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期待と不安と

今月の前半は諸事情により記事をなかなか書く事が出来なかったせいか、今は書きたくて書きたくて震えるほど記事を更新したいので僕にしては珍しく連続で更新しています。

こんにちは、コシ野コナです。


さて、以前に書いたこの記事を覚えているでしょうか。

息子に音読をさせてるところを奥さんに隠し撮りされており、それを先生に見られて恥ずかしかったという話です。

あれ以来息子の音読は僕の担当になっておりまして、音読の宿題が出ると即席ハイテンション英語教師となり息子に音読をしてもらっています。

さすがにもう盗撮は勘弁願いたいので、隠し撮りされていないか常にチェックをしているので、今のところ被害にはあっていませんでした。

しかし先日のことです。

息子を学校まで送り届けた際に担任の先生からこんな風に言われました。


「今度の授業参観の時に、○○君と音読をしている動画を他の保護者の方に見てもらってもよろしいでしょうか?」


もう何の罰ゲームかと思いましたよ。

先生方に見られただけでも顔から火が出て最大火力でチャーハン作れるくらい恥ずかしいのに、それを他の保護者になんて…想像しただけで3回は死ねます。


「いやぁ…それは流石に恥ずかしいです…」

そう言って断ろうとしました。しかし先生からその理由を聞いて思いとどまりました。


うちの息子は知的障害があり特別支援学級に通っています。どうやら特別支援学級のお友達の中には息子と同じように音読が苦手な子もいるらしく、親御さんが読ませるために苦労されてるとのことでした。

怒られながら音読をしても余計に嫌いになってしまうかもしれません。僕のニセ英語教師のようなハイテンション音読が正解かは微妙なところですが、先生曰く少しでも楽しく音読をするための参考にめちゃくちゃなりますと、本当に素晴らしいと思いますとのことでした。

本当に素晴らしい、カッコよすぎますとまで言われて(言われてない)断るのは流石に気が引けますし、同じ支援学級の親御さんが困っているのなら助けてあげるのが男ってもんだと思います。


「わ、分かりました!僕で良ければ見てもらってください!」

「ありがとうございます!!」

先生からお礼を言われて得意気な気持ちで学校を後にしました。帰宅してこの事を奥さんに伝えました。てっきり奥さんからは褒められると思っていましたが、奥さんは意外な真実を告げらました。


「あんた、動画の終盤に川平慈英のモノマネしてたけど大丈夫?」


そ、そうだった…

完全に忘れていた…

その時は動画を撮られているとは思っても見なかった僕は、頑張って発音する息子の姿にテンションがどんどん上がっていき、クライマックスの頃には全盛期の川平慈英ばりに「むむむ!?」とか「くぅ~!」とか「いいんです!」を全力で連呼していたのでした…

こんな醜態をもし保護者の方々に見られたのなら3回どころか蘇生出来ないくらいに死ねます。もう顔を合わせるのも恥ずかしいので整形するしかないと思います。

しかし今更先生に「やっぱりやめます!」と言ったらきっと理由を聞かれると思います。

「川平慈英のモノマネが似ていないのでやめます!」なんて言ったらそれこそ先生から「むむむ!?」と言われてしまうか、「似てなくてもいいんです!」と親指を突き立てられるに決まっています。

どうするべきか迷っていたところ奥さんから「大丈夫だって。子供たちはきっと喜ぶと思うよ。それにあんたが思っているほど似てなくもないよ」という喜んで良いのか分からない励ましを受けました。

親御さんに見られるのは確かに死ぬほど恥ずかしいですが、息子と同じ支援学級のお友達が喜んでくれるとしたらこんなに嬉しいことはありません。

あの子たちの笑顔が見られるのなら僕の羞恥心なんてどうでも良いと思いました。そしてこれを機に子供たちが音読を好きになってくれるのなら僕は喜んで川平慈英になろうと思いました。いや喜びはしないけど。


覚悟を決めました。

参観日当日までは「みんな笑ってくれるかな」という期待と「もしズル滑りしたらどうしよう…」という不安でドキドキでした。なんなら当日もしかしてモノマネを振られるかもしれないと川平慈英の動画を見たりしてモノマネの研究をしたりしました。

しかし参観日3日前のことでした。

オミクロン株により陽性者が増加していることから参観日の中止が決まりました。

僕の川平慈英は皆さんに披露されることなくお蔵入りすることになりました。


やっぱり芸人でもない僕が人様にモノマネを披露するのは恥ずかし過ぎたのでホッとしました。奥さんからは「残念だったね」と声をかけられましたが「これで、いいんです!!」と返しておきました。

すると「やっぱ全然似てないから中止になって良かったね」と言われて悔しかったので全力で「むむむ!?」とモノマネしましたが、「こっちがむむむだわ」と上手に返されたので心の中で「くぅ~…」となりました。


まぁ結局何が言いたいのかと言うと、書きたくて書きたくて震えるほどの記事がこんなくだらなくていいんでしょうか?ってことです。


それではまた。

コッシー

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