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ティアラの試練と「キンプリって本当に事務所に干されてんの?」の話

何だかめっちゃティアラ界隈が騒がしい。

トレンド等から何やらティアラ界隈が盛り上がっているのが目に入ったのでちょっとあれこれ読んでみた。

どうやら彼らの第6弾シングル「i promise」(12月16日発売)がEXILEの「SUNSHINE」と同日発売になるらしい。ジャニーズの若きキラキラ王&王子対LDHピラミッドの頂点に君臨する男たちとの直接対決である。やばい。

先日の報道でみなさんご存じだろうが、まぁテレビなんか見ないから、という人もいるだろう、ご説明させていただくと20年近くEXILEを牽引していたATSUSHIがEXILEを卒業することになった(ATSUSHIって40歳なのだけれどそれでも卒業、という表現をするあたり、何というか一生勉強、みたいな雰囲気が漂って体育会系でいいですね)。そのEXILEと言えばこの歌声でしょ、というMr.LDHボーカリストのATSUSHIの参加するラストシングルが「SUNSHINE」なのだ。キンプリ3形態のところEXILEは5形態で今年2月のツアーファイナルのDVD・Blu-ray同梱版もあるので一位争奪戦が地獄!という話で盛り上がっている。

1. キンプリがCDの売上枚数で破れることはまずない

私の個人的な感覚で言えばティアラ(キンプリ担)は全く焦る必要はない。いや、全くっていうとEXILE様に失礼か。でも焦る必要はないと思う。何せLDH系とジャニーズ系は文化が違うので。

私はLDH界隈は勉強したことはあるもののハマったことはないのだが、詳しい方曰くそもそもLDH界隈はCDを発売されている全形態揃える、という文化がない。正直ジャニーズにもないと言えばないが、ジャニーズ以上にない。何しろジャニーズは形態ごとにカップリングや映像特典を変えているので熱心なファンほど全部集めたくなるように仕向けているけれども、LDHはカップリングは全部一緒なので。一枚買えばそれで事足りるらしい。
LDHも昔はライブのチケットにCDをつけてオリコンで数字を稼いだりしていたのだが、オリコン側が集計ルールを変更したこともあって現在はそういう売り方はしていない。配信もしているし、敢えてCDを買う人の割合は配信のないジャニーズより少ない。今回のSUNSHINEも配信が先行して始まる。怪しいとしたらビルボードチャートだろう。ビルボードは配信も加味されるので。

また最近のEXILEのCD発売のペースは大変スローであるものの(EXILE名義のシングル発売は今年の1月1日EXILE THE SECONDと共同名義で発表した「愛のために〜for love, for a child〜」、その前は2016年に一枚)枚数的には2015年くらいから10万枚前後の累計売上なのだ。わざわざCDを買う人があまりいない文化なのである。配信で結構です、という。

なのでCDをわざわざ買わないと推しの楽曲を手に入れられないジャニーズの、しかも今をときめくキンプリが、CDの売上枚数のみという勝負で負けることはほぼないと思われる。もちろん他の要素も加味すればEXILEに軍配が上がることもあるだろう。だがティアラが気にしているオリコン勝負ならまず大丈夫だと思われる。

もちろん大ボーカリストのATSUSHIのラストシングルだという要素は忘れてはならないだろう。彼はカリスマで恐らくLDH界隈の歌の神だ。彼の今までの貢献や彼のEXILE人生の最後に花を添えようと三代目やGENERATIONSなどのファンが購入することもあるだろう。しかし、とは言え通常10万枚程度であることを考え、また配信もあると思うと、新曲が「Mazy Night」59万枚の売り上げと同程度売り上げると仮定すれば一位を譲ることは現実的ではないと思われる。

