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【日報】ブラスターマスターゼロ2で2Dアクションの概念を変えろ

俺だ、コセン・ニンジャだ。
最近はニンジャのゲームで、不治の病にかかった老人を倒したりするのが忙しかっただけで全然元気だ。

突然だが、大切な人が不治の病にかかり、その治療方法を求めて宇宙へ旅立つ覚悟はあるだろうか?
これが普通のドラマなら、死ぬまでに楽しいことをしようとか、たくさんの思い出を作ろうとか、ガンなのに性行為するとか、そういう流れになるだろう。
だが、ジェイソンは違う。奴は真の戦士であり、機械に強かったので、DIYした宇宙船仕様の戦車『ガイア・ソフィア』で旅立ったのだ。
遥か宇宙へ、ミュータント細胞に侵された大切な相棒の治療法を探すために。
今日はそんな2Dアクションゲーム、『ブラスターマスターゼロ2』の話をしよう。
言っておくが、俺はインティ・クリエイツ社やサン電子から、ドーナツの箱やイブの等身大フィギュアを貰ったからこれを書くんじゃない。
俺が書きたいから書くのだ。それを忘れるな。

switchを準備しろ

まずは電気屋やアマゾンでswitchを買え。次にネットにつないで、ニンテンドーストアからブラスターマスターゼロ2をダウンロードしろ。
980円だ。980円、気まぐれに使うにもってこいの値段だ。
これでブラスターマスターゼロ2をプレイすることができる。プレイし、そのゲーム性に没頭しろ。

ブラスターマスターゼロとは

ブラスターマスターゼロシリーズは、ロックマンゼロとか、ガンヴォルトでゆうめいなインティ・クリエイツ社が開発しているゲームシリーズだ。
ゼロと付いている通り、元を辿ればサン電子の超惑星戦記メタファイトという作品があるのだが、俺はレトロゲーマーではないからそこまで詳しくないので割愛する。
要するにアクションゲームだ。普通のアクションゲームとの違いは、視点が二種類あるところにある。

二種類の視点

まずは、おなじみのサイドビュー。マリオとかメトロイドとか、そういう古き良き視点だ。
古き良きものは強い。SAAリボルバーなんて19世紀に開発されたものだが、これで撃たれて死なない奴はめったにいない。そういうことだ。
インティ・クリエイツはSAAリボルバーを主に作っている会社で、ガンヴォルトとかドラゴン・マークト・フォー・デスとかでバンバン撃ちまくっている、そういう会社だ。
話を戻そう。この視点では主に、戦車を使ってダンジョンを駆け巡ることになる。最初のうちはホバーとかがないから、ゲームスピードが遅く感じるかもしれないが、ゲームが進むと、カービィみたいに飛び回れる『ホバー』、炎を纏ったダッシュができる『バーンスパーク』、これらが手に入り、ロックマン並みの機動力になるから安心だ。
また、『ガイア・ソフィア』の武装の弾の補給はすべてエネルギー式で、高い所から飛び降りるだけでそのエネルギーを補給できる。地球産の戦車で、地面の力を利用して動く。『ガイア・ソフィア』はダブルミーミングというわけだ。
いかにして高いところから飛び降りてエネルギーを補給するか。そういうテクニックを考えながらSAAリボルバーをぶっ放す。それがサイドビューだ。

次に、トップビュー。ホットラインマイアミよりは、Ruinerに近い斜め上方からの視点だ。
だが、そのアグレッシブさと簡単操作の中にある凶暴性はマイアミに勝るとも劣らない。
カウンターショットというシステムに、俺はそのアグレッシブさを見い出した。
皆さんも知っている通り、ニンジャは相手が刀を振り上げた瞬間、すれ違いさまに胴を斬り抜いて倒すのが得意だ。
もちろん、ジェイソンもそうだ。敵は遮蔽物から身体を出し、隙だらけになりながら撃ってくる。そんなまぬけを一瞬の判断と手さばきで撃ち抜く。
それがジェイソンの得意技、『カウンターショット』だ。カウンターショットされた敵は一定時間スタンして、動きを止める。
その間は完全に無防備で、撃ち放題だ。ザコ戦はともかくボス戦で決められるか決められないかで、難易度が大きく変わってくる。
一方的に攻撃してくるボスの、一瞬のスキを突き、カウンターショットを決める。
そんなアグレッシブな視点。それがトップビューだ。

レトロさの中にある新しさ

このゲームはレトロチックさがあふれている。グラフィックはドット絵で、CGがない。効果音も真の戦士たちが生きた時代のゲームボーイアドバンスを思わせるし、カウンターショットを決めた時の『ブシャァァァ!!!』とかを聞いたり、イベントシーンのドット絵の一枚絵を見れば、少年時代を思い出すこと間違いなしだ。

