A.B.C-Zはなぜ売れないのか、どうすれば売れるのか アルバムContinue?の圧倒的な売上枚数の少なさについて
デビュー組で一番売上がヤバいグループ
ジャニーズデビュー組の中で圧倒的に売れていない。A.B.C-Zのことである。
どれくらい売れていないかというと、これは各グループの最新シングルの発売初日の数字だが
これくらい売れていない。圧倒的に売れていない。何しろ桁一つ違う。あと10万枚か、8万枚ないと他のグループと比べるところまでも行かないのだ。
基本的にファンはフラゲ日、もしくは発売日にCDを買う。タワレコオンラインとか楽天とかで買っている人の数字もフラゲ日か初日にカウントされる。通販を利用できない理由のある人、もしくは土日に買おうかなーという人がいるので土日も多少伸びるが、発売初週売上の6割から8割はフラゲ日もしくは初日に出てしまう。熱心なファンはオリコンデイリーシングルランキングの数字を見て買い足したりもするが大半の人はそこまでやらないのでここで大体お尻の数字が見える。
ジャニーズはこのご時世に基本非接触商法でやっているので通常CDは何枚買っても握手券もヨントンもつかない。デビューシングルだったりするとプレミアムライブ応募券とかハイタッチ会とかあるにはあるが、基本ジャニーズのCDは何百枚も買ってそれで購入者にメリットがあるわけではない。
最近は数字の大切さが叫ばれているのでSnow ManやSixTONESみたいな苦労人なグループは、一個前がKing & Princeだということもあってファンが数字で報いようという動きがある。後輩らの快進撃にジャニーズWESTやSexyZoneのファンらも数字を意識してなるべく発売された形態は各一、また余裕のある人はもう少し、みたいな動きもある。キスマイ、Hey!Say!JUMPみたいな既にポジションの固まったグループも数字が近いWEST、セクゾの動きを見て数字を意識している人もいる。
じゃあA.B.C-Zはどうなのか、というともちろんえび担も数字を意識している人もいる。特に上記のツイートの最新シングル、これはA.B.C-Zの場合は通常盤500円の破格の値段で売ったチートタイムの数字で、これにはメンバーのシールがランダムに封入されていた。五枚揃える、自担のを引くとなると何枚か購入することになるが、それでも他のグループに比べると8万枚程度少ない数字になった。ちなみにチートタイムは3形態の発売で他のグループと形態数は同じだ。
この9/16に発売されたのはアルバム「Continue?」だが、この初日売上が21,921枚だった。これが仮に初動売上の6割と仮定すると37,000枚弱に最終落ち着くことになる。ここで他のグループの最新アルバムの売上を見てみよう。
これは2020年の売上ランキングなので最近出してないグループは出ていないし嵐やキンプリなんかのモンスターグループは去年のアルバムの数字も出ている。発売が昨年のアルバムについては左が2020年の売上数、発売からの累積は右に表示されている。
ご覧の通り、4万枚以下のグループなんてない。強いて言えばENDRECHERIのアルバムが近いが堂本剛のソロプロジェクトだし彼はもう落ち着いている。デビュー10年未満のA.B.C-Zと同列には扱えないだろう。(ちなみに形態数はどこも3形態程度だし、全形態買うコアなオタクばかりでないのも同じだ。)
A.B.C-Z(2012年2月デビュー)は立場的に本来どこと比べればいいのかと言うとデビューが近いキスマイ(2011年8月デビュー)とセクゾ(2011年11月)だろう。セクゾもデビュー10年で伸び悩んでいる方だがA.B.C-Zほどではない。比べると気の毒だとは思う。売上の桁が違うので。
そもそも何故A.B.C-Zは売れないのだろうか?
今年の6月にはダウンタウンなうに単独出演した河合郁人が自ら「CD全然売れない」「デビュー組で一番売れてない」と言っていたくらいだから(これには数字を意識して頑張って複数買いしているえび担が悲しくなるからあまり自虐しないでと言っていたけれど)、本人たちもよくわかっているのだと思うが、そもそも一体なんでA.B.C-Zは売れないのだろうか?
