Photo by vivaships #140字小説『人間嫌いの最期』 1 ホーリースロース 2022年7月6日 15:42 ある所にお爺さんがいた。長い人生で恋愛を一回もした事の無い変わり者のお爺さんだった。彼はいつも苦虫を噛み潰したような顔をして、路上に唾を吐きながら言った。人間なんかに生まれてくるもんじゃねぇ。そのお爺さんが死んだとき、一緒に住んでいた猫がにゃあと鳴いた。それがお悔やみの全てだった。 ダウンロード copy #140字小説 1