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席替えの悲喜こもごも

ここ最近、僕のnote界隈で月見バーガーの記事を書かれている方が非常に多く、その記事を拝見していると月見バーガーが食べたくなるので今日も食べようかと思っている月見バーカーです。

こんにちは、コッシーです。


さて、小中学生の時の一大イベントの一つに『席替え』があります。

僕が通っていた学校では、学期ごとに1回席替えがあり、だいたい始業式の次の日に行われる事が多くワクワクしながら学校に行った覚えがあります。

後ろの窓側の席が1番人気だったり、意中のあの子の隣になるよう祈ったり、友達と同じ班を狙ったりと席替えには様々な人間ドラマがありました。

ちなみにこの話に出てきたKちゃんですが、中学2年の3学期に隣の席となり急接近しお付き合いに発展いたしました。思春期✖隣の席✖笑顔が可愛い=恋に落ちる!、それが恋の方程式でございます。

そんな席替えのワクワクドキドキ感というのは別に学生だけの特権ではありません。


うちの入居施設でも定期的に食堂の席替えを行っておりました。

しかし、ここ数年は席に関して文句や意見などがほとんどなく、皆さんの状態も安定していたため、全体の席替えを全く行っていませんでした。

しかしここ最近状態が変化された方が数名おり今の席だと不都合があったり、テーブルごとに人数のバラつきが目立ちコロナの影響を考えると若干密になっているテーブルもあったため、ここらでいっちょ全体の席替えをやってみっか!ということになりました。(悟空風)

配置に関しては入居者の状態や関係性等を考慮しスタッフの一存で決めました。

朝や昼は他の仕事もあり多忙なため夕食時に変更をしようと決め、席替えを行う当日の9月1日の朝食の際にご入居者にサプライズ発表をしました。

「長い間慣れ親しんでいただきました今のお席ですが、誠に勝手ながら皆様の現状やコロナの影響を考慮し全体の席替えを行います。つきましては本日の夕食時から新しい席にさせていただきますので、よろしくお願いいたします。詳しくは夕食時にスタッフがご案内いたします。」

と告げると、まるでカイジのように皆さんザワつきました(笑)

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事前に少しも匂わせることのない突然の発表だったため無理もありません。

入居者の中にはうちに入居されてから初めての席替えの方もみえました。

「どうして急に?」「どこの席になるの?」「同じテーブルは誰なのか?」

さまざまな疑問や憶測が飛び交います。どこの席になるか聞いてくる方もおりました。しかし今回の席替えの内容はその時まで一切秘密にしました。昼食の際には気になってこちらをチラチラ見られる方や「あそこの席が良いなぁ」と大きな声で言われる方もいました。

そして夕食時。夕食時間の10分前にA3サイズに印刷した配置表を食堂の入り口に貼り出しました。

逸る気持ちからかいつもより早く来られた入居者達がわらわらと配置表の前にきてしっかりと眺めていましたが、最終的には「よう見えんな」と言われていました(笑)

結局来られた方から順に新しい席にご案内いたしました。

新しい席でソワソワされる方もいれば、意中の席だったのか満足して笑顔の方もいます。普段あまり交流のなかった方と同じテーブルになり、まるでお見合いのようにお互いを意識される方々もみえました。

言葉を選ばずに言わせてもらうと、そんな入居者の皆さんがとっても可愛かったです。

決して上からの目線ではなく、ドキドキしてる姿や新しい席に一喜一憂している姿が本当に愛らしく思えました。


今回の席替えはそんなワクワクドキドキ感を味わって欲しくて、あえてサプライズ的な発表させてもらいました。

新しい席に満足な方もいれば前の席の方が良かったと言われる方もみえます。その辺りの不満や不安を解消するのも僕たちの仕事です。

高齢者は比較的新しいことには不慣れです。心境や状態の細かい変化を見落とさずしっかりと目を配りケアしていきたいと思います。


でも新しく同じテーブルになった同士で「よろしくお願いしますね」「いやこちらこそ」ときちんと挨拶し合う姿を見ると、本当にうちの入居者は最高だなーっと思った次第です。

(親バカ的な気持ちで)


現場からは以上です。それではまた。

コッシー


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