会社の補償を職員にきちんと伝えよう
こんにちは😃コッシーと申します。
愛知県で介護事業を運営している会社の介護事業部の統括責任者をしております。
さて、先日知り合いの医療機関の事務長の方から、「コロナ禍の中で懸命に働く職員のために、労災の補償を増やしたい」と相談を受けました。
医療も介護も現場あっての事ですから、その職員さんに対して何かしてあげたいと思う気持ちはすごく理解できます。
すぐにうちの保険代理店の担当の方に確認しました。
【労災上乗保険】
保険の名称はさておき、どうやら【労災上乗保険】というものがあるとのことで、早速見積もりを作成してもらいました。
職員数や過去の労災件数、補償内容などにより保険料は異なりますが、決して安くない保険料が見積もられました。
その金額が妥当か否かは、補償内容とリスクを考慮し先方が判断する事ですので、僕が決めれるわけではありませんが、保険を契約する前に確認したい事が一つありました。
【コロナは既存の労災保険の対象となる】
それは、国で(強制的に)加入している労災保険の補償内容をきちんと職員に伝えているかという事です。
先日、厚生労働省から新型コロナウイルスに感染した場合、業務に起因して感染したと認められる場合は労災保険給付の対象となると公式に見解されました。(詳しくは下記を参照ください)
外部の保険の補償を追加する前に、既存の労災がコロナに適用される事やその補償内容を職員に伝える事が先決ではないでしょうか。
もしかすると既存の労災保険だけでも職員に対して十分な補償になる事もあり得ます。
【補償内容や支援制度を整理して職員に伝えよう】
詳しくは各々で調べていただきたいのですが、既存の労災保険には様々な補償があります。
療養補償(入院や通院にかかる費用)や休業補償、死亡補償などがあり、その中身は決して粗末な内容ではありません。
また、補償だけではなく、今は新型コロナウイルス関連の様々な支援制度があります。自分の会社が受ける事が出来る支援制度を調べたり、または社労士に確認したりして、まずはそれをきちんと把握しましょう。
そして、全職員に対してその内容を説明会など開いて文書と口頭できちんと説明と理解をしてもらうことが大切だと思います。
その医療機関では、各部署に文書で通達したくらいで、その中身をきちんと理解したかどうかも確認はしていないとのことでした。
外部の保険を使い補償内容を増やすのも良いですが、せっかく加入している労災保険があるのですから、まずはそれらを活用し、それで十分であれば、余分な費用はかからなくて済みますし、その費用を慰労金や感謝金などで職員に配布した方が喜ばれるのではないでしょうか。
皆様も一度自社の補償内容や支援制度を整理してみてください。意外とありがたい制度などもあるかもしれません。
現場からは以上です。それではまた。
コッシー
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