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「胎児発育不全」と診断された妊婦のあれこれ

こんにちは、なかのです。

「胎児発育不全」どのくらい知ってますか?
私は、2歳半になる長男がいますが…長男を妊娠中、そんな病気があること知りませんでした。

これは、次男を妊娠中「胎児発育不全」と診断され 緊急入院し… 管理入院を余儀なくされた私の覚書です。

そして、
同じように「胎児発育不全」と診断され、頭が真っ白になってる方の参考になったらいい。

あくまで「私の場合」ですので、あしからず。







自己紹介


2024.5.18に38歳を迎え、現在無職の主婦。
30歳あたりから避妊をせず過ごすが授からず。
35歳の頃、焦りだして不妊治療にのりだす。
と、いっても一通り検査をしたくらい。
抗ミュラー管ホルモン(卵子の在庫調べる血液検査)をうけてみると、50代レベルの数値。
自然妊娠は絶望的かと思っていた矢先…
奇跡的に自然妊娠、2024.1.15長男出産。
2026.9.3現在、次男が妊娠8ヶ月目となる。

「授かり物」なんて都合のいい言葉だけど、命の前ではこれに勝る言葉はないってくらい。
授かるときは、授かるものです。不公平だね!

また 特に持病はなく、至って健康体です。



胎児発育不全とは

読んで文字のごとく 胎児が育ちません。
お腹の中にいれば当たり前のように「育つ」と思っているでしょう?
それ、実は当たり前の事じゃないんです。

胎児発育不全(FGR)
和歌山県立医科大 産婦人科
www.wakayama-mad.ac.jp

↑のサイトが簡潔で分かりやすかった!


「原因は!?」と、とにかく検索魔になって四六時中探してしまうと思います。
だって、一番安全なお腹の中にいて「育たない」なんて衝撃的すぎるでしょ。

結論から言うと、
私の場合は「原因不明」です。
強いて言えば… へその緒の血液逆流、途絶。
あとは、自己紹介でのべた通り高齢出産なので… 胎盤や卵子の問題があるかも。

以下、大雑把に原因を載せますが…
個人的にサイトを見て回って得た情報なので。
そこを踏まえて参考にしていただければ(-""-;)


①母体による原因

母体疾患(高血圧、糖尿病、腎臓病など)
多児出産、喫煙や飲酒など。

②胎児による原因

胎児の染色体異常(18or13トリソミーなど)
先天性心疾患や奇形症候群。
これらは、詳細な超音波検査で産前から疑いをもつことも可能。が、100%確実ではない。
母体ウイルス感染(サイトメガロウイルス、トキソプラズマなど)

③臍帯や胎盤による原因

胎盤の腫瘍や出血、胎盤の出来る位置の異常。
へその緒が極端に捻れていたり、通常2本ある動脈が1本だったり。
胎盤の極端に端からへその緒が出ていたり。
また、胎盤そのものの機能が低下していたり。
この「胎盤機能不全」が「退治発育不全」の原因で一番有力とされているようです。

また、妊娠8週頃から18週頃までの胎盤形成過程での血管障害。
「静脈管逆流(心臓の下辺りまで血液が逆流する)」がありますが、こうなってしまうと手遅れで約半数が亡くなってしまうようで。
血液が逆流している場合は特に注意です。

④原因不明

「ただ、小さいだけ」という個性もあります。
どんだけ原因を探ってもなにも出てこないなら… そういうもの、腹をくくってください!


⑤治療法

原因を取り除く以外にはっきりとした治療法はありません。
唯一、安静に過ごすことは効果が認められているようで、母体管理及び症状の経過を細かくみる名目で管理入院をすることになります。

赤ちゃんが「小さい=体力がない」と言うこと。日々のNSTや2~3日に1度のエコー、そして胎動の有無で逐一様子をうかがう他手だてがありません。

また、私の場合は安静度は低く 病棟を自由に移動してもOKです。ピンピンしてる人が意気揚々と入院してる…みたいな異様な雰囲気(笑)

病院や患者さんの状態によって安静度は違うと思いますので、よく確認してくださいね。



診断されるまでの経緯~入院

2024.6.27(木) 21週6日
4回目の妊婦検診で初めて「小さいね」と言われる。
ただ「この頃はエコーの誤差もあるからあまり気にしなくていいよ」とのこと。
長男は「頭がでかい」と言われ続け無事に産まれたので、特に気にせず。
この時点の体重は「342g」-1.6SDでした。

1か月後の2024.7.25(木) 25週6日
5回目の妊婦検診、ここで事態は急変します。
体重が「548g」-3.0SD。
へその緒から、血液の逆流や途絶もある。

午前中、かかりつけの産院で診察後 紹介状を書いてもらいその足で総合病院へ行き、そのまま緊急入院。
主人に息子を迎えにきてもらい、入院準備(長男がよく入院料する子だったので予め入院セット残してて良かった)もってきてもらって…
慌ただしく管理入院が始まりました。

総合病院で改めてエコーを見てもらいましたが…「446g」 あれ-100gになっとる。
残念ながらエコーにSDの表記は載ってなかったのですが… 21週5日ほどの成長サイズでした。
6月からほぼ、成長してないってことです!


