高校に嫌気がさして、朝からパチンコ店に並ぶ列に混ざるほどひねくれた高校生になったそうです。

あんなに「しっかりすること」にこだわっていそうな原さんなのに、そんなテキトーな時期があっただなんて…と思いました。ここから私の「無駄を一切許さない完璧主義の原さん」像が一気に崩れていきました。

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高校にほぼ通わずに卒業した原さんは、パチンコと古着がとても好きだったため、服飾の専門学校に進みました。満員電車にのってサラリーマン生活を営むよりも好きな仕事で食べていきたいと考えたからです。

専門学校に通い始めて一か月目、原さんは既に学生生活に嫌気がさしていました。服飾の専門学校には入学してまもない段階でも素敵な絵が描けて、素敵な服のデザインを提案できる学生がたくさんいたからです。

「絵を描くのが嫌い、パターン書くのが嫌いなんですよ。理由はシンプルに面倒くさいから。」

相当絵を描きたくなかった原さんは、学費を出してくれる父に「これから学校辞めようと思っている。絵、もともと描けるやつおるねん。」と相談したそうです。

「すると、親父が僕に対して言ったんです。『世の中にはな、デザイナー・パターナーを使う立場がおる。お前はそいつらを使え』って。」

そして原さんは繊維の商社に入社し、デザインやパターンをやる人たちが服のデザインを提案するための、素材の配合などを考える仕事をずっとし続けています。繊維の原料や割合を提案する仕事。服の機能性を担保する仕事だったとも言い換えられます。

原さんは新卒からずっとこの素材のデザインをしてきた、違う意味でのデザイナーでした。

「マテリアルを掘っていけば、ポリエステルは最後石油になる。綿の服は綿、コットンになるんですよ。デザインやパターンよりそっちのほうが面白くなって、『素材にまでかえって考えたら面白くなる』って感じで、その辺の知識がどんどんついていった。本当に面白いです。」

素材デザインのプロ・原さんが作る「着たくないのに、毎日着てしまう」ロングスリーブTシャツ

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この、「着たくないのに、毎日着てしまう」ロングスリーブTシャツ。実はTシャツにまつわるいろいろな問題をいっぺんに解決できる凄腕Tシャツなのです。

・洗濯してもシワが取れない、綺麗に着られない…。
・何回か洗濯していくと、すぐにシルエットが崩れてしまう…。
・一枚で着るには体のラインが気になる…。
・汗をかくと肌に張り付いて不快…。
・時間が経つと汗のにおいが気になる…。

普段、皆さんが着ているTシャツにはこのような悩みがあったと思います。

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しかし!素材デザインを研究する原さんは新しく素材から見直すことによって、以下のような素敵なTシャツを編み出すことに成功しました!

①「経編(たてあみ)」という製法を使うことにより、シワになりづらいTシャツに!

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経編(たてあみ)製法は車のシートや、スニーカーのアッパーなどに使われる製法で、形崩れしてしまうと品質に関わる高耐久な製品に多く使われています。
※引用(https://allyours.jp/collections/tops/products/kosugiyours-longshirts-white

②表側にポリエステル、肌に触れる面はコットンを使うことで、肌触り抜群!素早く汗が乾きます!

「着たくないのに、毎日着てしまうTシャツ」に使われている生地はコットン70%、ポリエステル30%で作られていますが、表側にポリエステル糸、肌に触れる面(裏側)がコットン糸が露出する二重構造のような作り方をしています。
※引用(https://allyours.jp/collections/tops/products/kosugiyours-longshirts-white

③体のシルエットがひびきにくい!これ一着でどこでも行けるよ!

生地自体にハリコシがあるので、通常のTシャツ生地よりも体のシルエットがひびきにくく、アウターとして一枚で着用するときにも安心して着ることができます。
※引用(https://allyours.jp/collections/tops/products/kosugiyours-longshirts-white

④乾かしているうちにシワがとれるぞ!

経編(たてあみ)とポリエステル糸の組み合わせで形状記憶性が高いため、洗濯後にハンガーに干しておくだけでどんどんシワも取れます。
※引用(https://allyours.jp/collections/tops/products/kosugiyours-longshirts-white

原さんは「僕らが考えている服の価値は、それを身に着けることが気にならなくなること。『とりあえずこれ着ていればいける!』を提供するのが服屋さんだと思っている」とおっしゃっていました。

原さんがこだわっているのはファッションじゃなくて、むしろファッションに頭を使わないことだったのです。

しかもお節介なんですよ

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さらに、どんなにTシャツがボロボロになって壊れてしまっても、リペア(修理)もしてくれます。痩せたからこうしたい、届いたものが長いからこうしたいなど、お客様のサイズに合わなかったら、合うようにカスタムし直してくれます。さらに、ALL YOURS製品に限り、もう着たくなくなった服、リペアが難しそうな服に関しては。ALL YOURSで使えるギフトカードをプレゼント(定価の20%分)していただけます。

「洋服って基本売ったら売りっぱなし。その先どうなったかを基本的に把握してないんですよ。最後人間が死んだら焼き場に持っていくぐらいの感覚で、最後僕たちが責任をもって回収しますってところまでやらないと、本当の意味で製品に責任をもったことにならないと考えてるんです。」

…いい人すぎる!

長く着続けるためにリペア・カスタムを行う。

そしてお客様が不要となったときは潔く回収する。

服に誠意ある対応だなぁと思います。

悪ノリ大歓迎!一回着てみて!

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私はとてもずぼらな性格なので、明日の着替えを持ってこないで銭湯に入ります。だからほぼ毎日後悔しています。「ああまた今日も、体を綺麗にして、汗まみれの服を着て帰るんだなぁ」と。綺麗なまま全裸で帰れればいいのに。でもそうは法律が卸さない。

今回の企画では、厳選されたALL YOURS製品が脱衣所に揃えられ、一時的に、脱衣所がものすごく広い試着室になります。風呂に上がってバスタオルで体を拭き、下着を着た後試着ができます。もちろん、気に入ったらALL YOURSのホームページから購入できます!

ALL YOURSの服は、着れば分かります。着心地の良さが一瞬で伝わっていて、すぐに体に慣れて、身に着けていることが気にならなくなります。

風呂上がりに服を試着する体験はいかがでしょう?清潔で、温まった体で新しい服を着るのはとても心地良いですよ!

小杉湯の米寿という機会に、今まで健康で生きてこられたあなたに、肌のご褒美はいかがでしょう?

まあ、試着だけでも全然いいので!

(文章:ジェット石田)

参考リンク




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