またサイドビューでボス敵と戦っているときは、往年のロックマンとかドラキュラとか、そういう神話時代の2Dアクションが頭の中を駆け巡ることだろう。
しかしレトロなだけで生き残れるほど、この世界は甘くない。インティ・クリエイツはそれを知っている。
レトロの中に、確かな物語、面白さがあるゲーム性、魅力的なキャラクター、真のゲーマーを興奮させてくれる要素に溢れている。
それがレトロという方向性で表現されているわけだ。

人は高い所から落ちれば死ぬ

もちろんこのゲームにも欠点はある。それは『落下死』だ。
サイドビューの際に、身長の二倍くらいの高さから飛び降りただけでダメージを受け、三倍の高さから飛び降りれば即死だ。
そう、即死だ。サムスはいくら高くても足首ひとつひねらないのに、ジェイソンはあっさりと死ぬ。パルパティーンは死なない。
ジェイソンは普通の人間だから仕方ないのかもしれないが、即死とは無慈悲だ。
このゲームでは、何度か生身のジェイソンでジャンプアクションをこなすことになるが、少し油断して落下死すれば、それまでにかけた3分ほどの時間はすべて無に帰し、最後のチェックポイントまで戻され、俺は酒をあおり、ふて寝し、switchは物置の深層に封印される。
だが、そこにひりついた緊張感があることは否定しない。集中力を限界まで使い、難所を突破した時の達成感は何物にも代えがたい。
落下死を長所とみるか、短所とみるか。それはお前次第だ。

魅力的なキャラクターたち

ストーリーは先ほど書いた通り、主人公のジェイソンが病気になった相棒を救うために宇宙に旅立つ話だ。
「そんなシンプルな物語でゲームが盛り上がるわけないだろ?もっと複雑な設定と、緻密な伏線が……」黙れ。お前は宇宙空間に放り出す。
ドラクエとかは、魔王を倒しに行くだけなのに、あんなに盛り上がる。なぜか?それは魅力的なキャラクターが居るからだ。
キャラクターたちが物語を盛り上げてくれるからこそ、シンプルな筋書きの物語でも、ずっしりとした骨太さが出てくるのだ。
これから、この物語を盛り上げてくれる、魅力的なキャラクターたちを紹介しよう。

ジェイソン
主人公であり、真の戦士だ。
相棒の為に自作の戦車で宇宙に旅立つほどの男だ。
いわゆる天才少年と言われているが、自作のスーツで野外戦闘もこなすアグレッシブさはデッドスペースのアイザック・クラークの再来と言われている。

イブ
ヒロインであり、ベイブだ。ミュータント細胞に侵されて死に瀕した身体でも、ジェイソンのサポートを行う真のヒロインだ。
イブのミュータント細胞を除去する方法を探すのがこのゲームの最大目標というわけだ。
しかし、真のベイブは強く、イブもまた強いベイブの一人であり真の戦士だ。その理由はこのゲームを購入すればわかる。
余談だがミュータント細胞の影響か、前作よりも身体の一部分が大きく成長している。

フレッド
カエルだ。ワームホールを作り出してジェイソンを一瞬で戦車の場所まで戻してくれるすごい奴だが、俺はあまり使わなかった。

権兵衛
農民であり、一揆を企てる真の戦士だ。あとは購入すればわかる。


真の草だ。

ジョッキ
真の男であり、胸毛が濃いおっさんだ。

ライプニッツ
インティ・クリエイツおなじみの暗い過去を背負った少年だ。

最後に

昨今では、2Dアクションの人気は下火だ。スプラトゥーンとかニンジャのゲームといった、3Dばかりが流行っている。
そして、実の所。俺は2Dアクションが苦手だ。マリオをクリアすることすらできないくらい苦手だ。
ロックマンゼロも結局クリアしきれていないし、2Dアクションの画面を見るだけで酒瓶に手が伸びてしまう。
そんな時、俺はこのゲームの存在を知った。PVやファンアートから真のゲームの匂いを感じ取った俺は、さっそくプレイした。
ほどよく調整された難易度、ニンジャのようにステージを駆け巡る爽快感、頭を使ってカウンターショットのタイミングを探す戦略性、短いながらもきちんとまとまったストーリー、宇宙。
そこには、2Dアクションでありながらも、今まで見たことがない世界が広がっていた。
俺は2Dアクションへの嫌悪感を忘れ、ひたすらに没頭し、いつの間にかクリアしていた。
980円のゲームとは思えないくらい、濃密なゲーム性がそこにあった。
世の中にあふれた3Dのゲームに飽き、一味違うゲーム体験をしたくなったら、ブラスターマスターゼロ2はこれ以上にないくらいピッタリなゲームだ。
2Dアクションのさらなる可能性を感じさせてくれるし、期待を裏切られることは決してない。

ブラスターマスターゼロ2。2Dアクションの革命児であり、980円以上の価値は間違いなくあるはずだ。
ぜひダウンロードしてプレイしてほしい。

PS・DLCでジェイソン以外のMAパイロットのストーリーを出したり、ガイア・ソフィア以外のMAを操作させてくれたら、さらに嬉しい。
  プリペイドカード買って、待ってるぜ。

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