見出し画像

【FF14】漆黒5.0が終わった

 大作ゲームのエンディングを見る時。
 あるいは、長年シリーズを出し続けてきた映画の最後のナンバリングのスタッフロールを見るとき。
 それが、今の気分だ。
 漆黒のストーリー自体の感想は、王道を貫いていた。
 第一世界のあちこちを巡り、クエストをこなし、いつもの流れでストーリーは進んでいく。
 行ってしまえば、やることは『いつも通り』だ。
 だが、その旅の途中で示されるものはとても印象深かった。
 冒頭から示される光で満ちた第一世界、攻略するダンジョンとしてしか見ていなかったクリスタルタワー、地の果てで不治の病に侵された人々が最後の時を待つアム・アレーンの旅立ちの宿、選民主義の元で終末的な享楽に浸るユールモア。まだまだあるが、とても語り切れない。
 そこには、状況と土地に根付く『価値観』があった。
 思えば、漆黒編の旅路はその『価値観』をダイレクトにぶつけられる旅だったように思える。
 その価値観に、冒険者と暁の賢人たちが、時に立ち向かい、時に和解し、時に価値観が変わる様を見つめる。
 登場人物の一人である光の巫女は、その要素が特に大きく、旅路の中で大きな変化を迎える。
 鋼のように変わらぬ意志で脅威に立ち向かう暁の賢人たちとは違う、自分の意志の場所を模索しながらも前に進もうとする在り様は、見ていてとても楽しかった。
 間違いなく、この漆黒編の主人公の一人と言えるだろう。
 そして、最後の敵の価値観が示されるアーモロート。
 あまり詳しくは語れないが、そこには間違いなく一つの文明があり、多くの強い意志があり、最後の敵が言う『真なる人』が示される場所であり、アシエンたちの目的を肌で感じられる場所だった。
 俺はアーモロートに来た時点で、漆黒編5.0を今日中に終わらせると決意したくらい、物語はクライマックスに入っていた。
 IDでの終末の再現、ラスボス討滅戦での怒涛の演出。初見なのにMTをやらせてもらったことに、深い感謝を覚えた。
 最後の敵との『価値観』のぶつけ合いを経て、漆黒の物語を終わらせた時、これまでFF14に感じた事のない清々しさと、わずかな喪失感があった。
 まるで、全ての事に決着をつけたような。
 実際はまだまだ片付けるべきことはたくさんあるのに、そう思ってしまうくらい壮大な戦いだったのだ。
 エンディングを終え、ジョブクエストの80レベルクエストを巡っている時は、完全にクリア後のエピローグ状態だった。
 だが、物語は終わらない。
 レイドとアライアンスダンジョン、5.1から始まる漆黒の新展開、まだまだ未知のダンジョン、やることはたくさんある。
 しかし、今は最後の敵の言葉の意味と、去っていった多くの者たちの事を思いながら、少しだけ休憩させてもらうとしよう。
 初心者の頃から支えてくれたフレンドたち、FF14に携わっている全ての人に、深い感謝を。
 そして、これまでの過酷で楽しい旅を戦い抜いてきた冒険者、俺の友であり、真の戦士であるTroy Alloyへ。
 よく頑張った。ありがとう、これからもよろしく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?