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知ってる?ママン No.8"眠れない・・・"

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仕事が終わり片付けていると親方が「帰れる?」とひょこっと事務所を覗いてきた。

「あっ、帰れます。今、戸締りをしたら」そう言うとじゃあ、車に来てね~と去っていった。そして僕のうちにより衣装ケースと身の周りのものをまとめて親方の車に乗せた。

そして、まさかの・・・朝、「また今度」と言ったばかりの親方のおうちに戻ってきた。

「ただいま~」と入っていく親方に続いて「おじゃましま~す。」と入った。

「おかえり~」とみんなが出迎えてくれた。

「今日からうちで暮らすことになりました。監督のさとしくん。みんなわかった?」と親方。

「えっ、今日からうちで暮らすの??うれし~い。うちのいえ、お姉ちゃんしかいなかったから」と弟君。

みんなでワイワイとご飯を食べ、お風呂に入り(本日は弟君が背中を洗いに来てくれました)お布団に。

すると・・・「そこのベッドつかってくださいね。」と長女さんが話した。今日も弟君の布団で寝ると話している。

「いや、これから引っ越させてもらうならここを使うわけには・・・」と話し弟君の布団を借りてみることに。しかし身長183センチの僕の体には合わず・・・布団が足りない・・・。

長女さんは大笑いして「さすがにそれは無理でしょう」となりもう一度ベッドを借りることになった。弟君もこっちで一緒に寝るからいいか。と思いながら横になると弟君が「今日から僕は下で寝る。さとしくん、大きくてぶつかるんだもん」と言われてしまった・・・。

えっ?それってさ・・・二人っきりになっちゃうんでは??と軽く動揺・・・。

「じゃ、寝ますね。おやすみなさい」と長女さんが電気を消そうとする。

「あっ、あの、高校生なのに仮にも・・・男の人とふたりってまずくないですか?」

「えっ、なにが?」

「いや、その・・・」

「大丈夫ですよ。いつも従兄弟の子たちもお泊りしたり一緒にみんなで寝ているから(^▽^)」

肩透かしを食らうくらう。男として見られていないMaxな感じ。

「じゃあ、こんどこそ電気消しますね。おやすみなさい」

「おっ、おやすみなさい。」

微妙に眠れず・・・。そこに「くしゅん」と小さなくしゃみが聞こえた。

「う~~ん、さむい・・・。」と小さな寝言・・・。気まずい・・・。どうしよう・・・声をかけたほうがいい?悩んだ・・・30分くらい悩んだ・・・。意を決して「あの~、大丈夫ですか?寒くないですか?」と聞いてみた。

「う~~ん、さとしくんお布団足りませんか?」と返ってきた。

「いや、そうじゃなくて寝言で寒いというのが聞こえたので心配で」

「あ~、わたしの事ですか・・・弟の布団が思いのほか薄くて・・・彼はよく風邪をひかなかったと思います。」

「あの、もしあれならベッド、半分こにして寝ませんか?・・・・あっ、ぜったい触ったりしないから大丈夫です。」

「えっ、いいんですか?ありがとう。」そういうとベットに潜り込んできた。そして寝ぼけ眼な長女さんは僕の腕を枕にするとすぐに眠ってしまった。

困ったのは僕の方である・・・。緊張して・・・朝方まで一睡もできなかった。ようやく眠れたのは4時近く。

朝5時すぎに「おはよう」と奥さんがおこしに来た。ドアを開けた瞬間、いきなり二人で寝ているのを見て少し驚いたようだが「はい、起きて~」と何事もなかったように去っていった。

目をこすりながら「おはようございます。あったかくてよく眠れました(^▽^)/」と長女さん。

「おはようございます・・・。」僕は寝ぼけ眼で返事をした。

次につづく・・・

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