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艮金光明神社(うしとらのこんこうみょうじんしゃ)の落成神事及び宮司就任奉告祭

令和四年二月六日(壬寅歳壬寅月庚寅日)に、吉川八幡神社の境内別宮及び神楽殿として、新しく御社殿を復興する艮金光明神社(うしとらのこんこうみょうじんしゃ)の落成神事及び宮司就任奉告祭を執り行いました

艮 金光明神社の由緒は古より歴史があり、江戸時代には吉川郷 榮口家により代々祭祀が執り行われ管理され現代まで受け継がれてきましたが、この度、宮守 榮口家より艮金光明神社として引き継がれました

今後も吉川郷をはじめ国家鎮護と疫病封じと鬼門鎮守の大神として祭祀を継承していきます

艮金光明神社は江戸時代に境内で祀られていた牛頭天王社・薬師堂の復興で 御祭神は
牛頭天王こと神素戔嗚大神(かむすさのをのおほかみ)
薬師如来こと少名彦那大神(すくなひこなのおほかみ)
艮の金神こと国之常立尊(くにのとこたちのみこと)=太元尊神(おほもとのみことのかみ) の三柱です

神事の当日はまず吉川八幡神社の拝殿にて、境内別宮としての艮金光明神社宮司就任奉告祭が行われました

芳村宮司による祭儀

そして、艮金光明神社にて、新社殿落成神事及び宮司就任奉告祭が行われました
式次第は以下の通りです

新社殿落成神事及宮司就任奉告祭式次第
                  令和四年如月六日十一時より

先、御拍手       宮司・御巫
次、祓詞奏上      宮司・御巫
次、修祓        宮司・御巫
次、招神之儀      宮司
次、天地四方拝     宮司
次、献饌           御巫
次、祝詞奏上      宮司
次、浪速神楽奉納      吉川八幡神社巫女
次、奉幣        宮司
次、撤饌           御巫
次、祓詞奏上      宮司・御巫
次、昇神之御拍手    宮司・御巫
次、講話        宮司
次、浦安の舞奉納       御巫

まず、宮司と御巫(みかんなぎ)による、御拍手・祓詞奏上で始まりました
祓詞が始まった途端、それまで曇っていた空が一転して晴れ渡ったそうです

三種太祓・禊祓・大祓と流れるように祓詞を奏上しました

次に修祓です、まずは宮司の切り火祓、御巫の幣祓が行われました

切り火で宮司自身と供物を祓い、次に八方を祓いました
次に御巫が自身と供物を再度祓い、参列者を祓いました

次は宮司による招神之儀です、天之浮橋の神事により皇神達が降臨なされました

吉田神道の最高秘伝であり宮地水位師仙より宮司に伝わる天之浮橋の神事

宮司による警蹕が行われると外では鳥が美しい鳴き声を上げて共鳴し、神風が吹いて参列者が神様を感じるような心持ちになったそうです

参列者による宮司へのメールより(掲載許可済)

次に宮司による天地四方拝が行われました

宮地水位伝による神剣を使った天地四方拝

次に御巫が神饌を皇神達に捧げ奉ります

御巫ならではの古式の斎廻り清廻りによる献供

次に宮司により祝詞奏上です

神社再興の由来や御祭神の顕彰や祈願などを相乗しました

次に吉川八幡神社巫女により、八幡御幣と鈴による神楽が舞われました

吉川八幡神社巫女による八幡御幣の神楽

次に巫女より推し頂いた八幡御幣を神前に奉幣する神事が行われました

御幣を棒持し後ろに三度下がる作法を重ねる宮司

次に御巫が撤饌します

神饌の器の蓋を閉じ撤饌します

最後に宮司と御巫で再度祓詞を奏上し、神上がりの御拍手を打ちます

古式の両手を大きく広げる拍手を打つ宮司

次に神殿内での神事を修了し、宮司が参列者の方々に神社再興の由来や御祭神についての講話を致しまして、それから参列者全員に宮司から艮金光明神社の如意宝珠の御守を一人ずつ手渡しで授与いたしました

神道講話
如意宝珠守
艮金光明神社御守護

次に、御巫が浦安の舞の本装束に着替えて、御神前に浦安の舞を奉納しました

御巫による浦安の舞奉納

その後、吉川八幡神社の特殊神事のシンセ神楽が始まりました

吉川八幡神社の特殊神事「シンセ神楽」
宮司もゲワイ神楽に参加

以上のように、滞りなく目出たく艮金光明神社新社殿落成神事及び宮司就任奉告祭を取り納めました

艮金光明神社の御造営にご浄財を御奉納頂いた皆様、またお寒い中を御祭儀に御参列頂いた皆様、
また吉川八幡神社の大神様、芳村宮司様、神職、巫女、令人方に心より感謝申し上げます

なお、今回の祭儀は、古儀の御巫祭祀の復興も裏テーマにありました
普通の神社神道にはない特殊な祭儀ばかりで、
例えば宮司一拝も玉串奉奠もなく、聞いたこともないような神事ばかりだったと思います

装束も艮金光明神社の祭祀で重要な位置を占める御巫は、宮中内掌典と同じ装束を着用して祭祀を行なわれました

宮司の装束も神祇官が復興された時に実際に使用された明衣を吉川八幡神社芳村宮司様より頂き、大切に着用して祭祀を行いました

今後は毎月、日にちは固定できませんが、土曜日か日曜日かに必ず月次祭を行う予定です
三月は春分の頃を予定しております

その場合は今回の祭儀とはまた違う形式の祭儀になっており、参列してくださる方々に親しみやすい祭儀もあり、また吉田神道の神道護摩や三元十八神道による祈祷なども行っていきたいと思います

宮司、御巫共に一所懸命に神明奉仕に努めて参ります
どうか、崇敬者の方々の御協力をお願い申し上げます

艮金光明神社宮司     古川陽明 謹記


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