紙芝居の新作を書いた
某美術館の某スタジオから、スタジオにおける美術館プログラムを終了する、ついては9月25日にスタジオの恒例イベントである週末屋台を、これまで参加した出店者を一同に会してプログラム終了記念として開催するので出店しないか、とお誘いが来た。
吝かではないので、出店することに。出し物はドリサカの共同所長Mドリの出身地である沖縄県のご当地乾物で良いだろうと思ったので、Mドリを通じて沖縄の実家にコンタクトを取った。ところが台風直撃の可能性大なタイミングで、乾物を送るどころではない、と電話を切られた。平穏を取り戻した頃合いを見計らって再度連絡をとることにしたが、色良い返事がない場合に備えて、保険をかけることにした。前回出店時に企画した紙芝居創作だ。だが、前回の紙芝居を再演するのは能がない。ということで、急遽新作を考えることに。以下、新作紙芝居用の原作を掲載する。絵はまだ仕上がっていない。というか誰が絵を描くのかも決まっていない。
ほしのふるよるに
あるひ、うちゅうのほしがちきゅうにむかってきました。
よるだったので、ほしがキラキラなおをひいてちじょうにおちるようすがみえました。
ほしは、どこかのいえにぶつかって、いえのなかにはいりこみました。
そのいえでは、かぞくがあつまってなべりょうりをしていました。
かぞくがかこんでこれからみんなでたべようとしたおなべのなかに、ほしがとびこびました。
ほしがとびこんだので、おなべのなかみがあちこちにとびちりました。ほしもおなじくいくつにもわかれてとびちりました。
かぞくはおなべのなかみをあびてびしょぬれです。みんな、なにがおきたのかわからずぼうぜんとしていました。
おなべのなかみといっしょにとびちったいくつものほしは、かぞくのあいだをすりぬけてゆかにおちました。
でも、ふたつだけゆかにおちず、おばあちゃんのりょうめにはりつきました。
みぎはあか、ひだりはみどりのさんぐらすをかけたみたいになりました。
おばあちゃんがとつぜん、てーぶるのうえにたちました。そしてりょうてできつねのかたちをつくって、あい・きゃん・ふぁんく!とさけびました。
おばあちゃんはひとばんじゅう、てーぶるのうえでおどりつづけました。
かぞくのみんなは、とてもつきあってられないといって、ねました。
やれやれ。
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