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「はるヲうるひと」は久しぶりの「重喜劇」

表現的に攻めていてよかったです。
見た直後、なんか往年のATG映画とかピンク映画に少し予算がのっている感じというイメージでしたが、昔の言葉の「重喜劇」というのが一番合うと思いました。

しかもあの島はある意味日本の縮図。
ダメで逃げ場がないというか。

佐藤二朗さんの普段求められている芝居とのギャップでまずは面白がれるとは思いましたが、元々佐藤二朗さんの芝居ってはまる場面とはまらない場面がはっきりしていて、こういうリアルなストーリーの中でどう演じるのかは興味深かったのです。
いやぁ、はまってますよ。なんていうか、タクシーが抜け道を選んでいくような芝居といったらいいか。w

山田孝之さんも「全裸監督」的な王道芝居でなくて、こういう作品にはこうみたいなのをぶつけてきますね。やっぱりテクニシャンですね。
仲里依紗さんも絶品ですね。これまであまりそこまですごいと感じたことなかったんです、正直。いやー、よかった。説得力あった。
坂井真紀さんはじめとする遊女メンバーもバランスがいいし、お客役のみなさんもはまってますね。

重喜劇といえば、最近「赤い殺意」も見たのですが、これも凄かったなぁ。重の方が強すぎて、喜劇がないに近い。w
春川ますみさんの当時の立ち位置がわからないので困惑、露口茂さんが僕らの作品でいったらジャックなのでこれも困惑、ヤマさんが人妻レイプしちゃうわけだからねぇ。

刺激受けますね。がんばろっと。


おかげさまで目標の半分突破。ありがとうございます!
コロナ禍に生きる女優の7日間を描く映画「ストレンジデイズ2」をつくりたい
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