記憶というスパイス
出勤前に立ち寄るコンビニにいつもいる大学生くらいの店員さんを最近見かけなくて、「辞めてしまったのかな」と勝手に心配していたんですが、先日1週間ぶりくらいに出勤されていて、日に焼けていたので多分旅行に行っていたんだと安心しています。(もしかして恋!?)
こんにちは😃コッシーです。
さて、この記事でも書きましたが僕は味に関してはかなり守備範囲が広く、少々難がある食べ物でも美味しいと思ってしまいます。まぁ簡単に言うとバカ舌の持ち主です。
そんな僕にも一応は苦手な食べ物があります。それは味噌カツです。
え?名古屋のご当地料理じゃ?!と思われた方もいるでしょう。
そうなんです。名古屋と言えば味噌カツ、味噌カツと言えば名古屋と言っても過言ではないほど名古屋の名物中の名物の味噌カツが僕は嫌いです。
実は味に関しては不味いとは思っておらず、味噌カツを嫌いになったのには、明確な理由があるのです。
僕が社会人に成りたての頃、当時働いていた会社では『ランチミーティング』という昼食を食べたながら行う会議を月に1度開催されていました。
初めて参加する時は、みんなで楽しくご飯を食べながらワイワイ雑談する会なのかなと安易に考えておりましたが、楽しさなんて1ミリも感じることができないほどとても厳しい会議でした。
営業の月間成績をランチミーティング内で発表するんですが、目標未達の営業チームには、上司からの激しい叱咤が雨のように降ってきます。
そんな中で昼食なんて喉を通るはずがありません。
しかし逆に目標を達成しているチームは横で平然とランチを食べているわけです。
「お前らは何をやっているんだ!」「も、申し訳ありません!」とやり取りしている横で、「あ、このお肉やわらか~い」とご飯食べているスタッフがいるのです。まさにカオス。
そんな中、数回目のランチミーティングにおいて、ついに僕も叱咤の餌食となりました。
僕の発注ミスによりお客様にご迷惑をかけてしまった件があり、その事をランチミーティングでめちゃくちゃ責められました。
明らかに僕のミスでしたので、責められるのは仕方ありませんが、同じチームの誰も助けてくれず、ただただ上層部から「新人だからって甘えるな!」「仕事を舐めるな!」「給料泥棒!」と罵声を浴びせられました。
その時のランチメニューがお察しの通り、『味噌カツ』だったわけです。
それからしばらくの間、味噌カツを見るのも嫌になりました。
今はもう割と平気になり食べられない事はありません。しかしあえて自分からは食べることはありません。
このように、苦い体験をした事でその食べ物が嫌いになってしまうことは往々にしてあると思います。
そしてそれはその食べ物の味云々はもはや関係なく、脳が体が拒否をしてしまうという事だと思います。
以前に、うちの施設でも同じような事がありました。
ある日、この記事で登場したB取締役が何を思ったかこんな事を言い出しました。
「施設ですいとんを作ろう!戦時中に食べたであろうすいとんを入居者に振舞って昔を懐かしんでもらおうじゃないか!」
こいつはいつも思い付きで行動してるんだろうなぁと思いましたが、ただ入居者にとって日常と違うイベントがあるというのは良い傾向にあります。
材料を全て用意してくれるとのことでしたので、ある日の昼食をすいとんにしました。
※すいとんに関しては以下をご参照ください。
イベント当日は、自分の企画だったからなのか張り切りまくりのB取締役は、厨房にまで入り自らすいとん作りを行いました。
そして頼んでもいないのに入居者の前で演説を行い、「さぁ当時を思い出しつつ召し上がってください!」と入居者にすいとんを勧めましたが、ほとんどの方が食べませんでした(笑)
そりゃそうですよね、誰も戦時中なんて思い出したくありません。
「どうぞ!遠慮せず!」と必死に入居者に進めるB取締役をよそに、入居者はすいとんに手を付けず「ごちそうさま」と食堂を後にしていきます。
昼食後、山のようなすいとんの残骸が残り、「美味しいのになぁ・・・」と首を傾げながらおかわりをするB取締役の姿がありましたとさ。
めでたし、めでたし(笑)
みなさんも同じように過去の苦い経験から嫌いになった食べ物ってあるのではないでしょうか。
そんな時、「いや美味しいよ!」と勧められたとしても、そういう事ではないんですよね。
自分が美味しいと思い相手に振る舞ったとしても、B取締役のようになるのがオチだと思うので気をつけてくださいね。
現場からは以上です。それではまた。
コッシー
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