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2021/12/13~19 いくつかのこと

12/13(月)THE W 2021

ヨネダ2000に大きな期待をして視聴したTHE W 2021。M-1予選のドスコイネタにちょっと余分な要素が加わり、すこしネタ全体がモタっとしてしまった。そのあと紅しょうが(面白いとは思うけど完全に個人の好みの問題でピンときていない)に負けてしまったが、同じくナンセンスを武器にするオダウエダがAグループを勝ち抜いたことでそれならヨネダ2000でも良かったな、と思う。でもオダウエダのほうが上述のモタっとした部分がなかったのでソリッドで良かったか。茶々もよかった。松本まりかさんに演じて欲しいネタ。

THE Wは決勝にあがってきたから全員面白いかというと案外そうでもなかったりなどM-1の1/10の参加人数ということもあってやはり決勝でも見れるレベルとそうでないレベルにわかれる印象がある。Bグループはちょっとそんな印象があったかもしれない。天才ピアニストと比較され続けるのはしんどかっただろうな。ヒコロヒーも今の状況でネタをやるを選んだのは芸人としては正しいけどタレントとしてはしんどそう。もう少し板の上で試す機会が欲しいと思ってしまった。そういう意味で吉本所属芸人の強さよ。

けれどAマッソが"あわせ"にきてBグループを勝ち抜いたとき、ちょっとしびれてしまった。練習のできなさをネタでアジャストできるんだと。後述するM-1敗者復活戦のハライチのネタにも言えるかもしれない。(後述してない)

最終決戦の3ネタはやはりオダウエダだった。やはり今はナンセンスでバカを求める時代なのだ。理路整然として笑いより圧倒的バカに笑わせて欲しい。それが2020年から感じる空気なような気がしている。

オダウエダが潰れないことを願いながら、オダウエダによってテレビがもっと面白くなることを願う(まずは壁で結果を出しまくって欲しい)


12/15(水)乃木坂46 生田絵梨花 卒業コンサート

仲間たちと見るため急いで仕事を倒すも例の最高音響空間へ着いたときには「三番目の風」だった。「I see…(ダブルセンター生田絵梨花・賀喜遥香)」には間に合わず。なんといってもアンコールの「君の名は希望」だろうか。卒業コンサートの意味を、自分と残されたメンバーに決着をつけるという意味では文句のつけようのない"卒業"コンサートだったと思う。先日の櫻坂のANNIVERSARY LIVEとの違いはそこにある気がする。櫻坂における守屋茜と渡辺梨加の卒業はあくまでもANNIVERSARY LIVEがあっての卒業演出だが、乃木坂の本コンサートは全編生田絵梨花による生田絵梨花"チカラ"を見せつけ、それが確実に最後にMAXになるような構成だった。

この「君の名は希望」は二度と見れないし、パフォーマンスされない。そのことが強く印象に残った。翻って(1期2期の卒業ではなく)4期の成長に目を向けると確実に希望を持てるという乃木坂の層の厚さも見せているコンサートになっていた。さようなら、こんにちは。4番目の光であり、希望でもある。


生田絵梨花さん、ダンケシェーンでした。


12/16(木)響け!ユーフォニアム 総括スペース

骨太な本編「響け!ユーフォニアム」TVアニメのS1&S2、及び「劇場版 響け!ユーフォニアム」シリーズ(いずれも石原立也監督)はすべて山田尚子監督「リズと青い鳥」を楽しむためのスパイスだったのだろうか。

そう勘違いしてしまうほどに「リズと青い鳥」が圧倒的な存在を放つ「響け!ユーフォニアム」シリーズ。S1はスポ根モノ、S2は主人公の黄前久美子がまるでI.W.G.P.真島誠(マコト)ばりに活躍する。見やすさでいえば圧倒的にS1。シンプルに面白い部活スポ根アニメが見れる。S2は序盤の退屈な展開(わりとしんどい)を乗り越えると最後にご褒美がたくさん用意されている展開で、人間関係の複雑さをクリアしてきた視聴者へのご褒美として(色々あるけど)田中あすか先輩の偉大さを一心に浴びることができる。不気味な魅力のある天才がオタクは大好きなはずだ…

上記S1-S2にて黄前久美子の目線で過ごした1年間で人間関係をしっかり理解した状態で見る「リズと青い鳥」。本編の背景を全力で使って描くのは無口キャラ鎧塚みぞれと中学時代の同級生傘木希美が高校3年になってからの二人の関係性とその世界である。S2で広げた部活動の人間関係のうちの一片を切り取ってリズと青い鳥という吹奏楽曲と掛け合わせながら丁寧に描く。これを描いてくれるからこそ、この二人以外にも当事者にしかわからない世界がこの北宇治高校吹奏楽部の中に広がっているんだと感じることができる。リズと青い鳥が本編で語られないことを語ることで更に作品世界を強固にしているのだ。


