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2022/02/02~02/24 いくつかのこと

Pokémon LEGENDS アルセウス

おそらくルビー・サファイア、約20年ぶりに本格的に触れるポケモンが本作となった。ポケモンGOを少しだけやったもののまだ対戦などが実装される前の散歩アプリのときだったのでほぼノーカンでいいだろう。

巷で言われている課題は置いておいて、自分にとってはポケモン世界に対して嘘をなるべくついていない(ゼロではない)真摯な作品に思える。なによりセミオープンワールドなアクションRPGとなったことでポケモンがそこらに存在し、しかも攻撃を受けたり捕まえられたりといった実在感がより作品世界への没入しやすくなっている。普段ゲームをほぼやらないけれど、ゼルダBotWのときのようなセンス・オブ・ワンダーな感覚をポケモンで味わえると思っていなかった。あとゲームは他の遊びに比べて時間あたりのコスパが異常に良いのでやっぱりステイホームにぴったりだなと思った。(全然ステイホームはしていないけど)


2/8(火) 空気階段第5回単独公演『fart』

3/31の千秋楽まではなかなか書きづらいが『anna』のような構成を期待した人には少し違った趣となった今回。とにかく初日ということもあってまだ調整段階ということもあり、ピンとこない部分もたくさんあった。

運良く3/31の千秋楽のチケットを取れているのでそこでまた感想を書きたいと思う。

2/9(水) 濱口竜介『親密さ』 

いまシモキタ - エキマエ - シネマ『K2』にて濱口竜介作品特集をやっており、個人的に集中できる環境で見たかった255分の長編『親密さ』も上映している。先月『ハッピーアワー』を見たときに『親密さ』もフルバージョンで見ようと思っていたので渡りに船だった。

本作を前半と後半にわけて考えるなら前半は「舞台づくりに至るまでのアレコレ」であり、後半は「舞台」そのものである。4時間15分の映画の後半にまるまる2時間の舞台が入っている構造だ。演者が演じている生活とさらに舞台人として演技があり、多層的に"演じること"がもたらす心理の変化が描かれている。

『親密さ』というタイトルの深い意味はわからないが、おそらく自分と他人の抱く距離感の差異と言い換えてもいい気がする。身体的な距離と心の距離、それを伝える方法。あらゆるパターンでもって人との距離を考えずに物語が生まれることはない。さんざんこのnoteでもスペースでも言い続けている「人は他人を通してしか自己を認識できない」ということが本作でも根本の認識としてある気がしている。

とにかく後半の舞台が圧巻。舞台だけでも何度も見返したい作品。


2/11(金) BAYCAMP202202

J.A.G.U.A.R.さんが川崎クラブチッタ「BAYCAMP202202」内で行われるFREE THROW ATTIC'に出るというのでいそいそと川崎へ。以前から気になっていた東京初期衝動のライブから。ロックンロールはこうでなくちゃという感じでこの時期に控えているお酒を飲まずとも30分ほど見たあとは心が燃え滾って最後にはめちゃくちゃ腕を振り上げて拍手してしまう。

そのあと国産カーリー・レイ・ジェプセンみたいなカントリーの弾き語りの女の子を見たり、RADWIMPSみたいなバンドを見たりしながらATTICのJ.A.G.U.A.R.さんのDJを浴びた。おそらくはFREE THROWの客だろうなと思う人たちもしっかり爆踊りさせていてとても良かった。知らない人とアイコンタクトをしながら踊る体験、いつぶりだったろうか。このアイコンタクトには「おまえもやるな」みたいな感じがあってフロアならではの高揚感があって良い。良いパーティーにはDJとフロアが作り上げたバイブスがある。


