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依存的な関係

都合の良い世界や関係にどっぷり浸かっていると、なかなかその世界を客観的に見ることは難しいでしょう。依存的な性格の人であれば、関係性に傷つくことも多いと思います。

例えば私の場合、プロテスタントの教会に通っていたことがありました。通い始めた頃は、その教会の牧師に出会ったことに運命的なものを感じましたし、無批判に賞賛をしました。しかし、とあることがきっかけで、その牧師は思いのほか俗物であることに気がつき、罵り合いの末その教会を離れることになりました。
いくつか経験した勤め先や友人関係についても似たようなものです。なかなか良い会社、良い人だと、初めのうちは思いましたが、さまざまなアラが見えたりして結局はうんざりしてしまうことがありました。

なぜこんなに、最初とても高揚し無批判に受け入れたりできるのでしょうか。また、些細なきっかけで手のひらを返すように失望や嫌悪を覚えるのでしょう。

多分、私はすこし依存体質なのでしょう。
自分を依存させてくれる対象に最初は感激し賞賛する。時間が経つにつれ自分が勝手につくあげた幻想が壊れてしまうと、その賞賛の反動がやってくる。要は自分の思い込みに振り回されているということ。

こういった浮沈を繰り返さないために、すこししっかりしなきゃ、と思ったのは、五十も半ばになろうとしている最近のことです。

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