何でもないような事が
仕事で帰宅が遅くなり、今日の記事が全然書けていない時の絶望感ったらないです。ごめんなさい、今日の記事は短めです。
こんにちは、コッシーです。
さて、先日愛知県独自で発令されていた緊急事態宣言が解除されました。
しかしながら、新型コロナウイルスはまだまだ油断できない状況であります。
こと高齢者施設に関しては、感染により重度化してしまう可能性があるためより感染予防に努める必要があります。
そんな状況だったため、今年お盆は例年にないほどの寂しいものでした。
毎年お盆休みには、ご先祖様を供養する意味合いからか、本当にたくさんのご家族が施設を訪れてくれていました。
またご家族と一緒にお墓参りに行かれたり、ご実家へ宿泊されたりされることもあり、おそらく1年で1番ご入居者が笑顔になる期間です。
いまいち世間の状況を認識されていないご入居者たちの多くは、今年のお盆も本当に楽しみにしておりました。
第1波が収まりの兆しを見せ始めた5月や6月頃には、「お盆は例年通り迎えられそうだな、本当に良かった」と安堵していましたが、7月中ごろから急ピッチで感染者は増え始め、8月4日についに再び緊急事態宣言が発令されてしまいました。
さらに8月11日には市内初の高齢者施設でのクラスターが発生し、残念ながらお盆期間中においても面会及び外出の禁止をせざるを得ませんでした。
ご家族の皆さんも現在の危機的状況をご理解いただき、1人もこちらに行きたいと言われる方はいませんでした。
しかし、ご入居者はそうは行きません。
大げさでも何でもなくご家族に会うのを生きがいにされてる方もおります。
そんな方に『今年はご家族が来れない』事を伝えるのは本当に心苦しかったです。
「来年まで生きられるか分からんのに…」と泣かれるご入居者をどんな言葉で慰めたら良いか本当に分かりませんでした。
僕たちも一緒に泣きたいくらいでした。
でもそんなわけには行きません。僕たちの仕事はご入居者の命を守ることです。
万が一でも感染させるわけには行かないのです。
こんなに、気を使って、こんなにご入居者に寄り添って、こんなにスタッフ間で話をして、そしてこんなに悲しいお盆は初めてでした。
もう二度とこんなお盆を迎えたくはありません。
そんな中、今日付けで面会禁止が少し緩和されました。
ご家族に限り1Fのロビーにて15分だけ面会を出来るようにしました。
もちろん体温測定、手指消毒、マスクの着用をしていただきます。
そして1組の息子さん夫婦がお見えになりました。
ご入居者のあんな笑顔を見たのは本当に久しぶりでした。
来年こそは、ご入居者、ご家族そしてスタッフが笑いあえるお盆休みになるよう切に切に願います。
一人も欠ける事なくその日を迎えられますように。
現場からは以上です。それではまた。
コッシー
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