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宮地神道の系譜と葦管神法

神仙道は団体でやるものでは無いと言うことを友清翁や清水先生が図らずも証明してくださったので、実際のところでは宮地威夫先生までで道統は終わりというか多分、宮地水位先生も宮地厳夫先生も道統なんて考えていなかった様子
一族の特殊な神道という認識だったはず
公刊されたら終わり

純粋な宮地家の神道をしている人は当然いない
道教や修験道や密教とかを混ぜてやってる人がほとんど 死んだ岡山のS氏は修験、神戸のT氏は道教、九州のM氏や整体のK氏は密教、宝塚のN氏は伯家神道、あとは大抵は天行居と混ぜてやってる
私の亡くなった塩田先生は清水先生の秘蔵っ子だったので純粋培養だった

塩田先生は旧神仙道本部の地元高知の出身で高校生の時に神仙道に入門し、清水先生からは孫のように可愛がられていたし、地元の道士が少ないのもあって常にお手伝いをしていたので、清水先生から形見分けのように神仙道の伝書を無償で授かっていたし、直接色んな口伝を授かったと聞いている

清水先生が孫扱いして無償で伝授していたことで、清水先生の奥様からはお金のことで塩田先生はよく嫌味を言われたそうだ
それでか、塩田先生は基本的には私にもほぼ無償で伝法してくださったので、こちらから自主的に御礼の品やお金を「神様に」という名目でご奉納して、やっと受け取って頂いた

私が神仙道の弟子を取らないのは、神仙道は団体で教えるようなものではないし、やはり神道の奥秘として神仙道があるのであって、神道をある程度修めた者でないとただのコレクターになってしまうのを多く見てきたからだ
だから、いつも言うがまずは神職資格取ってから来てくださいの話

神社神道でも教派神道でも神職資格を取ることが出来ないのでは神仙道など難しい
宮地常磐・宮地水位・宮地厳夫・宮地威夫・清水宗徳まで皆神職であったという事実を見れば明らかだ
清水先生に関しては教派神道系(戦前は神道大教の講社であった天行居の神職)神職だが水位も厳夫も教派の教導職神職でもあった

だから私が塩田先生から聞いた清水先生の教えは、口伝えで直接聞いたものであって、八幡書店や山雅房の本には載っていない
清水先生も宮地威夫先生から厳夫先生や水位先生の教えをそうやって口伝えで聞いてきたのだろう
そういう教えも断片は漏らせるが本当の核心のところは誰にでも話せるものではない

清水先生と共に天行居から旧神仙道本部の設立まで関わり、その後はF教会を立てられて、葦管の法と折符の御守だけで祈祷を行っておられたG先生には何度かお世話になった
葦管の法はそういう意味では、今は埋没した法になりかけているので、きちんと伝承し、また活用して行かないといけないと思っている

葦管の法は、文字通り「葦」の管を使って祓い清めをして、病気平癒や邪気退散や呪詛や怨敵の退散まで出来る神法だが、仏教系のゴタゴタだけは祓えないとG先生は言っておられた
そこはまだ検証できていないが、仏教系のことを神道で祓うのは私もちょっと違うと思っている
だからそこは密教で補完しているのだ

何年か前に神社の神事に使うために取り置いていたという諏訪湖の葦を神道の兄弟子に頂いて、御礼に葦管の法をお授けしたことがあるが、これは兄弟子だからこその特別な事
うちの御巫さんにも、葦管の法を今後の御巫祈祷の柱にしたらと言って授けたけれども、もちろん彼女も教派神道の神職である

葦管の法は古い神道の禁厭(まじなひ)であり、神皇産霊神が大名持神(大国主命)に授け給うた唯一の神法 
正式には『葦管を以て病の悪気(あしけ)を厭(はら)ひ除く神法』と呼ばれています。 神社神道にはこうした法は扱っていないが、教派神道や古伝の神道にはこうした法が残っている


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