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なんだかんだで運転してるわ。「S660」

実は2021年に買った物ではない。このクルマが欲しくなったのは2019年12月。僕がオーナーになって既に1回、今年4月に2回目の車検を迎える。こいつが最初に納車された先は整備記録簿によると出雲市のようだ。それから紆余曲折を経て僕のところにやってきた。

まず基本的なことを言うとこのクルマ、座席が二つしか無い。家族がまだ4人暮らす我が家になぜ座席二つのクルマがあるのか。それどころかこのクルマ、トランクスペースも無い。荷物を入れておく場所がない。買い物に行って大きなものは買えない。買った物がクルマに入らないから。旅行にいくのもなかなか難しい。着替えなどの荷物がクルマに積めないから。もちろん一人で行けば解決することもある。助手席を荷物台にすればいい。まるでバイクのようだ。

軽自動車だから車体はすごく小さい。だから普通のおじさんが運転するプリウスにすら煽られる。心臓不整脈の病み上がりで2週間ぶりに昨日運転した。運転に慣れるまで発作起こして死ぬのではないかというくらいに心拍が上がった。身体への衝撃伝達や、ハンドルの遊びのなさ、地面への視線の近さ、まるでレーシングカートのような運転になる。都内を訪日外国人観光客が遊ぶマリカーとかいうのが流行ったが、あれを少し大きくしただけのクルマだ。

精神力だけでなく体力も必要になる。6MTで常に両足が仕事をしてる。気を抜くとギアのトルクバンドを外れてしまい軽自動車の鈍加速になる。キビキビ走らせるのためには常に左足でクラッチペダルを踏んづけて、シフトレバーを上げたり下げたりしなければならない。「元気ですかー!」「元気があればなんでもできる」じゃないけど、元気じゃないとなにしてもきつい。

同じエンジンのN-BOXに乗ってちょこっと近所のコンビニまでいくと、なんて便利なんだと思う。その誘惑に負けてN-ONEという一見するとカッコいいカフェレーサーっぽいクルマに気持ちが移るときがある。あれのオートマだったら買い物も、旅行も楽ちんだろうな。家族からの苦情もでまい。

でもやっぱり格好良さが違うのだ。リアトランク部分にエンジンが詰まれていて軽自動車のくせにミドシップカー。屋根は幌で、開けば空から光が突き刺さってくる。病院の帰り、すっかり感を取り戻したので体調がまだもどっていないのに結構アクセルペダルを踏んづけて帰ってきた。30分ほどのドライブだったけど、なんだかんだ運転してて、楽しかった。やっぱり買ってよかったし、手放せそうにない。

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