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当たり前じゃない事

アンジャッシュ渡部さんの囲み会見で「我々もガキの使いじゃないんで」と言った記者は絶対前日から言おうと決めてたに違いありません。#きっとドキドキしてたに違いない

こんにちは、コッシーです。


さて、先日の夜の話です。珍しく奥さんの携帯に奥さんの弟から電話がありました。

弟「姉ちゃん、親父がおかしい」

奥さん「え?何?どうしたの?」

慌てる奥さんを見て、電話をスピーカーにし僕も一緒に話を聞きます。

弟「今日、仕事から帰ってきた親父が家の前に車を停めたままずっと出て来ないから、声かけたんだよ。そしたら『車ってどこに停めるんだ?』って言ったんだ。

最初は意味が分からなかったけど、詳しく聞いてみるといつも停めてる駐車場が分からないって言うんだよ。おかしいよね。

とりあえず駐車場を指示して車は停めさせたんだけど、しばらくして親父の携帯に電話がかかってきたんだ。電話の相手は親父の友人のKさんだったんだけど、会話が噛み合っていない様子で俺が電話を代わってKさんと話したんだ。

どうやら今日Kさんといつもの店で呑みに行く約束をしてたみたいで、約束の時間になってもこないもんだからKさんが電話をくれたんだけど、親父は約束のことも忘れてるばかりか、いつもの店の行き方も分からないって言うらしいんだ。

これ、やばいよね!?」

お義父さんは今年70歳になったばかりでまだ現役で仕事をしてるくらい元気ハツラツな方です。趣味はゴルフと釣りと居合でほとんど家にいないくらい毎日出かけています。

そんなお義父さんのあり得ない様子に奥さんも弟もどうしたらいいか分からないようでした。

コッシー「手足に痺れとか顔がおかしいとかは無い?」

弟「それは…大丈夫みたいです」

コッシー「とにかくすぐに病院に行った方が良い。脳梗塞や脳出血の可能性もあるから念のため救急に連絡した方が良い」

弟「分かりました!」

弟がすぐに119番に連絡をしてお義父さんは救急車に乗って市民病院に搬送されました。

僕らもすぐに向かおうとしましたが、どうやらコロナの影響で入室できる家族は1人だけみたいでした。

奥さんのところはお義母さんを10年前に病気で亡くしています。その時の奥さんの悲しむ姿は今でも覚えています。

当時の事を思い出し、弟からの連絡を待つ間きっと奥さんは生きた心地がしなかったでしょう。

「なんでだろう…あんなに元気だったのに…あんなに普通にしてたのに…」

と嘆く奥さんに、「きっとお義父さんなら大丈夫だよ」と根拠のない励ましをすることしか出来ませんでした。

搬送されてから2時間くらい経った頃でしょうか、弟から連絡がありました。

弟「CTとかいろいろ検査した結果、脳に出血や梗塞は見られないみたいで、おそらく一過性全健忘じゃないかって」

奥さん「それはつまりどういう事?」

弟「うん、多分一過性の物忘れだから、とりあえず明日の朝まで様子を見てくださいだって。まぁ命に別状は無いってことだと思う」

奥さん&僕「良かったー!」


後日、お義父さんはちゃんと脳神経外科と神経内科を受診して正式にストレスからくる一過性全健忘と診断されました。

その後は全く物忘れをすることは無く、今は元通りのお義父さんに戻っています。

ストレスの原因が何なのかは当の本人も首を傾げるくらいなので、おそらく分からないままだと思うのですが、とにかく大事に至らなかったのが本当に良かったと思います。


お義父さんは特に元気ハツラツな方なので、そんな事になるなんて全くこれっぽちも思っていなかったため、今回の件は本当にビックリしましたし、めちゃくちゃ怖くなりました。

僕が恐怖を感じるくらいですから、血のつながっている奥さんや弟はきっと尋常ではないほどに不安だったに違いありません。

生きている事、元気な事、話せる事、日常を過ごせる事、一緒にいられる事が当たり前のように感じていますが、実はそうではないという事を本当に認識させてくれる出来事でした。

健康って本当に素晴らしいです。でも本当に健康かどうかは見た目では分かりません。脅すわけではありませんが、皆さんの身近な方にも一度健診を勧めた方が良いかもしれません。


それではまた。

コッシー

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