夏休み返上毎日投稿17日目の動画解説（ネタバレ）

この記事は、夏休み返上毎日投稿17日目の解説記事です。

動画は、演奏を見て聴いてほしいので、解説なしです。

こっちでします。

今日の動画はツイッターでも告知した通り「You Raise Me Up」です。

僕は音楽の仕事もアルバイトもやめて、学生団体を立ち上げ、イベンターをやり、日本一周をし、借金地獄の負の連鎖にハマっていた時の僕を助けてくれた曲です。（助けてくれたはちょっと大げさなんかな笑）

去年の９月から本格的にイチナナライブ を始動して、路上ライブも回数増やしたりして、

その時によく吹いていたのがこの曲です。

もっというとそれより前に、過去動画で今はURLを知っている人だけへの限定公開になっているのですが

藤沢駅での路上ライブの動画で吹いてるこの曲。

僕は音楽には人と人とをつなげる力があると思っていて

そう思ったきっかけの曲でもあります。

たまたま小田急線で藤沢駅にふらっとたどり着いてたらサックスが聞こえて来て、とりあえず改札出て楽器出して一緒に吹いてみた、みたいな感じで

もちろん最初の会話は、演奏後。

マジで会話とかなくていいし、音楽ってすげえなって改めて思った時でした。

それから、いろんな人と出会いたくて日本中を旅したりしてるんですが

イチナナLiveもそうで、事あるごとにこの曲を吹いています。

十八番と言うにはまだ時間がかかりますが、大好きな曲で、

これからの人生の節目ではこれからも演奏したい曲のひとつです。

いや、節目だから吹く、というより

節目にしたい時に先に吹いておくって感じですかね笑

今日公開した理由もそれです。

8月30日がリサイタルで

明日がチケット発売日ですけど

クラシックサックスの世界ってまだまだ認知度が低いです。

チケット完売する人、プロでも数える程しかいないです。

ギャラも、日本一のサックス奏者を呼ぶのに2,30万もかからないと思います。

そんな中その道を選んでしまった僕なので、ぶっちゃけクラシック奏者とか藝大卒業とかのみんなが持ってるようなプライドは一切ありません。

来てくれるならどんな音楽だってするし、逆にコンサートができないならどんな音楽もしたくない。

気軽に音楽聞けるし、YouTubeも見れるけど、生演奏が圧倒的に価値あります。

そのくらい誰でもわかります。

サックス業界もこのコロナばっかり騒ぎ立てる世の中も、ほんと終わってると思います。

なんでもかんでも誰かのせいにして、自分はレールの上を歩くだけ。

終わってます。

僕は曲に意味なんかいらないと思ってますけど

一応、You Raise Me Upの意味は、あなたがいるから頑張れる的な事だったと思います。

曲聴けばそんな曲なことくらいわかるけど。

とにかく、今この環境にいる僕の周りの人たち全てに心からの感謝と

これからの自分への期待と

一番、生演奏の価値を伝えることを貫く意志を持って演奏できる曲が

このYou Raise  Me Upなんです。

冒頭のこーへーのソロからも僕の思いと同じベクトルのそれを感じます。

この曲は特に思い入れのある曲なので、吹くときは特に思いが入るのですが

こーへーからもそれを感じました。

ぶっちゃけこのイントロでお腹いっぱいになるくらいのイントロだと思います、最高。

もちろん勝ち負けではないけど、俺も負けらんねぇなって思わせてくれます。

僕の入りはいつもちょっとクラシカルに入ることが多いです。

静かに囁くように、あるいは遠くで歌っているのが聞こえてくるかのように。

波はあるけど盛り上がるようでまだそこは見せない。

一回目のサビは、音色にもちょっと人間味の泥臭さを入れようと思って吹いてみます。

わかりやすくいうと、少しノイズ（雑味）を含ませることで、強い思いを音に乗せる。

転調したところからは、ピアノにメロディが移りサックスはオブリガート（対旋律）になります。

二つの楽器の絡みあい、というより、

見えない、聞こえない、別々の場所で歌っているそれぞれのメロディがたまたま同じ時に鳴っている。

そんな感覚。

二回目のサビは遠いところにいても思いが通じ合っているような。

そんなイメージ。

ラストの転調に向けて二人が出会う準備をしている。

三回目のサビはさらに半音上に転調してグッとくるところですが、個人的にはまだ寸止め状態。

思いがこみ上げて来ている段階。

二人の思いは同じ方向を向いているところを確認しているところ。

同じ調性でもう一度サビが繰り返されます。

ここで思いが溢れるところ。

メロディもそれを表現するために、上までのぼります。

その時次第ですが、思いが溢れそうにないときはそのままのメロディで吹いてます。

さて、今日は。。。（笑）

コンサート会場でも、その時の気分とかテンション次第です。

思いが溢れまくるときは、どんどん音にノイズ（人間味）を入れてそれを表現します。

最後は意志の強さは保ったまま、思いが感謝に変わったり、全てを満たす包容力を持ったりしながら静かに終わります。

コンサート、来てね。

チケット発売は明日（7月30日）10:00開始です。

【千野哲太クラシックサクソフォーンリサイタル"S-o2o"】
☆日にち　2020年8月30日(日)
☆時間　開場13:30／開演14:00
☆会場　かなっくホール
☆料金　一般¥3,000
☆チケット　7月30日10:00〜チケットぴあにて発売開始
☆曲目　R.シューマン／幻想小曲集 C.フランク／ソナタ　他
☆出演　サクソフォーン：千野哲太　ピアノ：大野紘平

チラシ・チケット購入👇
https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2021508&rlsCd=001&lotRlsCd=

"覚醒"とならぶ千野哲太サクソフォーンリサイタルシリーズ"S-o2o(創造)"が始動。クラシックサクソフォーンの持つ、無限の表現力と可能性をお楽しみください。