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報告連絡相談はホウレンソウなんて軽いモノではない

こんにちは😃コッシーと申します。

愛知県で介護事業を運営している会社の介護事業部の統括責任者をしております。

さて、長野県の特養でおやつを食べた入所者が亡くなった事故をめぐり、准看護師が業務上過失致死の罪に問われた裁判で、2審の東京高等裁判所で無罪判決が出ました。

当然ですが判決に対してどうのこうの言うつもりはなく、上の記事の中で気になった箇所がありました。

『介護職員の間ではゼリー状のおやつを出すことになっていたが、現場の状況をみて自らヘルプに入った准看護師はそのことを知らなかった。』とあります。

あくまで仮にですが、准看護師の方にこの利用者にはゼリー状のおやつを出すということを伝達できていれば、この事故は起きなかったかもしれません。

くどいようですが、僕は別にそれが出来なかった事を非難したいわけではありません。現場には様々な事情があり、伝達したくても出来なかったかもしれません。

それは現場にいない僕に分かるはずがありません。

今日の本題はそうではなくて、『報告連絡相談』ってめちゃくちゃ重要だよねってことです。


どの仕事においても報告連絡相談というのは、とても大切な事柄であり、特に介護事業においては、それが生命線と成り得る可能性もあります。

先日うちの入居施設において、報告連絡相談に関する良い事例がありましたので、そちらを紹介させていただき皆様の参考になれば幸いです。


先日、入居者の娘さんから、「明日は病院受診ですので、夜の下剤の服用をやめてください」と連絡がありました。

その入居者さんはトイレ介助が必要な方で、受診中にトイレに行きたくなると大変だったり、または漏らしてしまってもいけないということで、念のため下剤の服用をやめて欲しいとのことでした。

ここで電話を受けたスタッフは他のスタッフに伝達する前に来客やら何やらあって、つい報告するのを忘れてしまいました。

そして夕食が終わり、入居者を部屋に戻し、スタッフ全員事務室へ戻りホッと一息ついた瞬間、その電話を受けたスタッフが「あっ!」と声を発しました。

「ごめんなさい!○○さんの娘さんから明日受診だから下剤を止めるように言われていました!忘れたかもしれません!」

実は下剤を止めるように言われたのは今回が初めてではなく、過去にも数回ありました。

ですので、記録には残さずとももしかしたら下剤を抜いた可能性もあるとのことでした。

ですが、薬の空袋はもう捨ててしまっており、確認ができません。

ではどうするか。

うちの施設では、「服薬チェック表」という入居者が薬を飲んだかどうかをチェックする表があります。

その表の○○さんを確認すると、ちゃんと下剤の欄にチェックがされていました。

すぐに娘さんに連絡をして、下剤を止めれなかった事を謝罪をしました。


この事例では報告連絡相談について悪い部分と良い部分があります。

悪い部分はもちろん電話を受けたスタッフが他のスタッフへ連絡することを忘れてしまったこと。

せめて日報に記載さえしておけば、他のスタッフの目についたことと思いますので、今後は必ず日報に記載するように周知しました。

そして良い部分は「服薬チェック表」にきちんとチェックしていたこと。

これにより薬を飲んだか飲んでいないか確認ができ、娘さんへ飲んだしまった事を報告できました。

報告連絡相談とは、何も口頭だけではありません。

書類への記載、システムへの入力、またはメールなどいろいろな方法があると思います。

重要なのはどんな形であれきちんと相手に伝える事だと思います。


僕は、この重要な報告連絡相談を『ホウレンソウ』と略す言い方がとても嫌いで、なぜこんな大切な事を緑黄色野菜に例えてしまうのか理解に苦しみます。(ちなみにほうれん草はポパイ並みに好きです。)

そんな風に軽い感じにしてしまうので、その重要性が薄れてしまうのではないかと思っています。

ただ毎回毎回、報告連絡相談とフルネームで言うのも確かに面倒です。

そこで重要さが際立つ略し方を思いつきましたので、最後にそれをお伝えして筆を置きたいと思います。


報告連絡相談を略して、

『報・連・相』

(1拍置きながら言う感じ)


完全にイメージはコレです。

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※最近るろ剣読み返した事は内緒


良かったら使ってみてください。


現場からは以上です。それではまた。

コッシー

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