知ってる?ママン No.1"ぼくがみきさんと出会う前の話。"
僕たちの出会いを話す前に・・・まずは僕の人生の流れについて話そうと思います。
僕の父と母はお見合い結婚。
一人娘だった母に父が一目ぼれをして婿に入る形で結婚したそうだ。そして僕が生まれた。その2年後、弟が生まれ、年子で妹が生まれた。
小さい頃、母はとても過保護でおうちの中でも安全のために帽子をかぶせるくらい。そのため僕は大人しい子どもに育った。
母の関心は僕に降り注ぎ、父は活発な弟を連れて出かけていき、妹は祖母が溺愛。それぞれが別々の大人に育てられるような環境だった。
そして、その環境がガラッと変わったのは僕が小学4年生の夏の事。父がよく転ぶようになった。
35歳という年齢で足元がおぼつかなくなるなんて・・・と心配した母が病院に連れて行った。
近くの病院に行ってみたもののわからず、大学病院に再検査に。そして告げられた病名は「脳腫瘍」当時の技術では末期だったようで母は告知をしなかったようだ。
それからは母が病院につきっきりで父の看病に。僕は突然、母の関心がなくなり寂しくなった。
もちろんと父がいなくなったことも寂しかった。たぶん、弟のほうが辛かったんだろうと思う。父のほかに弟の支えだった祖叔母も体調不良で入院に。父と母が家にいない状態になったけれど祖父母がこの時は健在だったのでまだよかったと思う。
そして、みるみる弱っていく父。
年末には歩くことができずベッドの上にいるようになった。だんだんと話すことも食事をすることもできなくなり、喉を切開して・・・父の姿を見るのが辛くなっていった。
それまでは毎週通っていたお見舞いも母が連れて行ってくれなくなり・・・忍びなかったんだと思うが・・・月に1度くらいになった。
そして僕は進級し5年生に。
ゴールデンウィークがあけて何日かしたころ、僕と弟は数日間、熱を出していた・・・。なかなか下がらない熱に祖父は「どちらかが死んでしまうのでは?」と心配するレベル。
朦朧とする意識の中・・・母の声がした。
「ちょっと起きてきなさい。お父さん帰ってきたから・・・」
仏間に連れていかれるとそこには白い布をかけられ父がお布団の中で横たわっていた。
夢なんだ・・・これは・・・そう思い布団に戻り眠った。
翌日、目が覚めると僕と弟の熱が下がっていた。下の部屋に降りて仏間を恐るおそるのぞいた。そこには昨日、見た父の姿があった・・・。夢じゃなかった・・・。
あんなに大きいからだだった父が本当に細くなってしまい・・・なんで・・・。と思った。
(泣けなかったけど、、)
そんな僕に母は言った。「あなたは長男なんだから喪主をやるのよ」
「えっ?僕?僕がやるの」と心の中で思ったが返事は「はい」としか言えなかった・・・。
前代未聞の小学生が喪主・・・。
次につづく・・・
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