それは本当にコスト計算出来てる?

こんにちは😃コッシーと申します。

愛知県で介護事業を運営している会社の介護事業部の統括責任者をしております。

さて、先日、うちの施設の宿直室で使われているクイックルワイパーがめちゃくちゃボロボロなのを発見しました。

僕は宿直室を使わないため全く気づきませんでしたが、柄のジョイント部分が折れていてガムテープで補修してあったり、シートを挟む部分も2カ所ほど割れて使えない状態だったりとかなり劣化しておりました。

聞けばかれこれ5年ほど使っており、折れてる部分を持ったり、ズレるシートを戻しながら掃除をしているとのことでした。

気付けてなくて申し訳ないと、その日のうちに新しい物に買い換えました。

「ありがとうございます!」と喜んでくれるスタッフがほとんどでしたが、中に1人だけ「まだ使えるのにもったいない!」と不満を言うスタッフがおりまして、なんなら少し怒っていました。

どうやら多くのスタッフが前から買い換えたいと思っていたらしいのですが、そのお局様的存在のスタッフがその度に補修を施し、「まだ使えるから」と5年間ずーーーーっと使っていたとのことでした。

「今の若い子は物を大切にしないから、何でもすぐに買い与えちゃダメ。直せばまだ使えるからもったいないですよ。」と、いかにも正論っぽく語っていました。

その方は頭カチコチ人間なので、おそらく僕の意見を言っても理解はしてくれないと思い、「そうっすねー」と笑顔で言うに留めましたが、その方の言い分は一つも正しくないと思います。


まず、物を大切にしないという点。

物を大切にする事とボロボロになった物を使い続ける事は全く別の意味になります。

買ったばかりの物を乱暴に扱ってすぐに壊したり、失くしたりするのであれば物を大切にしないと言われても仕方ないと思いますが、5年間かけてボロボロになるまで使っています。

これは逆に大切にしまくった結果だと思うんです。クイックルワイパーとしての仕事を全うしたと言っても過言ではないと思います。


次に何でもすぐに買い与えちゃダメという点。

5年目でようやく買い換えたんです。「すぐ」どころか、遅すぎだと思います。仮に5年を「すぐ」というのなら、その人の感覚では4年に1度のオリンピックはすぐにやってきますね!


最後にもったいないという点。

仮に柄も折れておらず、シートを挟む所も割れていない正常の状態のクイックルワイパーがあったとして、その上で新しいクイックルワイパーを買ったのなら「もったいない」という意見も理解できます。

しかし、現在使用しているクイックルワイパーはもうボロボロ中のボロボロで、使用する際には折れた柄の部分を持ちながら、外れるシートを付け直しながら掃除をしている状態です。多分めちゃくちゃやりにくいと思います。きちんと掃除が出来ているか疑問ですし、人によってはやらない方もいると思います。

さらに頻繁に補修をされているという事で、その方の時間を補修に使っています。

クイックルワイパー自体の値段は1,200円ほど。

使用する際のストレスやきちんと掃除出来ない点、そしてその方の補修にかかる時間。

購入金額とそれらを比較した時、どちらがコストパフォーマンスが悪いかと言えば後者と答える方が多いのではないでしょうか。


人は割と物の値段だけで損得を判断してしまう事がありますが、その裏に隠れている人件費コストや成果のクオリティなどをついつい見落としてしまいガチです。

コスト計算をするのであれば本来はそこまで考慮する必要があると、クイックルワイパーの一件から感じた次第です。


あ、でも新しいクイックルワイパーを1番使っているのはそのお局様みたいです(笑)


現場からは以上です。それではまた。

コッシー


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