【仮説①】「仕事ができる」の定義はポジション(年次)によって大きく変わる

新企画〜仮説シリーズ〜
僕が今考えている「仮説」をありのまま吐き出すシリーズです。
まだまとまり切っていない部分もありますが、思考過程をそのまま共有するのでお楽しみください。


「仕事ができる」

とても甘美な響きだ。誰だって一度は「あの人ってめっちゃ仕事できるよね!」と言われたいと思ったことがあるだろう。

僕だってずっと思っている。

でも、「仕事ができる」というのは具体的にどういうことなんだろうか?

・レスが早い?
・報連相ができる?
・法律に詳しい?
・英語ができる?
・経営者視点?
・「自分ごと化」できること?

みんなが思い思いに「自分なりの」「仕事ができる人」を定義しているので、イマイチよく分からない。

でも、これはある意味どれも正しいんだと思う。

「仕事ができる」の定義は、ポジション(年次)によって大きく変わるからだ。

例えば、あなたが大手企業法務系事務所の弁護士だとして、事務所内で「仕事ができる」という評価を得るためには、ポジション(年次)によって以下のとおり必要な能力が変わってくる。

コミットメントがすべての新人時代


若手(1−3年目くらい)のうちは、評価の80%以上が、「やる気」「責任感」の有無によると考えて間違いない。
いわゆる「コミットメント」というやつだ。

・「どうせ先輩達もレビューするんだし、このくらいでいっかー」と中途半端な状態で上に渡すのではなく、「このままクライアントに出してもらっても構わない」と思えるところまで仕上げてから上に渡す

・土日や自分が旅行中に来たメールであっても、なる早でレスポンスする

・議論が専門的になって置いていかれそうになっても、自分なりに調べながらなんとか案件にくらいついていく

みたいなことができる若手アソシエイトは、圧倒的に評価が高くなる。
例え作った契約書がめちゃくちゃで真っ赤に直されても、リサーチが検討違いの方向に進んでいて大幅修正が必要になっても、それは大した問題ではない。
1-2年目、あるいは3年目の途中くらいまでは、「コミットメント」さえあれば、他は後からついてくると考えられ、目をつぶってもらえる。

それほど、「コミットメント」のある若手は少ないのだ。
そして、若手に任される仕事の多くが「コミットメント」があれば問題なくできる仕事だとも言える。

このマガジンは、弁護士のキャリアや仕事術について、僕が日々考えていることを吐き出していくマガジンです。
マガジン登録(月額980円)すると
・毎月10−20くらい新規コンテンツを楽しめます。
・「弁護士ラジオ」という音声配信が過去回(200回以上)も含めて全部無料で聴けます。
・過去のインタビュー動画もすべて無料で見れます。
・1時間まで無料でキャリア相談ができます。
・クレジットカード払いなら初月無料です。

ここから先は

3,521字
・岩崎のキャリア論や法律事務所話が聞けます。 ・マガジン購読者は、過去分含めて弁護士ラジオを追加課金なしで聞けます。

Lawyer’s INFOの運営者による、弁護士による弁護士のためのキャリアマガジンです。 弁護士のキャリア、仕事術、オススメ書籍、契約書…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?