総合病院での診察で、血液に逆流がみられるということで「静脈管逆流」を指摘され、数日で産まなければならない可能性があること。
34週未満の早産では「ステロイドの注射」を打つことで、胎児の肺や脳の機能を改善させる効果があるのでそれを打ってもらいたい。
↑のように言われました。

MFICU(母体胎児集中治療室)にうつり、再び夜に診察。今度は先生が二人。
あーでもないこーでもない、といろいろ調べるうちに「逆流が落ち着いてるようだ」という結論になり、結局なにもせず経過観察へ。

有力な原因と言えば「へその緒からの血液逆流、途絶」だけなので特に薬剤の服用もなく。
また行動制限もなく、普通に過ごしてていいよ!っていう管理入院がはじまりました。

ちなみに、2024.9.2(月)まで現状維持でした。

悪いは悪いけど、状態は変わらず。
これってかなり稀なケースなようで…「胎児発育不全」は、まずよくなりません。
だんだん悪くなり帝王切開で出産となります。

人によりますが、私の場合は…
入院した日に「数日で出産。もって1ヶ月。2ヶ月もてば素晴らしくて、3ヶ月もてば奇跡」と言われました。そういうレベルです。

私も昨日の診察で満期(37週)までは持たないからね、と先生に言われました。

現在31週ですが… 血液の逆流具合でそろそろ帝王切開も目前かと思います。
あとは、産婦人科の先生と小児科の先生が連携して最適なタイミングで手術したのち、赤ちゃんはNICUで入院となります。

28週、30週、32週、34週と2週間ごとに大事な週になるようで、34週まで頑張ればよっぽど肺機能が成熟してきます。
先生的には32週までもてば「お腹からだしても問題ない週」と判断してるようで、元気なうちに出してあげることも大切だと言ってました。

体重も、1000gいけば生存確率がグッとあがります。
これを目安に…入院生活を続けてくださいね!

また、メンタル維持がとても重要になります。
「夏休み」だと思って過ごせるくらい図太くなってくださいね( ・`ω・´)

長くなりましたが… 私の場合はこんな感じ。
本当に「入院」を頑張る。そんな感じです。



エコー写真まとめ


2024.3.6 はじめての受診



2024.3.21 入居完了



2024.4.4 大きくなっとる



2024.4.18 後ろ姿かわいい



2024.5.2 「人」らしさがでてきた
2024.5.2 立派なへその緒



2024.5.30 めちゃめちゃガイコツ
今さらだけど、マイナスSDだね
2024.5.30 上向きな感じで



2024.6.27 「小さい」と言われた日
2024.6.27 おててギュッてしてる



2024.7.25 総合病院へ紹介状書かれた
2024.7.25 総合病院では「446g」やば!



2024.7.29 とりあえず経過観察



2024.8.1 少しずつだけど大きくなってる
2024.8.1 かわいい顔にテンション上がる



2024.8.5 縮んだ…と、ショック



2024.8.8 ほんとかな?と疑う



2024.8.12 少し増…安心。



2024.8.15 「600gで止まったかもね」
結構ショッキングな一言だった



2024.8.19 700g…ほんとかな?



2024.8.22 700gはあるっぽい



2024.8.26 少しずつ確実に増えてる



2024.8.29 800g越えてる!!



2024.9.2 「そろそろ」と言われる
とりあえず、ステロイド注射を打つことに。



2024.9.4 いい写真がなく(-""-;)
とりあえず、持ち直したので経過観察続行



2024.9.6 変わらず現状維持
34週までいけるかな?なんて淡い期待が…


その後、エコー写真は撮りませんでしたが2024.9.8と2024.9.10に検査をしつつ…



2024.9.10 次男坊爆誕(32週4日)


2024.9.10(火)14:49 
931gの次男坊 爆誕 です!!

つい数日前までは「このまま様子を見よう」だったのが… 当日「羊水も少ないし、苦しそうだからこれから出そう!!」になります。

心の準備はしてても、実際に決まるとショック
でも、なんとかなりましたよ( ・∇・)b


産まれてまだ数日なのでなんともですが、
原因としては③の胎盤の問題が有力でした。

平均500~600gの胎盤が、私は「190g」しかありませんでした。
そのせいで、成長できなかったのでは?ということです。



以上、長くなりましたが…
ここまでが私と次男坊が辿った軌跡です。

誰かの参考になれば幸いです。

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