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ザ・ファブル

いろんな業務が重なりバタバタしていたらいつの間にか10月になっていました。光陰が矢の如し過ぎますね。

こんにちは、コッシーです。


さて、うちの奥さんは漫画をほとんど読みません。一大ブームを巻き起こした鬼滅の刃も呪術廻戦も読んでおらず、友人知人からどれだけ面白いと勧められても全く興味を示しません。むしろ勧めれば勧めるほど頑なに読もうとしません。

「絶対面白いから!騙されたと思って1回読んでみて!」そんな風に奥さんに勧めた方がいましたが、奥さんは眉一つ動かさず「騙されたと思いたくないし、面白いか面白くないかは私が決めるから大丈夫」と一蹴しており、勧めた方は白目を剥いていました。#自分を持ってる人

僕は奥さんの性格を熟知しておりますので、間違っても奥さんに勧めたりしませんし、奥さんから意見を求められた時だけ答えるようにしています。自分の意見を押し付けず波風を立てない、それが夫婦生活を続ける秘訣だと思います。#自分を持っていない人


漫画をあまり読まない奥さんとは違って僕は漫画は結構好きで、いろいろな作品を読んでいます。当然鬼滅の刃や呪術廻戦も読んでおり、たまたま両作品とも同じ会社の子が単行本を全巻持っていたため、貸してもらいました。

どちらの作品も本当面白くて、アニメまで見てしまうほどでした。あまりに面白いので何度も読み返したいと思い、単行本を購入しようと考えました。

しかし断捨離を推奨するコンマリさんに憧れ整理収納アドバイザーという資格を取得した超合理主義のうちの奥さんから、

「どうせすぐ飽きて読まなくなってゴミになるんだからやめなさい。ね。」

と諭され購入を泣く泣く諦めました。今はもうすっかり熱も冷めて単行本を読み返したいと思っていないことから、悔しいですがうちの奥さんの見解が正しかったと言わざると得ません。


そんな奥さんが珍しく面白いと大絶賛している漫画があるんです。

それが『ザ・ファブル』という漫画です。


その伝説的な強さのため、裏社会の人間から「寓話」という意味を持つ「ファブル」と呼ばれる1人の殺し屋がいた。その男は幼いころから「ボス」の指導を受け、数々の標的を仕留めてきた。しかし、彼の正体が暴かれるのを恐れたボスは「1年間大阪に移住し、その間は誰も殺さず一般人として平和に暮らせ」と指示する。こうして彼は「佐藤明」という名前を与えられ、ボスと古くから付き合いのある暴力団「真黒組」の庇護の元、一般人として大阪での生活を始めるのだった。※Wikipediaより抜粋


『ザ・ファブル』は上のあらすじにあるように伝説の殺し屋の漫画で、V6の岡田君主演で映画にもなったハードバイオレンス作品です。

その『ザ・ファブル』に奥さんは今めちゃくちゃハマっています。

プライムビデオで映画を視たのが始まりでした。原作が漫画だと知るとWEB漫画で毎日無料分だけを読んでいましたが、そのうち課金して読むようになりました。

『ザ・ファブル』は僕も読んだことがあり大好きな作品の一つです。気性の荒い…いやアクション系を好む奥さんが好きになるのも頷けます。

共通の作品を夫婦で好きになるのはとても良い事で、その話題で会話が弾みます。ご飯を食べながら「あそこで一発で仕留めるのはさすがだよね」「ここで殺さなくても良かったと思う」と殺し屋談議に花を咲かせました。#どんな会話だ


そんなある日、うちに大きな荷物が届きました。

両手で抱えないと持てないくらいの大きな段ボールで荷物を受け取った奥さんはニコニコ顔で「来た来た!」と言ってすぐに段ボールを開封しました。

段ボールの中からは、イラスト付きの段ボールが出てきました。


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イラストと一緒に何やら横文字も書かれています。

「えーとなになに、ざ…ふぁぶる…こン、プリートボックス?コンプリートボックスだと!?」

まさか!と思い段ボール開けると、中からザ・ファブルの単行本が22冊出てきました!!

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「やっと届いたぁ!待ってたわぁ!」と奥さんは箱の中から1巻を取り出して読み始めました。

「ちょっと!単行本はゴミになるからやめてって言っ…」

そう僕が言いかけると奥さんはまるで殺し屋のような目で僕を睨みました。

(それ以上口にしたら、分かるな)

奥さんの目が無言で僕にそう語り掛けてきます。

その伝説的な強さのため、裏社会の人間から「寓話」という意味を持つ「ファブル」と呼ばれる1人の殺し屋がいた

ファブルは漫画だけの話かと思っていましたが、こんな身近に潜んでいました。

「ちょうど僕も読みたいと思っていたんだ。読み終わったら次貸してね。」

そう言って僕はうちのファブルが『ザ・ファブル』を読み終えるのを黙って待つことにしました。

自分の意見を押し付けず波風を立てない、それが夫婦生活を続ける秘訣です。


それでは良い日曜日を!

コッシー

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