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コッシー、初めての感染者に大慌て!?

現場が落ち着いたので入浴介助に入らなくなりましたが、ある女性利用者さんから「また一緒にお風呂に入りたいわ」と意味深な事を言われてちょっとだけ胸が高鳴りました。#どこで高鳴っているんだお前は

こんにちは、洗髪が意外と上手なコッシーです。


さて、つぶやきで取り急ぎご報告いたしましたが、ついにうちの職員から感染者が確認されました。

本日はその時の一部始終を記事にしたいと思いますが、先に断っておくと感染は1名のみで現在のところ拡がりを見せていませんし、感染した職員は無症状で身体に別状はありません。

それを踏まえて安心して読んでいただけると幸いです。逆に言うと被害が最小で済んだのでこうして記事に書けると言えます。


現在、多くの介護事業所では市や県の指導により定期的なPCR検査を半ば強制的に義務付けられていると思います。もちろんうちも例外ではなく2、3週間ごとに入居施設とデイサービスの職員全員を対象に検査を実施しています。

検査キットに唾液を採取して梱包して検査機関に郵送します。すると2日後くらいに登録してあるメールに検査結果が送られてくるという仕組みです。

【○○様 PCR検査が完了しました。検査結果は<陰性>と判定しました】

と言ったような文面と一緒に通知書がPDFファイルで添付されてきます。

既に昨年から何回も実施しており、これまでずっと陰性だったことから普段は何の感情もなくメールを確認していました。

今回の検査結果メールもどうせ陰性だろうと完全に安心しきっておりまして、早朝に1人でボケーっとアホズラで確認をしていたんです。


○○さん 陰性。
■■さん 陰性。
××さん 陰性。
△△さん 陽性。
◇◇さん 陰性。


ここで若干の違和感を覚えます。何かがおかしいなと思いもう一度見直してみました。


○○さん 陰性。
■■さん 陰性。
××さん 陰性。
△△さん 陽性。


「ん?陽性…?陽性?陽性!!」

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初めて見る<陽性>の文字にPCのモニターを5度見くらいしました。ついにうちのスタッフから初めての感染者が確認された歴史的瞬間でした。

ここで普通の責任者なら慌てふためき頭の中が真っ白になることでしょう。しかし僕はあの地獄の濃厚接触者ループを乗り越えた介護界のオダギリジョーこと(しつこい)、スーパーグレート統括責任者のコッシーです。

これまでの積み上げてきた経験と知識を今まさに発揮する時がきたようです。ゆけコッシーよ!お前の力を見せてやれ!!


「やっべえ!!!どうしよう!!!Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)」


もし仮に【日本狼狽選手権】があったらおそらくベスト4に入るくらい狼狽しました。席を立って事務所をウロウロしてはまた席に座ってメールを見て陽性を確認して、また席を立って事務所をウロウロする、しばらくそんな行動を繰り返しました。

3,4回ウロウロしたところでようやく我に返り、すぐに対象の職員に連絡を入れました。メールを確認した時間が早朝でしたので、職員はまだ出勤はしておらず自宅におりました。


「おおおお落ち着いて!きききき聞いてね!」

「いやコッシーさんが落ち着いてください!」

逆に職員からなだめられながら、検査結果が陽性だったという事を告げました。

その職員は発熱や体調不良もなく無症状だったため、まさか自分が感染しているとは思っておらずショックを受けていました。前日はお休みしていましたが、前々日に出勤していたためその際の行動履歴を確認しました。

その方は利用者を直接支援する者ではなく、フロアや浴室などの清掃をするスタッフで前々日の勤務時間も4時間ほどで特にマスクを外して話したり食事をしたりすることはなかったとのことでした。

とにかく後のことはこちらに任せてもらい、今はしばらく自宅待機するように伝えました。


その後、関係職員に感染者が出た事実を伝えて、当日の対象者の動きを確認にしました。何名かに確認しましたがほとんど本人の言っている行動と同じでした。個人的には厚労省の濃厚接触者の定義には当たらないと思いました。

保健所に連絡をして今回の件を報告しました。スタッフの行動履歴などを話してこちらとしては濃厚接触者はいないと思いますと伝えると「それで大丈夫です。これからも感染対策に気をつけて運営してください」と言われて終了しました。

もっと事細かに状況を聞かれると思っていましたし、下手したら事業所を閉鎖して消毒などを徹底的に行うとか思っていましたので保健所のこのあっさり対応には正直拍子抜けでした。

感染者が激増している現状ですから一件一件に時間を掛けて対応できないとはいえ、あまりに事業所任せで少し心配になりました。濃厚接触者が増えたら運営が大変だからごまかしちゃえ!と思う事業所も中にはいるんじゃないかなぁ…なんて邪推してしまいました。

まぁこちらとしては感染を最小限に抑える努力をするだけなので別に問題はないですが…


その日のうちに利用者やケアマネ、他の事業所など全ての関係者に陽性者が出たこと、濃厚接触者に当たる者はいないこと、これまで通り運営を続けることを報告しました。

初めての感染者ということでスタッフには少なからず動揺が見られましたが、他のスタッフは全員陰性だったことや感染したスタッフが直接利用者と接していないことなどから、大きな混乱もなく運営をすることができました。

僕も最初は頭が真っ白どころか透明なスケルトン状態になるほど動揺しましたが、落ち着いて対応してみるとそれほど慌てることもありませんでした。

おそらくあの地獄の濃厚接触ループの時は職員がどんどんいなくなることでこの先どうやって運営していけばいいんだという不安があったと思います。しかし今回の離脱は1人だけでしたので、そういう心配もなくしっかりと対応ができたのだと思います。

そういう意味ではあの経験は生きたのかもしれません。

ただ油断はできません。もし入居者が感染したとしたらこんなに落ち着いてはいれないと思いますし、対応ももっと複雑化すると思います。

いつ誰が感染するかはもはや分からないと思います。その際の準備や覚悟はしておく必要があると思いました。


とにかく今回は【コッシー、初めて感染者に大慌て…するもしっかり対応する】となりました。

皆さんももしもの時はどうか落ち着いて対応してくださいね。#お前が言うな


それではまた。

コッシー

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