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はぐくみ・うまれ・そだつ No.123"おわりのはじまり"

前回はこちら↓


パパさんと出会い、12回の妊娠、11回の出産、10人の子どもたちと共に育ってきた記録を「はぐくみ・うまれ・そだつ」に綴ってきました。

改めて振り返ると、本当に様々な体験をしてきたんだなぁと思いました。

そして今、私たち家族は悲しみと、さらに次元を超えたフェーズの人生の節目を迎えているように思います。

この状況が永遠のように感じるかもしれない・・・。けれど、目に見えない変化はいまこの瞬間、瞬間にも起きている。

めまぐるしく変わっていく状況に心がついていけないこともあります。

でも人生の節目が訪れた時、それは変化をするチャンスと私たちは考えています。

「人生の節目」ロシアの作家であるアントン・チェーホフは、人生を竹に見立ててこう言いました。
『大きな出来事は竹の節であり、節と節の間にある生活の連続こそが人生である。』

日常と呼ばれる毎日を過ごしている中で、節目が訪れると人は選択を決断することに。

そして、その決断の結果、異なる世界へ進んでいく。

竹は節目が多ければ多いほど根が太いらしい。節目を経験する事で、人間の器も大きくなっていくのかな?

六女ちゃんの旅たちの後、私もパパさんも子どもたちも・・・己の木の幹がポキッと折れてしまいそうに何度もなった・・・。

それでも折れることなくここまで来れたのは、周りに支えてくれる家族と沢山の仲間がいてくれたからだ。

そして身体はなくとも私たちと共に在り続けてけてくれている六女ちゃんの存在のおかげ。

沢山のおかげ様で私たちは生かされている。

次の瞬間、どうなるかなんてわからない。それでも最後の瞬間まで「愛と喜び溢れる世界だった。」と言い切れるように私は生きていこう。

四男くんが、「一瞬不幸に、悲しいことに思えることも本当は神様からのプレゼントなんだね。」と話した言葉。その後、彼はその続きを話してくれた。

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「六女ちゃんのおかげで僕はもっと優しい人になれたかもね。六女ちゃんがいなくなって本当は、ものすごくものすごく寂しいんだ・・・。だけどね、誰かをなくすことは寂しいということを僕は知れたんだね。また六女ちゃんに会えるように・・・約束の場所にいけるように僕も大きくなるよ。」

なんとも彼らしいとらえ方だった。

五女ちゃんは、1月の中旬から「六女ちゃんと一緒にいたいから行かない」と頑なに拒否していた保育園に4月からちゃんと登園するようになった。

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「私が保育園に行くと六女ちゃんも一緒に楽しめるでしょ。私が楽しいのがうれしいんだって。」

笑顔いっぱいで今日あった楽しかったことを話してくれるようになった。

四女ちゃんはこの春から高学年。突然やる気が入ったのか・・・これまでなかなか取り組んでこなかった教科にも前向きに取り組んでいる。

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「六女ちゃんがね、突然いなくなっちゃって・・・まだまだ寂しいよ・・・。だけどね、この世界で生きている私はちゃんと私の世界を作ることをさぼっちゃいけないと思ったの。六女ちゃん、一歳三か月であれだけの人に沢山の幸せを分けていったんだよ・・・。だからね、少しでも追いつけるようにできないことも少しずつやれば出来るかな・・・と思ったんだよ。」

三女ちゃんは中学生になった。これまで喜怒哀楽が控えめだった三女ちゃん。最近は泣く、怒る、笑う、表情が豊かになった。

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「これまで、人前で泣いたことなんて一度もなかった。それがね・・・泣けるようになったの。自分でもびっくりしている・・・。泣いたり笑ったり、仲間がいて今の自分が幸せなんだと気が付いた。見えるってことだよね。色々な視点が変わったんだね。」

次女ちゃんは高校生。新しい生活に戸惑いながらも進んでいる。

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「六女ちゃんの姿を見て、自分の進んでいきたい道が見えたように感じる。高校と言う世界の中での学びを深めていきながらも、色々な人に出会える社会と言う世界の中でも色々な経験を増やしていきたい。欲張りに生きてみる。」

三男君は大学生。どうやらゴールデンウィークくらいから大学のプロジェクトの関係で宮崎県に移ることが決まった。六女ちゃんのことを溺愛していた彼は何度も何度も深みに沈んでいった。その中、浮上してきたと思ったらこの決断。

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「僕の世界を生きるよ。六女ちゃんと一緒に地域創生を経験しに行ってくる。」

サクッと飛び立ちました。

次男君はどこかに消えてしまうのか一番心配しました。けれど、勤務先の方々に支えられ立ち上がることができました。

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「自分の作ったウェブページが喜ばれたんだ。ようやく、少しずつ立ち上がれたかも・・・。支えてもらってばかりだったから。家からも自立していかないとね・・・。」

長女ちゃんは新たな道に進みだした。毎日、午前は波動調整器関連のお仕事をし、午後からは学童指導のお仕事。沢山の子どもたちに囲まれて過ごしている。

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「六女ちゃんから手渡されたものを育んでいくからね。今日、会社に波動調整をかけたんだけど・・・なんと調整が必要な項目が1個だけなの。すごいでしょ☆」とゴキゲンそうだ。


長男君は体を大切にすることを決めたようです。まずは親知らずの治療。六女ちゃんの49日の日にはお越しいただいていた整体師さんたちに体を整えてもらいました。そして・・・椎間板ヘルニアと言われていた症状は落ち着き痛そうにしていた姿は何処へ・・・。

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「離れて暮らしていたから・・・そんなに濃い繋がりはないように思っていたけど・・・寂しいね。兄弟がいなくなることは・・・。六女ちゃんがつなげてくれたこと大事にね・・・。」

パパさんは六女ちゃんがフルで動かしてくれたおかげで・・・転職が決まりゴールデンウィークが明けたくらいから新しい会社に行くことが決まった。

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「これまでの人生を二人で振り返った半年間。そして六女ちゃんのことがありこれからの生き方について深く深く考えた2か月間。僕たち家族がこれからどこで何をして生きていくか・・・。大きく舵取りをしたんだなぁ・・・と思う。あの子がくれた最大のギフトは僕たち家族だけじゃなくそれぞれの人がそれぞれの形で受け取ったんだよね。それが何だか・・・誇らしいね。僕も少しは追いかけられるように進んでいかないとね。」

まだまだ私たち家族は涙がこぼれてしまう時もあります。

「振り返って進んだ瞬間、そこはもう前向きになる。面白いね。人間は目が前にしかないからね☆よかったね。」とケタケタ笑い声をあげる六女ちゃんの声が聞こえました。

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確かに・・・振り返ってそこに踏み出したらそこはもう前になる・・・。どこを向いてもいいんだね。ありがとう。

これからも泣いて笑っていっぱいおいしいもの食べて私たちはゴキゲンに生きていきます。

123本の長い長いお話に付き合ってくれてありがとうございました。

これにてはぐくみ・うまれ・そだつは終了。

またなにか書きたいものが生まれたら新しい世界を描こうと思います。

これからもこそねさんちをよろしくおねがいします☆

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