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知ってる?ママン No.68"人生初めての育児休暇"

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ここでの暮らしは突然の異動で終わりを迎えた。お隣の県へ。住んで3年半。沢山の仲間ができたこの街とお別れに・・・。

新しいおうちを探さないと。けれどもこのエリア・・・なかなか条件に合う家が見つからない。

探すエリアを変更することに。そして知り合いの人に聞いてみるとお山の中にある一軒のおうちにつないでもらう事ができた。

今までのおうちに比べると5分の1の大きさ(;^ω^)みきさんはお友達の整理収納アドバイザーの人の助けを借りて11トンの荷物を4トンにまで絞ることに成功した。

なんとかお山のおうちに引っ越すも・・・今度のおうち、買う気がないなら1年で出ないといけない・・・。さすがにこのサイズのおうちを買うことはできないので次のおうちも探さないと・・・。

そんな風に過ごしているうちに3年ぶりにみきさんが妊娠。お正月に三男君が8月8日に8番目で僕の弟が生まれてきます。と祈った翌月に妊娠が判明・・・。本当に驚いた。

さすがに今できて、8月に生まれることはないでしょう。と思って予定日を見たところ9月末。

もしかすると・・・2番目に生まれた子が帰ってきてくれるのかな?彼の命日は9月22日・・・だったから・・・。密かにそんな思いを抱いていた。

7月、みきさんは追突事故にあった。お腹の張りが引かず家で安静にしているも8月8日の朝、出血を起こし急いで産院へ。今回はフリースタイルで家族立ち合いを楽しみにしていたけれど・・・このまま出産になるかもと言うことで総合病院に転院。

そして、本当に8月8日に・・・32週で男の子が生まれてきた。

三男君の祈りの力・・・すごすぎる。どんな時も有言実行。

今度はちゃんと月日を考えてもらおうと思った。

実はこの妊娠中に転勤が決まり始めて異動拒否をしたのだが・・・拒否するのであれば首と言う重役。そこをかねてより厚意にしてくれていた上司が長距離通勤と言う形で自宅から通う事を許可してくれたのだ。

そしてこの出産の後は半年間の育休をとることが決まっていた。県をまたいで片道150キロ・・・。それも高速を使って・・・。体は限界になっていたのだ。

今回もNICUに毎日通った1か月半。無事に四男君は退院。

みんなは大喜び。その一週間後、僕は育児休暇に入るための総仕上げをしていた。そこにみきさんからの電話が。

「長男君が救急搬送された。」と

状況を聞いて僕は急いで帰ることにした。家までの1時間45分の道のりがひどく遠く感じた。家でみきさんと四男君を乗せ急いで向かう。実家の弟に下の子どもたちの世話を頼んでおくことにした。

搬送先の病院まで2時間。どうやら寮で笑い出し止まらなくなったようで・・・地元の病院ではみれないと遠方の病院に搬送されたのだった。

車の中で自分の働き方と彼の動き方は重なるものがあった・・・。

認められたい・・・価値を。そのままではだめだ。と自分にずっと強いてきた・・・。

体も心も限界だったのだ・・・。

そして病院につくと寮の先生と、整体の先生(駆けつけてくれていた)たちが長男君の横にいた。薬を打たれようやく落ち着いたらしい。整体の先生が寮の先生に連絡をして指示をしてくれたおかげで末端にまで血液が回り続けていた。危うく笑って酸欠を起こすところだったのだ・・・。

この日は一般病棟が空いておらず・・・閉鎖病棟に入ることに。何としても明日、連れて帰ろう。心に決めた。

その晩は病院横で車中泊。こうなることを見越していたみきさんは車中泊セットを持ってきていた。退院したての四男君を後部席で寝かしつけながらいろいろなことを話し眠りについた。

翌朝、目が覚めるとまずは腹ごしらえ。喫茶店でモーニング。そして長男君のお迎えに。

先生に状況を話し、家に連れて帰ることが決まった。

長男君はぽつりぽつりと話し始めた。

「誰かに、お願いすることができなかったんだよねぇ・・・。何個も仕事引き受けて・・・結局、めいわくかけちゃったんだけどね・・・。」

痛いほど、彼の気持ちがよく分かった。誰かに頼むことができない・・・。自分でしたほうが早いと思ってしまう。けれど自分が倒れたら・・・もっと時間はかかるということ。今回、痛いほど痛感した。

初めての育児休暇はこんな風に始まったのだった・・・。

次につづく・・・

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