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知ってる?ママン No.59"自宅で?"

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今回の妊娠がわかってから、前回出産した助産院で検診を受けに行くみきさん。何回目だったんだろう・・・一緒に検診に向かった際に大事な説明があると聞かされた。

子どもたちとは別室での説明にドキドキしていると助産師さんはこう話しだした。

「平成16年より法律が改正されて一度でも帝王切開した人は助産院での受け入れがダメになってしまったの・・・。なので、今度の出産は個々でお受けすることができないの」

横で話を聞いていたみきさんは明らかに戸惑っている・・・。

「どうしてもできないという事ですか?ほかの助産院でも?」

「たぶん、他の助産院でも同じ返事が返ってくると思う・・・。院内助産院があるところなどはまた違うかもしれないけど。」

「そうですか・・・。では考えてみます。これまで本当にありがとうございました。」とみきさん。

横にいる僕はどうしたらいいのか?見当がつかない・・・。

落ち込むみきさん・・・。

「パパさん、どうしたらいいのかわからない・・・。でも、前みたいにお産がしたい・・・。みんなと一緒に・・・。」

「そうだよね、あんな風に産めたらいいよね。最高だったもんね。僕も一緒に産んだ気がしたんだ。あの時」

「うん、あきらめきれない。考えられること全部考えて動いてみる。」

みきさんは窓の外を眺めながらそう呟いた。

それから市内中の助産院に連絡。けれどもやはり難しいようで・・・どこも同じ返事。

そんな風に数日が過ぎたある日のこと・・・のこと、僕の携帯に電話が。

「パパさん、おうちで産んでみるのもあり?」

「えっ?おうちって自宅のこと?」

「そう、自宅。助産師さんに来てもらっておうちで」

「いまいち意味が分からないから家に帰ったら話を聞くね。」

「わかった。それまでに資料を作っておく」

みきさんが・・・また謎なことを始めてしまった??エンジンがかかるとすごいんだよね・・・(;^ω^)

午後9時、帰宅すると・・・様々な資料らしきものがテーブルの上に・・・。

「まずはご飯を食べよう。その後に話すね。」とみきさん。子どもたちはすっかり夢の中に。

食事をとり終え、話を聞くことにした。

「今日、久しぶりに前にお産の勉強をしに行っていた助産院の先生に会ってね。私の状況を気にかけてくれてね、その助産師さんが自宅に来てのかたちでもよければ引き受けてくれるかも・・・って話で。どうかな?」

「自宅で・・・ってなにかあったらどうするの?前回は助産院だから許可をしたけどさすがに自宅では・・・なんか怖くない?」

「そういうと思って、ここに資料を集めました。」(この頃のみきさん、まだネットがそんなに普及していない時代だったため、図書館やその場所に足を運んで調べていたらしい)

その時に一冊の絵本を手渡されました。タイトルは「うちにあかちゃんがうまれるの」

家族の日常の中にある「出産」がおうちを舞台に描かれていて・・・最初からここにいる感覚かぁ・・・。出来たらそれは素晴らしいことなんだとは思うけど・・・。

「う~~ん、でも出来るかな?このうちで」

「出来るかな?じゃなくてやるの。だから、一緒にこの助産師さんに会いに行って欲しい。」

「・・・そこまで言うなら、百聞は一見に如かずだからね。行ってみよう」

「ありがとう」みきさんは満面の笑みを浮かべた。このところずっと落ち込んでいたから、その笑顔がとてもうれしかった。

数日後の土曜日、一緒に検診を兼ねてその助産師さんに会いに行くのだった。

次につづく・・・

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