見出し画像

「廃鳥庭園 PartII_Petit(プティ)」③

白堊の肖像シリーズ

オールビスク・オブジェ「白堊の肖像」の新作も4点展示しています。5月の元映画館での個展「白堊――廃廟苑於」の余韻を感じていただければ幸いです。

新しい土を試したのもあって色の出方を模索中だったので、完成を保留にしていた子達を今回仕上げました。ビスクの子はあまりにもロストが多く調整が効かないので、温存せずに、その時々に生まれたものを出していこうと思います。なので、いつ何が出せるかわからないので、都度生まれたその子に逢いに来て頂きたいです。

No.18「Persia」

オールビスク︱碧色のリボン、碧色のグラスアイ、淡い金髪(モヘア)、ペルシャ猫の耳、白肌の肩球の子︱size:約30cm︱2024年︱

プティたちに合わせて動物系の子を作りました。
下から見ると小さな歯が覗けます。
ペルシャ猫の耳を持つ子。
印象的な瞳の美人さんになりました。


No.19「Honey gold」

オールビスク︱黄金色のベビーボネ、眠り眼、金髪(人毛)、金色の肩球の子︱size:約30cm︱2024年︱

すやすや…
ぐっすり深い睡眠に落ちている状態をgolden sleepというらしく
そんな表情を目指して作りました。

No.18「Persia」とNo.19「Honey gold」は同じ土です。少しパウダリーっぽいような、いわゆるビスク肌という感じ。さらさらとして綺麗です。


No.20「Costa d'Eva」


オールビスク︱ホワイトチュールのベビーボネ、眠り眼、ホワイトの髪(モヘア)、シャンパンゴールドの肩球の子︱size:約30cm︱2024年︱

眉毛無し子ちゃんです。
「Costa d'Eva(コスタディーバ)」
イヴの肋骨の名を冠しました。

ちょっと扱いが難しい土なのですが、透明感がMAXでたいへん好みです。ロストが多いので、何度もパーツを作り直しました。生々しい感じもあって、作家的にはお気に入りの子です。

No.21「兎子」

オールビスク︱ブラウングレイのリボン、赤橙色のグラスアイ、グレイッシュの髪(モヘア)、兎耳、赤橙色の肩球の子︱size:約30cm︱2024年︱

甘めの表情をする可愛い子。
昔作った”海の聖母”のお腹が綺麗だったので、同じ形を目指してみました。
ちょっと不思議な開き方。

読み方は"トゥツィ"(中国語で兎)でも"うさこ"でも。
会場に非売のNo.17「縷縷(るる)」ちゃんがこっそり居るので、寂しくないように動物系の子を増やしました。

オッドアイの子猫 No.17「縷縷」(非売)


会場には過去作の動物たちもお待ちしています。
思いがけず賑やかになりました。

カフカ『雑種』より"羊猫"
「eat me」
粘土で内骨格を作り、その中をゴムで引いています。
お腹の中には内臓も。


★展覧会御予約はこちら★

🌟中川多理人形展「廃鳥庭園 PartII_Petit(プティ)」
〜ありあはせの布(きれ)をあつめてなんどでもつくつてほしいぼくのからだを〜

@パラボリカ・ビス鳥越倉庫
2024年7月26日〜8月25日 週末金・土・日オープン、いよいよ残り4日です!🌟


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?