ズズズッと食べよう

ズズズッとお蕎麦を食べます。なるべくやかましく。
ざる蕎麦なんかはお腹が空いたから食べるとか、そういう気分だから食べるとかじゃなくて、音を奏でたいから食べてるような節がある。
ズズズなしに語れない代物ですが。
そんな私のズズズの美学にも師匠が居ます。
クッキングまいんちゃんです。
まいんちゃんが私の中の憧れのお姉さんだし、先輩だし、クッキングギャルの祖です。
まいんちゃんが作ったお料理のレシピをなるべく詳細にノートに書き写して、作ることなく満足した事が何度あったか。
お料理をしたいというよりも、まいんパイセンがご紹介なさってんだからメモは必須よっ!という、舎弟的姿勢に楽しさを感じてただけかもしれません。
そんなある日、まいんちゃんがお蕎麦を作りました。
そう言えば、いつの日か突然消えた?けどまいんちゃんの近所にDJ KOO
みたいな奴がウロウロしてたのを覚えています。お料理のアシスタントとかではなく、DJみたいな口調で椅子に座ってるだけだったけど、何だったんだろう、、、変態、、、?とか、、、?
で、お蕎麦が完成したあとの、実食の時にまいんちゃんが、
「おそばってね、こうやって、ズズズって空気と一緒に食べるとおいしいんだよっ」
って言いました。
へぇ、空気か。へぇ。
まいんちゃんはサラッと言ったけど、その当時の自分としては空気を「食べる」という概念が凄まじ過ぎてとても驚いたのを覚えています。
空気って、、、食えるんや、、、へぇ。
その日から、お蕎麦を食べるときは空気を一緒に食べる心持ちを備えていて。すすると言うよりかは、吸い込むと言うべきか。
何故か息切れをしているが私の常です。
ちなみに、おいしいです。気のせいとかじゃなくてガチで。
まいんちゃんは嘘を言いません。ギャルは本当のことしか言いません。
そして蕎麦の食べ方を心得ています。それが、私の当時の憧れでした。
いつの間にか、まいんちゃんはエロいシーンが結構ある大人恋愛ドラマに出ていました。イケメンのシャツのボタンをはずすまいんちゃんですが、彼女は一番美味しい蕎麦の食べ方を知っているのです。イケメンは知りません。まいんちゃんと私だけが知っている。まいんちゃんと私だけが、お蕎麦をズズズって食べるとおいしいことを知っています。あとDJKOO。
まいんちゃんが教えてくれたこと、それはお料理の作り方だけじゃない。
お料理を囲む空気までもすべてが味わえるものなんだよ。と。
決して目には見えないけど、まいんちゃんが言うから間違いはない。
だって、ギャルは嘘をつかないのでね。
(これはギャルについてを説明した文章です。お食事やお料理とはまったく関係ありません。)

おわり


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