12/17(金)happy ginger ~しょうが生誕SP~

おれはしょうがさんが自分の結婚パーティーのときに「最高のお友達」と言ってくれたことを一生忘れない人間なので彼の誕生日を祝い続けると決めているので今年もカブキラウンジへ。例によって箱とサチコに死ぬほど飲まされたしょうがさんが酔いまくって記憶を飛ばし、30分前にかけた繋ぎを3曲連続で披露したはじめたときのフロアの動揺は忘れられないし、ジングルガール上位時代が1時間ほどあけて2回目がかかった時フロアの全員が崩れ落ちるぐらい笑ってしまった。

酔っているDJは普段は最悪だが、こういう日の酔っているDJは最高なんだよな。サチコの精力的な活動のおかげでこの日も実現しているので本当に感謝。ゲストの川西卓さんの75分ロングセットも最高でした。


12/19(日)偶然と想像

1話「魔法(よりもっと不確か)」
2話「扉は開けたままで」
3話「もう一度」
の3話からなる短編集。パンフレットによると濱口竜介監督としては全7作を予定している同名のシリーズの第一弾(1~3作)らしい。

全編を通して対話を通して自己に起きる感情の変化を捉えており、日常において人と人が触れ合う営みの中のシーンを描いている。それが愛おしくてたまらない。特に3話の「もう一度」はあまりに名作。"演じること"の本当の意味が描かれている。必ず見て欲しい。

2話で同じゼミの生徒と不倫をしている主婦 奈緒(森郁月)が瀬川教授(渋川清彦)の研究室で悩みを打ち明けるシーンで教授が奈緒にかける言葉は何度も見返したい。本人が至らないと思っていたことを「才能」と肯定す行為そのものが文学の本懐なんじゃないか。

(12/27追記)※12/26の本作感想スペースでだいぶ深堀りできたので満足


12/19(日)イエローポップJAPAN!!!

愛してやまないJ-POPパーティーイエローポップがなんと9周年。開始当初から通っている数少ないパーティーは今回阿佐ヶ谷Driftに場所を移して久しぶりのクラブ開催。今までの高円寺yakusyuBarはANNEXがついており、イエポ本編ではなかったのだ(確かにこちらでは立ち話ばかりしていた)。

ゲストにDJありがとう氏とISHIIさんを迎え、さらにSweet Sling Singapore(犬重さん+ISHIIさんのB2B)もありで自分にとって理想のまさに最高のパーティーだった。

フロアも「会えたら嬉しいな」と思っていた人ばかりでたまらなかった。楽しすぎてお酒もたくさん飲んでしまったし、19時からM-1ネタバレを防ぐために携帯の電源を切ったので詳細な記憶は薄いけど、ありがとうさんの2ndセットのブース前がかつての光景でちょっと良すぎてしまった。あの頃確かにアシパンにあった景色じゃないか。

僕がパーティーに行く理由に他人である僕たちにも一瞬心が触れ合う奇跡があって、それに寄り添う曲があるのだということだ。その曲を大切にしている人たちが集ってフロアを形成しているという事実そのものが愛おしい空間なのだ。


12/19(日)M-1グランプリ2021

イエポが21時に終わり即ケンタッキーを買って帰宅しおっかけ視聴。情報をすべて絶ち、見終えるまで本当にチャンピオンを知らずに見れた。

個人的に今回知って一番好きになったモグライダー。芝のツッコミが本当に良い。アンタッチャブル柴田を思わせるツッコミとトップバッターでも堂々としている胆力。これから追っていきたい。

応援していた真空ジェシカは一つ一つのボケのワードセンスが最高で点数はふるわなかったものの、非常に楽しめた。全体の流れでいえばやっぱりオズワルドの一本目「友達」は本当に素晴らしいネタでとにかく脚本が良い。あの忙しさであのネタが作れることが素晴らしい。そのうえで大量に劇場でかけることで完璧な調整できあがった「友達」は恐ろしいほどの完成度になっていた。それが故に後半の点数を爆発させる契機になっていたと思う。

最終決戦3組はやはり錦鯉だった。「じゃあいいじゃねえか!」「Life is Beautiful!」見るだけでも面白い人がバカなことを言い、バカなことをやって、真っ当にツッコむ。2020年以降、世の中の流れが悪い方向に行くにつれてお笑いにはわかりやすさ・ひと目みただけで"そうであるとわかる"ことが一層求められるようになったように思う(ナンセンスでバカを求める時代)が、錦鯉はその体現者のひとつである。錦鯉のあとの弛緩した空気にオズワルドは飲まれていった。悲しい気持ちもあるが、来年はこの時代性にカウンターがやってきて、キュウやオズワルドといった面々を決勝で見たい。でもナンセンスな笑いも好きです。

錦鯉、美しい優勝でした。


その他、大事なこととして12/14で妻と交際を始めて13年経ち、14年目へ。毎年この日には鰻を食べに行っているんだけど、今年は関東でも随一の店へ食べに行く。

12/18は友人と合同で先月の妻の誕生日を祝うためにアフタヌーンティーに行き、お祝いをした。我々夫婦をこうやって支えてくれる人たちを大事にしていきたい。

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