介護職員への慰労金の意味をめちゃくちゃ深読みしてみる

こんにちは😃コッシーと申します。

愛知県で介護事業を運営している会社の介護事業部の統括責任者をしております。

さて、介護・福祉職への慰労金が正式に決定した模様です。

以前にも述べましたがこの施策には全く異論はなく、むしろ感謝をしております。本当にありがとうございます。

ただひねくれ者の僕はここ最近の大盤振る舞いに何か裏があるのでは?と思ってしまいます。

そこで本日の記事ではその辺りをめちゃくちゃ深読みしていきたいと思います。

いつものごとくあくまで僕が勝手に思っているだけですので、決して正しいという事ではありません。


【理由その①:みんなコロナ禍で頑張ってるよね!】

公式で言われている今回の慰労金の給付理由は、コロナ禍の中で現場を支えている職員さんに対する労いです。

コロナの影響を受ける中で本当に現場は頑張っています。普段以上に感染予防に気を配り、利用者の状態の変化などにも目を向けており、感染が広がっている地域などでは精神的にも消耗している事かと思います。それを労っていただけるのは本当にありがたい事です。

給付の理由として大きな要因の一つだと思います。

【理由その②:介護職員の新たな雇用や離職防止】

ご承知の通り介護の人員不足はまだまだ解消されておらず、もしかするとコロナの影響で離職が進んだ事業所もあるのかもしれません。

今後、高齢者の数が増加していくことは間違いなく、それに伴い介護職員の数も必要となります。

今回は臨時ボーナス的な要素が強いですが、それでも辞めようと思っていた介護職員の方を引き留める一つの要因となり得ると思いますし、今回だけではなく今後も定期的に慰労金を給付するとしたら、新たな雇用を生むかもしれません。

今回の慰労金はその目的も含まれているかもしれません。

【理由その③:次回の介護報酬改定でコロナの影響をさせたくない】

来年の4月に介護報酬の改定が予定されています。コロナの影響を受ける前には、減額されるだろうと予想をされる方が多かったように思えます。

僕もその1人で、基本報酬が下がり加算などで補填するような形になるのではと予想しておりました。

しかしコロナが襲来し、その様相も変化してきたように思えます。ただでさえコロナの影響により利用自粛などから収入が下がっているのにも関わらず、介護報酬まで下がってしまうと閉鎖する事業所も出てくるかもしれません。

そのため次回の介護報酬改定の際にはコロナの影響を加味する必要があると思います。

ただ、介護保険が枯渇する中でむやりやたらに報酬を上げてしまうと、3年間はまた改定ができなくなります(介護報酬の改定は3年に1回)。

そのためにコロナに関する補填に関しては、今回のような慰労金などの都度的なカタチで行い、基本の介護報酬にはあまり反映させたくないのかな、と勘繰ってしまいました。


いずれにせよ、超高齢化社会が来ると予想される中、介護保険においても何らかの改定は行われるのは当然です。

大切なのはそれがどうなるのかを常にアンテナを張り情報収集に努め、その時までに自己の最適の1手を打てるよう準備をすることだと思います。

そのために情報共有が出来れば良いのではないかと考えておりますので、今後もこちらで僕の分かる範囲で情報を発信していきたいと思います。

皆様もお気づきの点や新しい情報などありましたらコメントいただけると幸いです。


現場からは以上です。それではまた。

コッシー


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