2/12(土) #エビ中会員限定ファン感謝デー2022 2部

今年のファン感はパジャマパーティーからの統一感ゼロのコスプレ。9人になってよりメジャー初期のエビ中との対比による面白みがましてきた。

真山の部屋(家賃2兆8000億円)でパジャマパーティーという設定だったがパジャマパーティー感ゼロのぶち上げ選曲から始まってウキウキしすぎてしまった。年末の大学芸会でその魅力を発揮しまくりTLのオタクを全員沈めていた風見和香さんが安本彩花さんの「またあえるかな」をカバーしていてそれを見守る安本彩花さんの表情を双眼鏡で覗いているだけで幸せだったな。慈愛です。かほりこの教育係を経てここゆののかへの距離感としてはもうおばあちゃんみたいな感じになっている。

とはいえこの日の感情グラフでいうと二大スパイク地点こと柚乃の「ペコペコリーヌ」とりったんの「Liar Mask」がとにかくやばかった。ファンクラブで期間限定映像配信されていたのでみんなもエビ中のファンクラブに入ろうよ。(月500円取られるサブスクより安いので…)


2/19(土) 『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』大連続上映会

昨年劇場版を見てからdアニメでTV版とロンドロンドロンドを一気に見たけど集中できる環境で見たいなと思っていた。会場のザムザ阿佐ヶ谷は芝居小屋で2時間以上の観劇を想定していないような設備であったけど、熱量の高いオタクに囲まれながら見るアニメはいい。これは自論なんだけどフロアの熱は耳目から飛び込んでくるただの情報にエネルギーを吹き込む。初日の映画館に行くのと同じ論理だ。盤でもサブスクでも見れる12話のアニメをわざわざ5時間半も劣悪な環境で見たいと思う連中が50名以上いるということがそれを証明している。

"きらめき"という抽象的なものを舞台少女に求め、それが体現される様子がイクニ(幾原邦彦)の弟子こと古川知宏監督によって構成される。自らの願いによってイカれた論理に身を投じる舞台少女たちの放つ"きらめき"に視聴者はどうしようもなく心を持っていかれてしまう。

あとこの記事めちゃくちゃ良かったです。映画という"体験"を提供することに振り切ったお話。


2/20(日) 有楽町でお笑いを見る

『有楽町コント大全集 -錚々たる小宇宙-』と『RGが90分あるあるを歌い続けオズワルド畠中とうるブギ佐々木が心に染みる歌を歌い続けオズワルド伊藤が土下座し続ける会にちょっとだけ出てくれるニューヨーク 〜オッケーです! 』をよみうりホールで鑑賞。

前者では滝音の銀行強盗のコント、ライスの中華料理屋の息子が起こした人質事件コントが良かった。みんなだいたい5~10分くらいなのに推しの空気階段は20分くらい「みどり屋」やってました。(進行の濱家がきちんと尺に関してツッコんでてよかった)

後者のRGあるあるはいつものくだり(RGがお題のあるある選択からの伊藤土下座、あるある熱唱)からのニューヨークによる「硝子の少年」デュエット→嶋佐ソロでの「Fantasista」フルで突破熱唱からスタート。こりすの引き強で2列目で見たのでわからなかったけど後ろのみんなはFantasistaで手を振り上げていたんだろうか。ちなみに1列目の女の子たちは反応ゼロでした。

畠中のテイストはもうみんな知ってるとおもうけど、うるとらブギーズの佐々木さんがめちゃくちゃかっこつけながら歌ういわゆるマジ歌的な面白さがあってすごいよかった。これはゴッドタンからオファーくるぞという感じ。

後半、「M-1 2本目あるある」というテーマを引いてM-1に出ていないコント師やピン芸人もいるので「賞レース2本目あるある」として畠中・佐々木が歌い、そこにRGと伊藤もフリースタイルで入ってくるという展開がめちゃくちゃ良かった。この日の最高到達点だと思う。オズワルドが昨年のM-1 1本目で最高得点を出し、傲って2本目まくられた展開を歌えばうるブギやRGも過去のKOCやR-1を引き合いに体験を笑いに変えていく。めちゃくちゃ良かった。


その他

2/21(月)にやっていたポーカーのゲームの配信がめちゃくちゃ良かったので真空ジェシカのファンは見てください。「ポーカーが強すぎる」がボケとして成立する世界線なに?


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