やっぱり考えた方がいい介護事業のオンライン化

こんにちは😃コッシーと申します。

愛知県で介護事業を運営している会社の介護事業部の統括責任者をしております。

さて、先日厚生労働省がオンライン面会の実施方法及び事例集を公表されました。

内容としてはLineやZoomなどのビデオ通話を利用して会話している事例集などになり、特に目新しい事ではなかったのですが、厚生労働省が具体的にオンライン面会の事例を公表するのはおそらく初めてではないでしょうか。

このことにより、やはり今後はこういったオンラインによる介護を導入していくことが重要となると考えられます。

近々、オンライン環境を整備するための補助金などが現在より拡大され、次回もしくは次々回の介護保険の改定時にオンラインに関する加算が組み込まれると予想されます。

やはり高齢者にとってコロナウイルスというのは非常に危険な存在であり、高齢者の生活を支援する介護事業においてはその対策を進めるのは至極当然なことだと思います。

うちの事業所でももちろんオンラインに関しては以前から検討しており、オンライン面会などは実施する方向で進めています。

オンライン面会を進める上で一番ネックとなる問題は、ネット環境整備でも、職員の研修でも、利用者への説明でもなく、受けて側の理解の問題が一番大きくなると思います。つまりご家族がオンライン面会に対応できるかという意味です。

これはネット環境という技術的な問題だけではありません。

もちろん、ネット環境が整っていないご家族の方も見えますが、スマホを所持しているご家族の方も多く見えますので、スマホを活用すればビデオ通話が出来る環境はクリアーできます。ただ、ほとんどのご家族がビデオ通話に対する意識が非常に低いんです。

先日ご家族に対してビデオ通話に関する簡単なアンケートを実施しました。

【スマートフォンはお持ちですか?】【ご自宅にネット環境は整っていますか?】【LINEは利用していますか?】などの質問の中に、

【ビデオ通話を利用したいと思いますか?】

という質問をしたところ、30名のご家族に聞いて以下のような回答になりました。

○コロナ等で面会が禁止のままなら利用したい・・・2名(6.7%)

○利用したいと思わない・・・22名(73.3%)

○お金がない(環境整備ができない)・・・2名(6.7%)

○無回答、返答なし・・・4名(13.3%)

大雑把に分類すると上のような4つに分類され、圧倒的に『利用したいと思わない』が多かったです。というか、条件付き(コロナ等で面会禁止)も考慮すると、純粋に利用したい人は0人でした!

その原因を推測すると、やはりビデオ通話に対するハードルがめちゃくちゃ高いんだと思います。何をどうやってつなげて、いくらかかるかとかが全く分からないので、利用するという気持ちに至らないと思います。

この意識を変えるのは容易ではなく、非常に骨が折れる事だと思います。「家族からも求められてないし、まぁ今のままでいいか」と諦めるのは簡単ですが、今後コロナの状況次第では、高齢者施設の面会完全オンライン化の可能性も否定できません(完全っていうのは言い過ぎですが)。そうなってからご家族に説明して、納得してもらいビデオ通話を実施するよりは、今からでもご家族と話をして、少しずつでも進めて行った方が良いと思います。

実際やってみると結構楽しいですし、ご利用者もご家族も喜んでくれますので。

現場からは以上です。それではまた。

コッシー


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