客観的に見てみよう。
まずA.B.C-Zの基本的なデータは以下の通りである。
5人組で平均年齢32歳、平均身長169.6cmと小柄なグループである。グループの平均年齢が近いのはジュニア時代の盟友キスマイの31.9歳だ。平均身長が近いのはV6の169.8cm。
A.B.C-ZはAcrobat Boys Clubの略(橋本が加入してZがついた)なので特徴としてはアクロバットやダンスが得意なグループである。その特徴を生かしてデビューから数年はCDでなくDVDにCDをつけて販売してしていた。
後にCDを普通に販売するようになったがその歴代シングルの売上ランキングは以下の通りである。
Moonlight Walkerの時は結構いい数字だったのだなと言うことが伺える。
さて、私見だがA.B.C-Zは決して顔面偏差値が低すぎるグループと言うことはない。戸塚は堺雅人を彷彿とさせる俳優顔のイケメンだし、橋本も輪郭がややベース型だがホスト風のイケメンだ。河合も中顔がやや長いものの瞳が美しいし十分綺麗な顔をしている。
塚田や五関は好き嫌いが分かれる一癖ある顔だが、これくらいの顔のメンバーは各グループ一人乃至は二人程度はいるものなので顔が原因ではないと思われる。
ではスキルはどうなのか。
A.B.C-Zはその名の通りアクロバットが得意で、同じようにアクロバットの得意なSnow Manよりもその腕前は腕だと思われる。ジュニア時代先輩に大人気でバックとして引っ張りだこだったと言うがそれも肯ける。ダンスは、もちろんLDHや韓国系と比べたら気の毒な範囲ではあるがジャニーズの中では決して下手な方ではないだろう。
歌はどうか。
これは私見だが、A.B.C-Zはジャニーズの中で決して歌の上手いグループではない。メインボーカル橋本は音程を外さない方だが、しかし音程を外さないジャニーズは実は結構多くてそれだけでは上手いとは言えないし、歌い方はジャニーズによくあるアイドル歌唱で粘っこい歌い方をするので好みが分かれるしテクニックがある方でもない。つまり歌が好きだから聞こうかな〜と言うほどでもないのだ。別に下手ってわけでもないし普通に上手いんだけれど、わざわざ歌のためだけに選ぶようなグループではない。
しかしそれを言うなら他のいくつかのグループだって事情は同じで、キスマイのメインボーカルは北山と藤ヶ谷だが二人ともアイドル歌唱だ。セクゾも歌の要は中島菊池だろうけれどこの二人もアイドル的な歌い方だし、JUMPも同じだ。
となると歌でもないのだ。
もらう曲が問題なのか。これについては何とも言えない。どのグループもいい曲もそうでもない曲もあるものだ。
そうなってくると疑わしき点は二つである。つまりプロモーションとファン層だ。
プロモーションが少ない?干されてる?
A.B.C-Zのシングルはあまりタイアップがついていない。これはそうだろう。何故あまりタイアップがつかないのか。ドラマや映画に主演したりヒロインの相手役を務めたりするようなキャラがいないからだ。戸塚はイケメンだし橋本もまだ27歳なのでそう言うお仕事が来ていい気もするのだが来ない。それでドラマ主題歌などがない。
これは確かに不利だろうと思う。
では何で戸塚や橋本はドラマの仕事が来ないのか。Wikiなんか見るとちょくちょくドラマや映画に出てもいるのだが。戸塚は2018年JUMPの伊野尾とW主演でシンドラに出ていたし、塚田はラスト・ホールド!と言うボルダリングの映画に増員前のSnow Manと出ていてこの時の主題歌はえびだった。
卵が先か鶏が先か問題になってくる気がするのだが、A.B.C-Zが他のグループに比べて全く仕事がもらえていないわけではないと思う。映画やドラマがそれだ。JRAコラボだとかジョイポリスコラボもどのグループもできるわけではないし定期的な舞台もある。だがそれが新規ファンを取り込むようなものではないのだ。何故新規ファンを取り込むようなものではないのか。一つには人気がないからだ。ゴールデンタイムのドラマで美味しい役どころを貰えるのは既にある程度人気のある人であることが多い。グループのファンしか見ないような映画やドラマではなく、夕食を食べている一般視聴者が見るようなドラマはスポンサーの意向もあり、ある程度既に人気と名前がないと美味しい役では起用されない。こればかりは事務所のゴリ押しだけでは無理で、ゴリ押しで何とかなる場合もあるがそれはデビュー直後かデビュー前の一時期だけである。
実は橋本も2013年にBAD BOYS Jに出ていて、主演ではなかったが美味しい役だった。なので推してもらえてはいたのだ。
舞台もあるし冠番組が地上波であるしで干されとはとても言えないと思うが、しかし今をときめく女優さんの相手役を務めているのは見たことが(少なくともここ数年は)ないのは事実で、しかしこれは卵が先なのか鶏が先なのかよくわからない。
