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はぐくみ・うまれ・そだつ No.112"愛溢れる世界"

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お昼前に続々と仲間たちがやってきた。六女ちゃんが波動調整器をみんなで一緒にやろう(^▽^)/と話していたメンバーたちだった。みんな、お土産と共にやってくる。

六女ちゃんの周りは大好きな人でいっぱいに。

お義母さんたちも駆けつけてくれた・・・。何度も何度も六女ちゃんを撫でて「お正月の時にね、いっぱいいっぱいあそんだよねぇ。ばあばより先に行っちゃってどうするの・・・。」と静かに涙を流した・・・。

お義母さんはお寿司をもってきてくれたのでみんなで食事タイム。

人数がいっぱいでお構いすることもできず・・・。けれど来てくれた人達はみんな自主的に動いてくれて・・・感謝(^ω^)思い思いに過ごしてくれた。

そして夜、最後のお客さんはお腹にいるときからお世話になっていた整体師さん。私は知らなかったのだけれど、もともと仏教も神道も、そして密教も修行されている方のようで六女ちゃんのために色々と祈祷してくれてた。入院中も祈り続けてくれて本当に感謝しかない。

この晩は長男君が起き続けてくれて灯を絶やさないようにしてくれた。朝方はパパさんが交代。

翌日もたくさんの人たちが六女ちゃんに会いに来てくれた。この日は昨日とはまた違うエネルギー。まるでパーティ会場のような雰囲気になってきた。子どもたちは遊び、大人たちはこの場の思いを分かち合い・・・。

そして六女ちゃんが一人の女性を見つけた。彼女は六女ちゃんがお腹にいるときに命の授業で出会った。家族みんなで参加していて、その会場で六女ちゃんの心音を聞いたり、生まれてからも産後すぐに抱っこをしてもらったのだった。

そして、久しぶりに会った彼女に私はこう話し始めた。

「あのね、火葬場で旦那さんにお経をあげてほしいの。六女ちゃんがぜひお願いしたいって・・・。大好きな人に見送られていきたいと話しているの。」

彼女はすぐに旦那さんに連絡をしてくれた。そして快く引き受けてくれたのだった。もう何から何まで自分で決めていってしまう・・・(;^ω^)

本当にすごい速さで真っ白なあの子の世界は愛いっぱいの世界が構築されていくのは私は目撃していた。六女ちゃんのお願いの一つに今回、会いに来てくれる人は様々な人がいると思うの。私が倒れた時、沢山の人が祈ってくれたの。仏教も神道もキリスト教も、ウンバンダの皆さんも祈ってくれたの。だから宗派を超えてほしいの。ただ会いに来るだけでもいいし、その人それぞれのやり方でいいからと伝えて。と・・・。

もうね、異世界・・・。ここは六女ちゃんの話すようにシャンバラなのかも・・・。みんなが各々のやり方で彼女に愛を伝えている。

それからもたくさんの人が足を運んでくれた。夕方、仕事を終えた方たちがギターを担いで会いに来てくれた。六女ちゃんの大好きなバンドメンバーの方々だった・・・彼らは持ってきたギターと我が家にあったカホンで演奏が始まった。

そこにいた誰もが手を止めた。心にしみてくる。明るい曲で始まりながらみんなノリノリで六女ちゃんのダンスを思い出していた。

パパさんも六女ちゃんの横で嬉しそうに微笑んでいる。

1曲、2曲とノリノリで喜ぶ子どもたち。

3曲目は優しい歌声にしんみり。

4曲目、入院中の六女ちゃんに向けて送ってくれていた歌。聞きながら一筋の涙があふれてきた。

5曲目、パパさんの涙がついに決壊・・・。泣きながらも心全体にしみわたる感覚。なんだろう・・・不思議な感じ。

六女ちゃんの大好きなスコップケーキをみんなで食べようと歌の後に切り分けることに。

お姉ちゃんたちが作ってくれたおいしいケーキをみんなで一緒に食べることができてうれしそう。

みんなは「今までの死生観が変わった気がする。ありがとう」と言って帰って行かれた。

私もなんだかこれまでのお葬式とは違い戸惑ったけれども・・・父の葬儀を思い出した。あの時も・・・なんだかんだでパーティだった・・・。最善最高をと言う父らしい式。今回は六女ちゃんプロデュースの六女ちゃんにあって楽しむ会だね・・・。

この日は寒さが増してきていたので六女ちゃんがいる部屋にコタツを持ってきた。そして彼女と話しながら夜を過ごしたのだった。

次につづく・・・

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