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エルフ

エルフ(羅:alfus、英:elf 複数形:elves)とは、フェイマン(学名:Homo nymphas)のうち、生物学的特徴によって分類された亜種の総称であり、ホモ・ニュムパス・ニュムパス(学名:Homo nymphas nymphas)を指す。

広義では、ハイ・エルフウッド・エルフスノー・エルフダーク・エルフオーク、また絶滅したシー・エルフの全てを含むが、狭義ではオークとダーク・エルフを除いたものがエルフと呼ばれる。(その際、ダーク・エルフは区別としてドラウ、ドラウン、またはニクス等と呼称されることが多い。)

エルフ(画像はパブリックドメイン)

分類

学名

Template:Homo nymphas nymphas



概説

 エルフとは、フェイマンの例に漏れず、尖った耳、マナへの親和性(最大貯蓄量・最大放出量ともに高い)、長寿といった特徴を持つ種族である。酔わせるような美貌と表現される通り[誰によって?]、ヒト種と比べて生涯で若々しい外見を保つ期間が長い。平均寿命は250年ほどで、多くは森に住んでいる。300年以上生きたエルフはガラズ(galadh、古エルフ語で樹木の意)と呼ばれ、「精霊に近づいた」として尊敬されるが、生物学的にそのような事実はない。一世紀以上生きたエルフがいるという伝承が世界各地に残っているが、それを裏付けるような事実はまだ出てきていない。

 フェイマンの耳は他のフェイマンのものよりも長く、童話などでは頻繁に「ロバの耳」のようだと形容される。「長耳」という意味の言葉が、同時にエルフそのものを指す地域は多い。しかし、それは南部のエルフに限った話であって、北にいくほどエルフの耳は小さくなっていき、またスノー・エルフに限ってはヒト種の耳と同程度の大きさしかない。これは、温暖な地域では耳を大きくして体温調節を容易にし、寒冷な地域では逆に熱を逃さないようにするためだと言われている(アレンの法則)。
 一部のエルフ文化には罪人の耳を半分切り落とす刑罰があるが、北部のエルフ文化ではそのような文化は見られない。ある北部生まれのエルフが南部で旅をした際、凍傷によって失った耳を隠さずに酒場に入ったところ、元犯罪者と間違われて追い出された、という滑稽噺もある。


文化

 主に森に棲息する。森の外に出ることなく一生を終えるエルフも少なくない。狩猟民族であり、雑食である。よく勘違いされるが、肉を食べないのはドルイド僧と称される宗教的指導者のみである。
 エルフの宗教観は原始的な自然崇拝であり、木、花、月などをその対象とすることが多い。トリネコの木から男のエルフが、ニレの木から女のエルフが生まれ、その二人が全てのエルフの祖先になったという伝承があり、特にその二つの木は神聖視される。
 エルフ社会の多くはトレント(エルフ語でオノドリム)と互助関係にある。詳細は別記事参照。


ハーフエルフ

 ハーフエルフは、ヒト種とエルフの異種間交配によって生まれる交雑種である。エルフ語ではペレジル、学術的にはエルマンとも言われる。ハーフエルフは妊性(稔性)がない、つまり生殖能力がなく子孫を残すことができない。これはエルフ(n=24)とヒト種(n=23)の染色体の本数が異なっているためである。基本的に異種間での交雑種は生まれにくいものだが、なぜかエルフとヒト種は子供が生まれやすい。


関連項目

・ハーフエルフ
・ニクス(ダークエルフ)
・オーク
・フェイマン
・ノーム
・ワヤン
・トレント
・エルフ系魔術
・トリネコ神話
・月

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