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言葉は時間差で届く(かもしれない)

上司から部下に、先輩から後輩に、先生から生徒に、親から子に、いろいろな言葉が投げかけられることがあります。

言葉を投げかけるにはタイミングが大事です。その言葉は、投げかけられたそのタイミングでは相手に届かないことがあります。

でも、今届かないかもしれないからといって、投げかけない方がいいとも言えません。今でなくても腑に落ちる瞬間がいつかやってくるかもしれません。自戒を込めてですが、特に耳に痛い言葉はなかなか受け入れられないことがあります。未来の相手に向かってボールを投げることもあるでしょう。

言葉が届くには時間差が生じることがあります。自分が、上司、先輩、先生、親の立場になったとき、その言葉の意味に気づくこともあるでしょう。立場が変わったときに言葉をリフレーミングし、捉え直すということです。言葉は時間差で届くことがあるのです。

しかし、言葉が必ずいつか相手に届くのかというとそんなことはあり得ません。届いて欲しいと願うことは当然ですが、必ず届くと考えるのは、相手の主体性を考えていない傲慢な態度に思えます。その言葉が必ず相手に必要だと確信が持てるほど、そんなに相手のことを理解しているのでしょうか。増してや、未来の相手がどんな言葉を必要としているかなど分かろうはずもありません。たとえ親子だったとしても。

言葉は時間差で届く(かもしれない)。

これくらいがバランスが取れているように思います。

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