見出し画像

2019年10月のエッセイ 「腐れ縁はつづく」 連載13

Do you want to be with your current partner in the afterlife? (君は自分の今のパートナーと、来世(があるとしたら)一緒に生きたいと思う?)


 つい先日、会社の共済会から連絡が来た。銀婚式の年なので祝い金をくれるという。意識していなかったが、結婚してから25年たつという結婚記念日はかつての祝日、10.10 体育の日。長いような、短いような。

結婚、25周年

知り合ったのは12歳、つきあったのも12歳。途中それぞれ別な人生はあったけど、
紆余曲折の末、24歳で結婚。そこからさらに25年、やっぱり長いか。

 自分は結婚に向いていない、と感じることはしばしばあるし、つれあいにあきれることもある。他人と一緒に暮らすことの難しさは、よく分かった。正直、こんなに続くとは思ってもみなかったし、壊れてしまいそうになったことは数え切れない。

でも、いま、まだ続いている。自分でも理由はわからない。きっと、腐れ縁なのだろう。もうお互いが、自分の半身でもあるのだ。そう思うと、不思議と優しい気持ちになれる。

できるだけ、自分の”半身“に優しくしていこう、25年、いや、37年たった今は、そう思う。

ところで体育の日って今年が最後って、知ってました?


2022年4月現在 当時を振り返って
 結婚25年、正直続くとは思っていなかったけど、なぜか今も続いている。お互い不満はある(と思うけど)、今では壊れるほどの出来事もない、凪のような状態だ。あれから2年半たち、27年半、あと2年半で30年か。とりあえず、そこまで生きることを目標としよう。

 毎年、結婚記念日もそうだけどあらゆるイベントを仕切るのは、ぼくの役目。つれあいはもう覚えていないことが多く、そうだっけ?という感じなので。ぼくがいつかこっそりイベントをやめても、それはそれでいけるのかな。でもそれじゃあ、ぼくは寂しい。自己満足のためにやってるのかもしれない。ま、いいか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?