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聴こえる音。

近藤です。

山の我が家の紫陽花は花盛り。古くて大きな株の花ほど雨を含んで頭を垂れています。

私は夜中に雨音が聞こえると明日の朝を楽しみにする子どもでした。

私は雨の音に敏感だと思っていましたが、実は、私は小学校1年生の途中まではあまり音が聴こえていなかったそうです。自分では聴こえてなかったなんて思っていませんでしたが、ずっと目の悪い人は自分の目が悪いことに気がつかないのとおんなじかな、と思います。

雨音はその当時の私が聴こえる音の範囲に入っていたのか、自分で作った音なのか、それすらもうわからないけれど他の人にはちゃんと聴こえているのに私には聴こえてこない音というのは今もあるんですよね。(加齢によるものかもしれませんが)

反対に「そんな音聴こえる?」とよく言われるのは、例えば、波の音。ある程度離れているところにいても微かに聴こえます。雨上がりの夜中に水量の増えた川の流れる音も。どちらもちょっと低くて水の重さがある音ですよね。それから降っている雨の音もよく分かります。

今はどんなに静かでもいろんな音がたくさんあって、外を歩いているとどこでもエアコンの室外機のような音が聞こえたりしますよね。

山の我が家は人工の音と自然の音の境目にあるので、山へ上がる時は静かなのに頂上へ着くと谷を伝って車が走る音が聞こえたり、ということがあります。

きこえる、きこえない、の境界線って実は帯みたいに幅があるのかも。

面白いなあと思っています。

では、また。