コミックマーケット100の軌跡#6

第6日目「ジャンルがないなら…」

 学生生活を終えて社会人になってもコミケの一般参加から卒業するどころか、学生時代よりも可処分所得が増えたせいでますます充実していったはずか…自分の好むジャンルはその当時サークルが存在していなかった。そこだけが不満であったが気にせず楽しんでいた。が、色々あって無職生活に突入することとなった。
 無職と言えば時間に制約のないことのみが利点で、他は日数が経つごとに経済は先細り社会復帰も難しくなる。
 幸か不幸か実家暮らしだったので、時間とお金(貯金)があるうちにやりたいことをやろうと思いついてみた。それが、「好きなジャンルでコミケデビューしよう」だった。とにかく暇はあるから申込書の記載・申し込みをすませ待つこと数か月…受かりました。サークルデビュー(といっても個人)となりました。
 あとは本番まで、ひたすら同人誌作り。当時パソコンは家族と共用、プリンターもないので方眼紙にひたすら原稿を書いて、印刷用紙を持参して公共施設でひたすらコピー。当時の料金が原稿1セットごとにかかるのと印刷料金は1枚1円。ウン千円かけて20部のコピー本を作り、参戦。ありがたいことに数冊売れたのが今でも思い出せるぐらい嬉しかった。その後再就職してからも数年はサークル参加(その後は自分専用のパソコンとプリンターを購入して制作)をして、ネタもつきてやりきったので一般参加のみに戻ったのであった。

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