2021年8月のお酒のエッセイ 「アードベッグ10年」 連載57
残念ながら料理のエッセイはしばらく先になりそうだ。
もうウィスキーは飲まないかもしれないな。。。幸か不幸か、そんな思いを全くの杞憂に終わらせることになったのは、家から歩いて1分、お酒のスーパーのリニューアルだ。7/22にオープンしたその店はまるで別物みたいに品揃えが大幅に増えた。こんな高級なお酒とか買う人いるのかしら？ お店大丈夫？と思わせるほどいいお酒とか、見たことがないお酒とか増えていて、この付近では一番のお店になった。歩いて1分というのもすごくイイ。（と言っていいのか）
ただし、ウィスキーとシャンパンしか見てないので、日本酒党の方や焼酎好きの方は自分で確認してね。あと、レジの人はそんなにお酒に詳しくない若い女の子だったりするのでなんかちょっと聞いてみたい、なんてことは考えないほうが無難。
で、7/26のこと。
そういえば、昨日サラリー出たんだった、ちょっと寄ってみようかと軽い気持ちでinn。その数日前までウィスキーの終活を考えていたので、どうせならイイお酒を、なんてちょっと見てつい買ってしまった、いつもより少し高いお酒。
やっちまった！ っていうほどのお値段ではないけど、歴代のウィスキー家飲みの中では2番目に高い。その名前は、、、
アードベッグ10年。シングルモルト46度、アイラ、4600円。
アードベッグの意味はゲール語で「小さな岬」。バーでシングルショットで飲んだことはあるけど、1本買い家飲みは初めて。スコッチ生産地の中でも独立した生産地で有名なアイラ島を代表するウィスキーだ。
以下はバイブルにしている「世界ウィスキー大図鑑」（柴田書店）より一部引用。
カルト的な人気を博するその特徴は、スモーキーなフレーバー。
ピート（泥炭）と呼ばれる数千年にわたって堆積した腐食植物が水で分解、
化学変化と炭化したものを炊いて大麦の乾燥に使うので、刺激的で薬品くさい香りが強い。一説にはこの香りの成分はフェノールであるとされ、アードベックでは50ppmもあるとか。
。。。フェノールなんて名前を出すと化学屋にはまずくなるのでやめよう。
アードベッグはその強烈なヨード臭とは裏腹に喉を通る時は甘く、そしてそのあと複雑なきつい味がする。あー、ロックで全然いけるじゃん、おいしーい。高いお酒はロックでいけるのだ。と、ちびちびロックで飲む毎日。1日の上限を2杯と決めて飲むことに。そして、いつもながらビンが美しい。どうしてウィスキーのビンってこんなにキレイなんだろう。。。今の携帯のロック画面にしてるぐらいだ。
でも終りは必ずやってくる。8/6に実飲8日で飲み終わる。
8/10、同じ店で今度は何の予備知識もなくグレンファークラス10年に手を出す。
3000円代半ば。スコッチ、スペイサイド。ゲール語で「緑の草の生い茂る谷間」の意味。最初にレモンをカットしてハイボールにしたけど、何故かまずい。レモンがまるで合わないのだ。Twitterに呟いたらストレートを勧められた。うん、ストレートの方がいいかも。と、思ったけど結局シュワシュワの魔力に勝てず、今はレモンを入れないハイボールにしている。現在実飲6日目。
この1ヶ月の飲酒率は26/36で0.722。1月からの年間では142/235で0.604。
昨年は140日に達したのは9/26だったが、今年は8/20で１ヶ月早い。年間200日オーバーのペース。ウィスキーの他は香るエールとワイン べー・フランソワ、マテウスロゼとか。毎日調子は悪いけど、飲まずにはいられない。ハイボールだけがオレを救うことができるのだ。昨日も今日も明日も日常は酒と気絶で成り立っているのだ。
2022年11月現在、当時を振り返って
久しぶりに投稿。このところ朝5時に目覚める習慣がついてしまったので、今日は気力を振り絞ってmacbook airに向かってみた。
たしかにウィスキーをやめる決断を1回はした。したけどやめられなかった。。。
家の近くのスーパーには今でも行くけど、当時の新鮮さは薄れている。そう困っていないけど、インフレのせいというかなんというか、当時みたいに品揃えが豊富という感じじゃなくなってきたかもしれない。
アードベッグはまだこの時の1回しか飲んでいない。外飲みでbarで飲む機会はあったかもしれないけど、家飲みでは1回だけだ。やっぱり値段が張るのを普段飲みにするのは気が引ける。グレンファークラスもこの1回のみだ。新しいお酒を飲むことに興味はあるが、正直、そう違いはわからない。ただストレスが溜まってくると、気晴らしに新しいものが飲みたくなる。要は散財だ。でも生きてるうちだけだって、散財できるのも。最近、特にそう思う。
スマホの待ち受け（って今でもいうのかな？）はアードベッグだ。どんだけお酒好きなんだよ、と知らない人から思われそうだけど、瓶がカッコイイので別にいい。人からどう思われてもお酒をやめるわけではないのだから、気にしない。
さ、今日もお仕事。このへんで、チャオチャオ！
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