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経費は削減するより使った方が良いかもしれない


24時間TVを見て1番感じた事は、キンプリの岸君は絶対に良い人だということです。(悪い人のはずがない)

こんにちは😃コッシーです。


さて、世間ではコロナウイルスが相変わらず猛威を奮っており、拡大状況は衰えを知りません。

医療機関がひっ迫されないかが懸念されるところですが、もう一方で経済活動に関しても心配されております。

自粛等の影響から客足が遠のく事で売上は下がり経営が苦しくなります。そうなると経営者として考えるのが経費削減です。

売上の増加が見込みにくい状況であれば無駄な経費を削減するのは当然ですし、そういう意識を持って仕事をする事は大切だと思います。

しかし、経費削減に取り組む会社でよく見られるのが目先の細かい経費にばかり目を配り、手間暇かけている割にそれほど削減出来ていないということだと思います。

例えば、施設の照明の一部を消したり、エアコンの使用を制限することで電気代を削減したり、また使用済みのコピー用紙などの裏面を再利用することで消耗品代を削減したり、さらに食事を提供する施設などでは、食材などスーパーをはしごして1番値段の安い商品を買う事で食費を抑えたりするところもあるかもしれません。

細かいところを上げていくとキリが有りませんが、実はこのような経費削減方法というのは、一見すると効果があるように見えて、その効果は薄いとお思います。

塵も積もれば山となるという言葉があるように、1回1回の削減額は少ないかもしれませんが、それを長い期間続ける事で大きな金額を削減できることになるかもしれません。

しかし経費を削減する時は、削減金額だけではなく、それがどこにどのように影響するかも考えた方が良いと思います。

特に経費削減を勧めるのは現場ではなく経営陣や経理などの本社サイドが多いと思います。そしてそういった本社の人間はあまり現場を見ていないケースがあります。

経費を削減しているように見えて、実はスタッフのやる気やお客さんの満足度を削減しており、引いては売上を削減してしまう場合もあるように思えます。

「じゃあ無駄な経費を垂れ流してほっとけば良いっていうのか!」と思われる方がいると思います。

そうではなく、経費を削減する前に効果的に使う方法を考えた方が前向きで良いのではないかと思うわけです。


例えば、今ほとんどの介護施設が体温測定を義務付けられていると思います。

うちの入居施設でも毎朝入居者の体温を確認しております。

最初は脇で図るオーソドックスなタイプの体温計で測っていたのですが、あまりに時間と手間がかかるということで、非接触型の温度計(体温計じゃないらしいです)を買いました。

いわゆるおでこにピッとすれば測れるタイプです。

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これがめちゃくちゃ便利で、今までよりもかなり時間と労力を短縮することができました。

これが届いた初日は、僕は嬉しくて入居者のおでこをピッピッピッピッと測りまくっていたら、僕が来ると入居者が自然とおでこを僕に出してくるほどになりました(パブロフの犬現象)。

この非接触型温度計は脇で測る普通の体温計と比べると値段が倍以上かかりました。

経費だけの側面を見たら、コスト高になっています。

しかしお分かりのように職員の作業時間と負担が軽減されています。

普通の体温計と非接触型の温度計ではどちらがコスパに優れているかは計算するまでもなく明らかだと思います。

ただここで終わらないのが愛知県屈指の統括責任者の僕です。

先日、うちの事務用品を取り扱っている営業から、おでこで測る非接触型の温度計を上回る温度計を紹介してもらいました。それがこちらです。

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なんと手をかざせば体温が測れてしまうのです!!

紹介を受けた瞬間迷うことなく「買う!」と伝えました。

そしてそれが昨日やっと施設に届いたのです。

ちなみにこの温度計のお値段はおでこで測るタイプの約3倍くらいします。

「え?それはさすがにもったいなくね?」と思われた方に説明しましょう。

確かに『体温を測る』という目的だけならおでこで測るタイプで目的は十分達成されています。

その目的だけでしたらこの温度計は明らかにコスパが悪いと思います。

しかし別の目的を持たせたらどうでしょうか。

僕はこの温度計を施設の入り口に置き、来る人来る人に「これで測ってください」と勧めました。

昨日の来訪された方でこの温度計を知っている方は一人もいませんでした。

「何これ!すごい!」「写真撮っていいですか?」「意外と正確に測れますね!」などなど様々な感想をいただきました。

この温度計を欲しいと言われるある往診の先生には業者を紹介したり、またある方からは別の施設の体温管理がずさんだという話を聞きました。

このように、この温度計は体温を測るだけでなく、コミュニケーションツールの一つとして機能をしています。

この効果がどれほどかはまだ分かりませんが、少なくとも紹介してもらった業者は今後僕に有益な情報をくれる事でしょう。

おおげさに言うと僕は情報ツールを確保できた事になります。

っていう話をスタッフさん達にしたんです。

あまりにも「もったいない!もったいない!」と言うもんだから、したんです。

どうだと言わんばかりにドヤ顔でしたんです。

そしたら、「いや温度計でじゃなくて、本業の介護でコミュニケーション取りましょうよ」とド正論言われました。ぐうの音も出ません。ぐう。


僕の例はアレですが、事業運営のために経費を意識することは非常に大事だと思いますが、単純に削減ばかりに目を向けてしまうとそれだけで終わってしまいそこから発展する可能性は少ないと思います。

何が1番効果的なのかを見極めてお金をかけてでも設備投資や業務改善をした方が後に大きな利益を生むかもしれません。

広い視野を持つ事がとても重要だと思います。


現場からは以上です。それではまた。

コッシー

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