知ってる?ママン No.70"働き方と生き方"
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お仕事を休職し、そこから退職に。そしてどのように生きていくかを多いに考えた五女ちゃんの生まれてからの時間。
自営業をしてみるも・・・様々なかべが現れる。
家族と一緒にいたいからと始めたお菓子教室や整体院、けれどもこれまでと違うところがたくさん。
頑張れば頑張るほど・・・沼にはまる感じになってきた・・・。翌年は3人進学するということでこのままでは・・・と考えるようなっていた。
そんな時に体験したのは四男君の痙攣騒動。自分自身の思いが覚醒した瞬間だった。
それは年末、夜中の2時半頃、三男君に突然起こされた!
「パパ、四男君が、痙攣している。」
ハット我に返り、抱きかかえて様子を見ると、白目をむいて痙攣をしている。
みきさんと長女ちゃん・六女ちゃんはその時、横浜から帰宅中でこの場には僕一人・・・。
内心とても動揺していた・・・まずは呼吸の確保。それから整体の作法で足首を回しの対処を行った。
時間の確認をしながら8分経過・・・・。そうこうしているうちに・・・長男君が仕事を終えて帰宅。
動揺している私を尻目に、みきさんに連絡。すぐに言われた通りに病院や救急に連絡をして対処方法を確認してくれていた。
四男君が徐々に落ち着いてきた・・・。それでも小刻みな震えは残っている。僕は様子を見て朝、病院に連れていけばいいんじゃないかと思っていたのだが・・・
長男君は『その油断が命取りになることだってあるんだよ、無駄足になったっていいから病院で判断してもらうことは大切なことだよ。』そう言いながら救急に連絡をしていた。
自分では冷静なつもりであっても、かなり動揺していたのだ・・・。
救急車が到着する前にみきさんと長女ちゃんが戻ってきてくれた。みきさんが四男君を抱きながら着替えや靴下やカラダのケアーを手際よく冷静にこなしていく。
「四男君、大丈夫だよ~。」
その声に一番救われたのは僕かもしれない。
五女ちゃんがいるので僕が救急車に同乗し長男君とみきさんが後ろから車でついてくることになった。搬送される最中も繰り返す痙攣。
四男君を救急車の中で抱きながら、約19年前の事を思い出していた。
それは7ヶ月で亡くした拓人(タクト)君のこと。タクト君が亡くなる前の日に妊娠中のみきさんと大喧嘩をし、心無い言葉を浴びせた結果として。
タクト君はお空に還っていった。
あの時やっと僕は少しお父さんになれた気がする。あれから19年経ち、四男君を失うかも知れないという言いようのない恐怖。
あの時感じた自分に対する絶望感と嫌悪感も渦巻いてきた。
また同じことを繰り返すのか。・・・この言葉が自分の中でリフレインしていた。
処置室に運び込まれドクターたちが手際よく四男君に必要なケアーをしていく。それでもなかなかひかない痙攣・・・。
心の底から祈った・・・。四男君の元気な姿をイメージしていた。
時間がたつにつれ、少しづつおさまっていった・・・。
あとから追いかけてきたみきさんたちが到着。立ち合いを代わってもらいしばらく車の中で一呼吸つきにいった。何とも言えない感情が繰り返される・・・。
しばらくして長男君と交代したみきさんが車に戻ってきた。
車の中で呆然としている僕にみきさんが言った、
「今ここから行動は変えられるよ、いま四男君は生きている。目の前の命に真剣に向き合ってみたらどう?抱きしめておいで」
言いようのない感情が溢れてきた。
そうだ・・・・ここのところ今自分がしていることに集中しすぎるがあまり、四男君をはじめ子どもとしっかり触れ合う時間を作れていなかった・・・。それどころかないがしろにすらしていたかもしれない・・・。
「子どものためになんとかして好きな事でお金を生み出さないと・・・」と勝手にがんじがらめになっていた。
一体、自分は何を頑なになっていたんだろう。
家族と一緒にいたいと自営業を始めてみたけれど、自分の思うようにうまくいかない現実をみて怖くなってきた自分がいる。
周りには成功している人たちがたくさんいて、その人たちの上っ面しか見ていなかったのだ。
そこには会社という組織に属することが悪である事かのように思い込んでいた自分がいた。
かつてやっていたみたいに生活費のベースを会社で稼ぎ。週末や朝出勤前や夜に副業をしたっていいじゃないかと。時間に制限が有る中で自分のしたいことをして、会社でも働く。
「9人のお父さんである以上綺麗事では食べてはいけない。育児放棄をするんじゃないの。後ろ指さされたっていいじゃない。かっこ悪くたっていい。この子たちがあなたたちのところに来たってことはあなたたちと共に生きていきたいということでしょ(^▽^)」お義母さんの言葉に半べそです。
僕は今回四男くんに本当の意味でのお父さんになれるチャンスをもらいました。
ここからはじまります。
次につづく・・・
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