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好きなものを好きと言おう 第4回 SHISHAMO

私生活はいろいろありすぎですが、このエッセイは無関係にお送りします。


SHISHAMOとは


 SHISHAMOは、ボーカル&ギターの宮崎朝子、ベースの松岡彩、ドラムスの吉川美冴貴の3ピースバンドである。(写真はSHISHAMOオフィシャルサイト https://shishamo.bizより)

SHISHAMO(左から松岡、宮崎、吉川)*SHISHAMOオフィシャルサイトより

メジャーデビュは2013年。バンド自体は宮崎、吉川が高校生時代の前身バンド柳葉魚が2010年から活動を始めている。デビュアルバム「SHISHAMO」まではベースは結成当時の別の女性だったが、「バンドは20歳まで」と決めていたので脱退、その後、フェスの裏方をやっていた松岡を宮崎がバンドに誘い、今の3人体制になった。このくらいはWIKIをみるまでもなく、前から知っていたけど、一応見ながら書いた。あとの詳しいことは」WIKIでもオフィシャルでも見てください。

SHISHAMOは現在までにSHISHAMOからSHISHAMO 8まで8枚のオリジナルアルバムを出している。他にベストが1枚、コンピレーションアルバムが1枚、シングルは扱いが難しいが2019年までにCDで10枚出しており、そこから2020年から現在まで配信限定で16枚を出している。

全楽曲の作曲はボーカルの宮崎朝子が行っている。作詞もこれまでに出した曲のうち7曲を除き全作詞を担当している。

SHISHAMOとの出会い

正直、正確な時期は思い出せない。多分「君と夏フェス」がヒットしていた頃だろうか。だとすると、アルバム的にはSHISHAMO 2のころになる。元気のいい、女の子バンドが好きだったので、すぐに興味を惹かれてアルバムを買った。聴いてみたら全曲気にいった。これはなかなかない。女子目線の恋愛や友情的な歌詞が多く、歌詞は繰り返しではなく、ストーリーが1番から2番、ラストに向かって進行していき、最後に起承転結をつけるようなストーリー性を感じる曲が多い。こういうのが好きなんだよなー。音もキャッチーな、受け入れやすい音楽で、聞きやすい。ボーカルの宮崎の声は時にこれから恋が始まる思春期の女の子で、時にいろいろ別れも知った大人の女性、これから頑張る新入社員、そして激情に駆られる女性などいろいろあり、どの宮崎の心情も歌詞と共に飲み込める。優しさと強さを兼ね備えた歌声だ。

 チャット以来久しぶりに好きなれる女性バンドが出てきた、そう感じ、その前に出ていた1stとその前の「卒業制作」も買った。出来は、明らかに新しい方が洗練されている。一応これまでのオリジナルアルバム8枚と、コンピアルバムはCDとして買っている。ライブには行ったことがない。さすがにオジサンが一人で行くようなバンドではない気がしてるからだ。ま、そんなことはないのだろうけどね。でもライブはWOWOWとかCD+DVDとかでも見れているから、そこは行けなくても満足している。野音のライブとかすごく良かったしね。

最も好きなアルバム

 これはなかなかこれは難しい。今回のエッセイを書くにあたり、最初から全部聴いてみた。アルバムの前半は若い女の子向けの恋愛ソングや、学校のできごと、友情、がんばろう、といった曲が多く、SHISHAMO 6ぐらいからは急に方向転換したような印象を受ける、激情型の歌や、アンハッピーな曲も増えた。それは当然だろう、彼女たちも年を重ねて等身大の自分像も変わっていくのだから。どの時がいいかと言われると、正直まだ5以前のアルバムの印象が強い。そう、一番好きなのはSHISHAMO 4だと思う。

2017年発表のSHISHAMO 4

のっけから明るい曲調の「好き好き!」で始まり、5曲目「恋」とか6曲目「音楽室は秘密基地」とかで落ち着いた雰囲気になり、8曲目「メトロ」は宮崎の声が好きで、9曲目「夏の恋人」は夏が過ぎれば別れがくる、そんな予感を切なく歌っている。そしてラストは「明日も」で気持ちを盛り上げる。うん、やはりこれがいいかな。

最も好きな曲ベスト5

さて、2024年7月23日、22:10現在、好きな曲ベスト5を挙げてみたい。

第5位 僕、実は (2nd album収録)
第4位 君とゲレンデ  (3rd album収録)
第3位 同窓会  (5th album収録)
第2位 最高速度 (8th album収録)
第1位 熱帯夜  (3rd album収録)

第5位は「僕、実は」
2nd albumのオープニングの曲、硬質なギターの音から始まる一曲。この曲は謎解きのようなもので、1番、2番では「僕、実は」何を言おうとしているか歌わない。Bメロでやっと話がやっと見えてくる。そういうことだったんだ、聴いてみて納得の一曲。 albumの最初としてインパクトが強くて、ボクの中でSHISHAMOの印象を植え付けた一曲。


第4位「君とゲレンデ」
 君とゲレンデは「君と夏フェス」のアンサーソングとも言われている。(記憶違いだったらごめんなさい)君と夏フェスは付き合う前か、付き合い始めたばかりのカップルの夏フェスでのこれからを描いているが、こちらの「君とゲレンデ」では、長年片思いの男の子とグループ旅行でスキーに行くのだけど、気づかなかった別な女の子がいてもう、手遅れかもしれないということを知るストーリー。歌詞で「優しいんだね、でも涙は自分の手で拭くよ」というところが好きです。


第3位「同窓会」
 久しぶりの同窓会。かつてボクのことを好きと言った同級生の女の子は、とても綺麗になっていた。でも年月が過ぎて、お互いあの頃には戻れない、ということを考える、そんな一曲。甘酸っぱい、経験がなくても脳内でシミュレーションできちゃう、そんな情景


第2位「最高速度」
 これは、いまオートレースのCMに使われている曲だ。SHISHAMO 8は最近の作品で、久しぶりにバンドの音!を意識した曲。かっこいい!! 自分を励ます歌かな。


そして第1位は「熱帯夜」
 この曲はそれまでのどこかティーンを描いていた曲から、ちょっと対象が大人になった感じがする。つきあっているカップルの話で、熱帯夜、バイト帰りにあいたい、迎えにきてと電話で連絡する彼女、すぐいくと向かう彼氏。でも別れの予感もする。そんな話。路線が変わったようでなんだかとても印象深い曲で、野音とかでもいい感じでした。


以上、好きなものを好きと言おう、第4回「SHISHAMO」でした。少し短く書けたかな。次は大江千里です。じゃあね、チャオチャオ!

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