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カレーに溺れる

"風が吹くと桶屋が儲かる"というなんとなく聞き慣れたワードの複雑さを知った。
辞書には、以下のようにある。

風が吹くと土ぼこりがたって目に入り盲人が増える。盲人は三味線で生計を立てようとするから、三味線の胴を張る猫の皮の需要が増える。猫が減るとねずみが増え、ねずみが桶をかじるから桶屋がもうかって喜ぶということ。

結構まわりくどくてびっくりする。
しかもジェネレーションギャップも強い。
昔は土埃で目が見えなくなったのかとか、盲人は三味線という選択肢なのかとか、三味線は猫でできているのか、、、とか。

コロナ禍でスパイスカレーが流行っているらしい。
家にいる時間が増えたからだと聞くと、人間はじつに器用だなと思う。

そんなブームに乗ったわけではないが、たまにスパイスからカレーを作ることがあったりする私は、カレー研究が楽しくなってきた。
お店の特徴もしかることながら、国によっても個性があって興味深い。
アチャール(薬味的な、副菜的な)、豆スープの有無、パリパリなお煎餅、パクチーの存在感などなど。

一言にスパイスカレーと総称されるが、中身は至って複雑なもので、知った気になるなど許されない、食べれば食べるほど、まだまだカレーを泳ぐべしと感じる。

少しのことにも、複雑はあらまほしきことなり。

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