シンクロ・フード 3963

今回は
シンクロ・フード 3963
を分析していきます。


シンクロ・フードは飲食店ドットコムを中心とした
飲食業界に特化したメディアプラットフォーム事業を展開している会社です。

会社HPより

飲食業界の情報を網羅
同社の運営するサイトには、飲食店経営者をはじめ、飲食業界に就職を希望する求職者や、飲食業に関連する各業者がユーザー登録している。

<ユーザー登録>
・飲食店経営者
・求職者
・店舗物件を取扱う不動産取扱業者
・内装工事業者
・食材仕入れ業者

いずれも飲食店経営に必要であるため、求職者や飲食関連の業者が登録することで、同社のウェブサイトには、飲食店を経営するうえで必要な情報が集まる。こうして、同社のウェブサイトには、飲食店経営にかかわる情報が蓄積され網羅されるため、飲食関係者にとっては利便性が高まる。この利便性がさらに登録者を呼び集めることで、ウェブサイトの登録数が拡大する。
一方、同社にとっては、登録者が増加することだけでは収益にならない。ウェブサイトにある、登録者同士の需要と供給をマッチさせる有料サービスが登録者に利用されることで同社に収益が入る仕組みになっている。
主要な有料サービスとしては、
1)飲食店経営者による求職者への求人広告や、登録業者による飲食店経営者へのビジネス広告出稿などの広告出稿、
2)仕入れ業者による飲食店経営者への仕入れ紹介、居抜きの店舗物件紹 
 介、飲食店のM&A仲介などで成約した場合に発生する成功報酬
3)厨房備品のEC販売、などである。その他、一部有料や無料のマッチング
 サービス
である。

有料サービスの利用促進は収益向上に繋がるが、登録済みの業者の有料サービス利用頻度を上げるのは容易ではない。まず登録数を増やし、その結果ウェブサイトの魅力が高まり、登録者をさらに集め、市場のカバー率を上げることが、同社の成長の基本戦略となる。そして、市場の深耕により、有料化することが可能な「新規サービスメニューの開発・導入」が重要となる。

シェアードリサーチより抜粋
決算資料より

社長はこんな人


会社HPより

https://www.nomura.co.jp/el_borde/feature/0004/https://www.nomura.co.jp/el_borde/feature/0004/こr

理系大学院から経営コンサルティング会社に入社後、30代に起業されています。

良いところ、悪いところ

総合評価




後ほど、分析していきますが、継続的な成長と高い収益性を続けいている起業です。
割安性の面で懸念がありますが、それを含めて話を進めていきたいと思います。
飲食業界というと景気の影響を強く受けるイメージで、実際シンクロ・フードも影響を受けていますが、それでも店舗の開店から運営のサポート、閉店までビジネスを行っているので、景気後退局面でも仕事があるという印象を受けました。
それでは、分析にいきます。

コロナで赤字になるもV時回復


株探より

コロナ後のV字回復は圧巻で、コロナ前を超える成長を見せる。
だんだん成長が鈍化しているが、コロナ後の急回復から安定成長への移行と考えられる。


四季報オンライン


成長性の理由

・既存コア事業の強化拡大
・事業戦略の追加

決算資料より


決算資料より

既存コア事業の強化拡大


決算資料より

ユーザー数は順調に増加し、26万件を突破(前年同期比12%)


決算資料より

首都圏・地方ともに成長余地が大きく、マーケットシェアを拡大中

事業戦略の追加


決算資料より

アルバイト求人の中心であるZ世代をターゲットにSNSショート動画アルバイト求人サービスを開始して、求人広告サービスの充実をさせている。

決算資料より

事業戦略(SNSショート動画)を追加し、市場規模の大きい収益領域に参入
大手を含めた飲食企業アルバイト領域にも追加
想定する市場規模の想定を拡大

収益性の確認


株探より

売上高営業利益は30%近くあり、高水準
ROE,ROAも高水準

収益性の高さの理由

シェアードリサーチ社より

SEOと呼ばれる手法で自社サイトが検索されやすいようにウェブサイトを施策することを基本として、
登録を増やすための営業人員の増強をしていない
ので、低コストで登録者を増やす仕組みを作っている。

決算資料より

飲食店のライフサイクルによって飲食店経営者が必要とするものが違う。
これをサイト内で、不動産業者や内装業者、備品、仕入れ関連の広告を各業界の業者が広告を出す(有料)→飲食店経営者がこれを利用する(無料)。
飲食店経営者が求人広告を出す(有料)→求職者がこれを利用する(無料)
といった形で需要を満たせる者をマッチさせて収益を得る仕組み。

シェアードリサーチ社より
シェアードリサーチ社より

割安性はいまいち!?

現状のPER


株探、四季報オンラインより

実績PERの高値平均が30.0倍のところ、現在のPERが27倍前後で割高感が出てきています。

買い時はいつ?

株価の推移と目標株価をあわせて見ていきます。

調整時期か?

TradingViewより

週足チャートです。
ダブルボトムをつけたあと、現在はエリオット波動の第4波で一時下降していると考えられます。


TradingViewより

更に日足チャートでもダブルトップを感じさせます。日足では一旦調整後、第3波に突入する時が、買い時だと思います。

買い時は?


TradingViewより

日足の一目均衡表で検証すると、このまま行くと、雲にぶつかる。
この時、雲がサポートになれば、700円付近で日柄調整。
雲を割れば値幅調整で600円前後が節目になるのではないかと考えます。
8月9日の決算発表が時期的にキーポイントなるので注目です。

目標株価は

今季来季の一株益の平均29.6円
目標PERを36とする

Excel株投資 四季報フォーマット

目標株価は1,065円となる

TradingViewより

1065に達すると、上場来高値の半値戻しを達成することとなる。
業績成長が持続すれば調整後、上場来高値を目指す下地ができるかもしれません。

まとめ

成長、収益性は高評価
特に、飲食業界のライフサイクルすべてにアプローチできるビジネスモデルが、景気の影響を大きく受ける飲食業界でのビジネスに大きなアドバンテージがあると思います。

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