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力こそパワー

こんにちは😃コッシーと申します。

愛知県で介護事業を運営している会社の介護事業部の統括責任者をしております。

さて、うちの会社は5月決算のため7月に決算数字の報告も含めて、取締役会が行われます。

うちの会社の取締役の構成は、代表取締役(社長)1名と社外取締役3名、そして監査役が2名となっており、その全員が会社の方に一堂に会します。

僕は取締役ではないのですが、現場責任者ということで、数字の報告も兼ねてオブザーバーとして出席をさせていただいております。

社外取締役の一人に僕と相性が悪いというか、ちょっと苦手な方がいまして、端的に言うと大嫌いなヤツがおります。

そいつ…いやその方は元行員なのか分かりませんが、とにかく数字に対して文句…いや意見を言われます。

取締役ですから、会社の経営数字や経営方針等に意見を言うのは全然良いと思うのですが、その言い方というか、内容に僕は理解に苦しむのです。


数年前の取締役会の時には、デイサービスの売上に対してこのような意見を言っていました。

「なぜもっと介護度が高い利用者を受け入れないの?」

言いたいことは分かります。通所介護の報酬では介護度が高くなるにつれて単価が上がります。

当然、要支援の方より要介護3以上の方を受け入れた方が同じ人数だったとしたら売り上げは上がるわけです。

そんな事は小学生でも分かっている話です。

言い訳ではなく、当時僕は次のような戦略を立てて運営しておりました。

介護度が高い方というのは、やはり他の事業所も比較的受け入れたいと思っており、その競合と争うためには、それなりの人員と営業活動が必要になります。

逆に介護度が低い要支援の方などを受け入れない事業所も僕の地域にはいくつかあります。

さらに一概には言えませんが、長い目で見ると介護度というのは徐々に高くなる傾向にあり、今は要支援かもしれませんが、将来的には介護度が高くなる可能性があります。

その事を踏まえると、介護度が高い利用者を獲得するためにコストをかけるよりも、介護度が低い方を積極的に受けれていった方が長い目で見ると経営が安定するのではないかと、そんな説明をその取締役に伝えたと思います。

すると、その取締役は、「売上というのは、単価×顧客数で成り立っており、顧客数を上げるだけではなく、単価も上げる事で売上も上がるって分かる?」って言われました。

「つまりね、介護度が高い利用者を多く受け入れた方が売上が上がるんですよ」と自信満々に言われました。

こいつは一体何を言ってるんでしょうか。何を食べたらこんな風になってしまうのでしょうか。バカなんでしょうか?もうB取締役(BAKA取締役)と呼ぶことにしましょう。

B取締役の発言に僕だけではなくその場にいた全員がポカーン状態だったのは言うまでもありません。

さらにその方はこんな余計な一言も言い放ちます。

「現場を楽させちゃいかんよ」

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この発言に普段は温厚が服着てるような僕もキレちゃいましてね。

「あなたに現場の何が分かるんですか!」「なんだその口の利き方は!」とすったもんだがありました。

まぁ僕も大人ですからさすがに手は出しませんでしたが。拳は固く握りしめていました(怒)

以前の記事でも書きましたが、現場を知らない方というのは往々にしてこのような発言を平気でしてしまうわけで、悲しいかな言った本人は全く悪いと思っていないんですよね。だからたちが悪い。

これだけではなく、そのB取締役とは毎年何かしら揉めておりました。

しかし昨年から僕は考え方を改めました。

こういう思考回路の持ち主の方にはどれだけ正論を言ったところで全く伝わらなくて言うだけ無駄で、こいつらを黙らせるには圧倒的な結果が必要だとやっと気づきました。

『力こそパワー』とはよく言ったもので、口ではなく力(結果)で示すしかないと思います。

というわけで昨年は大人しくB取締役のくだらない意見を黙って聞いておりました。


そして今年です。

今年はコロナの関係で中止になるかと思われましたが、ソーシャルディスタンスを保ちながら行うということで、監査役1名欠席されましたが、つい先日開催いたしました。

今年はコロナの影響があったにも関わらず、事業としてはめちゃくちゃ順調でして、過去最高に近い利益を計上することが出来ました。

これもひとえに現場のスタッフが頑張ってくれたおかげです。本当にありがとう。大好きです。

その力(結果)を持って僕は自信たっぷりに報告しました。

このコロナ禍でここまでの成績に対して言いたいことがあるなら言ってみろと、あるわけないよな、ざまぁみろwwww

と思ってたら、B取締役が口を開きました。

「もしコロナじゃなかったらどのくらいの数字だったか検証してる?」

それを検証することに一体何の意味があるの?コロナは実際きてるんだよ!その中においてきちんと利益を出しているんだよ!どんだけスタッフが苦しい思いをしたか分かるのか!分かんないだろうよ!まずはそこを分かれ!そして評価しろ!バカ野郎がいやバカ取締役が!!

っと頭の中では思いましたが、僕は昨年考えを改めたのです。

そんな事は一切口にせず、「検証しておりません」と冷静に伝えました。

「じゃあ比較できんから頑張ったかどうかは分からんわな、わっはっは」とかなんとかほざいておりました。

僕は今年気づきました。

力とは結果だけではないということに。

あの有名な映画の『踊る大走査線』の中でいかりや長介さん演じる和久刑事がこんな事を言っておりました。

「正しいことをしたければ、偉くなれ」と。

僕はもっと偉くなります。

B取締役を黙らせるくらいの力を持ちたいと思います。

そして現場がもっと正しく評価される、そんな会社にしたいと思います。

そんな風に強く思わせてくれたB取締役には感謝しております。

でも数年後には”元”取締役になるけどね。待っててね。


現場からは以上です。それではまた。

コッシー

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