これは正直なところ少し調べれば予測できることだ。それなのにティアラは焦っている。心配し怯えている。他に原因があるのだ。

2.  ティアラの焦りの本当の原因

ティアラはここ最近情緒不安定気味だった。
(「ティアラ」とまるで一人の人物のように語っているけれど、実際には何十万人という人間の総称なので、その中の一部、Twitterで目立つ人たち、という程度に気軽に読んでください。細かいことを言い出せば誰も一括りにはできないけれど、そんなことを言い出すと何も言えないので。)
まずSnowManとSixTONESの同時デビューと連名デビューシングルのミリオン超えの売上である。

ジャニー喜多川が亡くなり、滝沢秀明が手がけた第一弾デビュー組である。彼らはジュニアの人気ユニットですでに相当数のファンを持っているのである意味手堅いデビューだったのだけれど、そのデビューシングルの売り上げはこの音楽不況の中では目を見張るものだった。VS売りをしたのでお互いのファンの競争心が煽られ数字が競り上がったところもあり、その後のセカンドシングルも、共同名義でない初めてのシングルだ、などの理由があって数字が伸びた。

このスノストのCD売り上げの快進撃が、ティアラにとっては焦燥の原因の一つであることは間違いない。スノストデビュー前、キンプリのデビューシングルの売り上げはこのCDが売れない時代では目覚ましいものがあったのだが、それを下のグループが(年齢的にも芸歴的にも上ではあるけれど)抜かれてしまった。

またスノストがバラエティーに進出する一方でその前よりキンプリのバラエティ出演が減った。どのグループも下が出て来ると新しい人たちに仕事を分けてやらねばならないしで大売り出しだったそのグループが一番新しかった頃よりは少し古くなる。これは致し方ない。キンプリもセクゾに来た仕事をもらってたとかそういう話もあった。新人売出しのために古いグループが仕事を取られるのは仕方のないことです。でもまぁ推してるグループが譲る側になるとたまらないという気持ちもわからないでもない。

またコロナのせいで色んなことが想定通りにいかなかった。平野紫耀の未満警察も放送が後ろに倒れるし話数は減るし、永瀬廉の弱虫ペダルもどうなるのやらという雰囲気になったこともあった(これはちゃんと公開されてし評判も良かったみたいですね。実写映画化に厳しい原作ファンからも概ね好評だったと聞いています)。10月に考えていたライブツアーは配信になってしまった。まぁこれはエンタメ業界2020どこも同じですけれども。

そしてなにわ男子の猛プッシュですね。
スノストは先輩だし年齢層高いし、正直キラキラ系のグループではない、どちらも。でもなにわ男子は若いしキラキラ系です。彼らがジュニアでありながら全国で冠番組をもらったんですね。これもティアラ的には気になるポイントでしょう。だってキンプリは冠番組を持っていないので。十分売り上げを出しているのにキンプリは冠がもらえず、なぜデビュー前のジュニアがこれほどにゴリ押しされるのか。タッキー、強権発動いい加減にして、というところでしょう。これは本当にそうですね。タッキー、イケメンを見極める能力もないくせに強権発動するの本当にやめて。普通の審美眼を手に入れてからにして。タッキーが気に入っている人ってみんな鼻の下が長いんですよ。なんで?昔可愛がっていたポニーとかいたんでしょうか?
ただなにわ男子はタッキーではなくてジュリーだって話ですよね。だからこれがタッキーのゴリ押しなのかジュリーなのかは謎です。

じゃあキンプリは干されているのか、というと正直そこまで干されているとは思えません。ゴールデンのドラマに髙橋海人が出ているし、全員でのCMもあるし、単独CMもあるし、ドリボも決まったし。ただキンプリが一番新しいグループだった頃に比べると確かに猛プッシュでは無くなったかもしれない。でもそれは宿命なのです。新人の頃は手厚い、でも下が出てきたら下に回すしかないのです。

もっとも滝沢秀明の異様なジュニア推しの影響を受けているのは事実なのでそういう意味では貧乏くじを引いているのかもしれない。