またバラエティには河合、塚田など出ているし少年倶楽部の司会は河合だし他のグループはもっと優遇されていないと言われればそれも事実である。つまりわざわざ言うほどプロモーションがないわけでも干されているわけでもないのだ。舞台も定期的にあり、事務所は彼らをきちんと扱っている。むしろ売上でみれば良すぎるくらいには。
ファン層
次はファン層に問題があるのではないか、問題。
ジャニーズアイドルの1グループなのでファン層にそこまで差異があるわけではないだろう。つまり大半は女性ファン。そして大抵のジャニーズアイドルがそうであるようにファンの年齢層も幅広いが、恐らく、恐らくではあるがA.B.C-Zのファンはジュニア時代からのファンが多いのではないだろうか?有り体に言えば年齢層がやや高めと言うか、A.B.C-Zの橋本以外のメンバーと同じくらいの女性が多いのではないか。
これがどう言うことかと言うと、ファンのお財布事情が若干厳しいと言うことになる。
若すぎる学生ファン(バイトのできない中学生以下のファン)が大半を占める場合もファンのお財布が心許ないことになるが、実は主婦層もお財布が若干心許ない。
働く妻、もしくは母であればある程度の余裕はあるがそれも住宅ローンがあるか子供がいるかによって変わってくる。そうなると自由な独身ワーキングガールが多数のファン層を占めるグループと違って複数買いはしづらいし、場合によっては一枚も買うことはできないだろう。友人から借りられればいい、と言う判断をすることもあるし、舞台のチケット代を捻出するにはCDを諦めるしかないと言うこともある。
発売日(カウント2日目)のオリコンの結果は以下である。
まさかの5位転落で数字もわからない。3位までしかデイリーランキングでは数字が発表されないのだ。3位の森口博子が5,397枚であることを考えると4,000枚以下なのではないか。
今現在えび担はポニーキャニオンの課したアルバムに関するツイートの10万いいねを目指してティアラ(キンプリ担)や嵐担などにお願いするなどがんばっているが、どういうわけか売上を伸ばさなければという話をしている人は非常に少ない。というかTwitterでは見ない。
恐らく売上がやばいと呼びかけたところで追加購入できない(もしくはしたくない)のだろう。余裕がないのだ。学費や住宅ローンがあるから。
チートタイムの時は追いチートの動きがあった
チートタイムはシングルだが、チートタイムの時は違っていた。本人たちの決死の思いが伝わる500円だったこともあり、えび担はこぞって追いチートをし、その写真をTwitterにアップした。どこそこ店にはまだある、と言った情報が飛び交った。だが今回はその動きが全くない。
アルバムは3千円程度なので追うことが500円シングルに比べてしづらいのは事実だが全くないところをみるに恐らく追加購入するような層のファンがチートタイムの結果や河合が自らCDが売れていないと地上波バラエティで口にしたことで疲弊して離れてしまったのだろう。これは致し方ないが悲しいものがある。
主婦層のファンが追加購入できないかも致し方ない。今のファンのままでは日本の構造がガラリと変わらない限り急にA.B.C-ZのCDが3倍売れるようになるとは思えない。
ではA.B.C-Zは何をすればいいのか?
若いファンを取り込む
若いファンを取り込むしかない。お金を自由に使える層をファンにするのだ。
具体的に以下の方策を考えてみた。
SixTONESやSnow Manもしくは人気Jrとセット売り
えびはタキニだと言われている。タキニとは滝沢副社長お気に入りの略で、他にもに名前が上がるのはSnow Manの深澤とかラウールとか目黒あたりだ。確かに滝沢副社長が現役だった頃からえびは、と言うよりは河合はよく可愛がられていた。それ故なのかデビューを手掛けたわけでもなく、また元ジュニアでもないのに何故かA.B.C-Zは滝沢管轄だと言われることもある。
もし実際にそんなことをしたら各セット売りされるオタクからの反発は必至だが、しかしそんなことを言っていても仕方ない。
資金力のあるSixTONESやSnow Manのファンにアピールして彼らのオタクを少しずつ狩っていくしかない。いわゆる他担狩りを組織的に行うのだ。
SixTONESとA.B.C-Zの2組合同でシングルを出す
と言うのはどうだろうか?
SixTONES担は特に数字に熱心であり、彼らがSixTONESのメンバーと年齢の近い橋本に興味を持ってくれたら数字を作れるのではないか?
何にせよ生半可な気持ちではこの先難しいだろう。若い資金力のある世代をなり振り構わず取り込む覚悟がなければA.B.C-Zの明るい明日はない。