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双子育児と渋谷凪咲ちゃんのこと②

夜9時。Bluetoothイヤホンの電源を入れる。スマホを手に取り、TVerを開いて、検索ボックスに「渋谷凪咲」と打つ。これが日課になっている。

1歳の双子育児のなやみ

スニーカーが壊れた。
10年前に買ったスニーカーだ。
スカートが好きで、出かける時はパンプスやサンダル。スニーカーを履くのは、職場で運動会があるとか「TPO的にそうするよりほかない時」。
一昨年までは、年に数回だった。

足先がベロンベロンになった。
毎日のように公園に行っているからだ。
1歳を過ぎて歩きはじめ、今では縦横無尽に走り回る双子を連れて行く。
たんぽぽを指差して「ぽぽ!」と言い、砂に木の枝でお絵描きをし、ヘリコプターの音に顔を上げる彼らはほんとうに可愛い。
どんどん色んなことができるようになる。たくさんチャレンジしてほしい。色んな発見をしてほしい。
でも常に、背中に恐怖がある。
転んだ子を起こしている時、もう一人はどこにいる?
道路に飛び出して車に轢かれるんじゃないか?
遊具から落ちるんじゃないか?
「無理して連れてくるんじゃなかった」って思う日が、来るんじゃないか。
遊具で遊ぶとき、公園の小高い山を登るとき、我が子の体を後ろからそっと支えるお母さんの姿は微笑ましい。
私にはそれが出来ない。うちの双子は結構バラバラに動く。それぞれの興味のある方へ。
中間地点に陣取り、両方に目を配る。一人が道路に飛び出して行きそうになったら、道路までの距離を目測して、もう一人に危険がなさそうなことを確認して、ダッシュ確保。ここまで3秒くらい。高いすべり台に登ろうとするのは下ろして、他のものに注意を向ける。「あっ!見て見てカラス!カァカァ!」。一人登らせてる間にもう一人になにかあったら、ダッシュできないからね。

公園に知り合いのお母さんがいて、どちらかが危ない時に手を貸してくれることがある。
本当にありがたい。でも、昼間の公園に手の空いてる大人なんていないのだ。みんな自分の子がいる。うちの子を見てくれてる間に、お子さんに何かあったらどうしよう。転んじゃったら?ブランコから落ちちゃったら?
でも助かって、ありがたくて、「ありがとう」「ごめんね」って言う。何度も助けてもらうから、何度も言う。何度も言ってるうちに、いつも「やってもらう側」であることに削られていく。社会的に弱者になるってこういうことなのかなってふと思う。そう思ったら、いつも登ろうとするすべり台にチャレンジさせてあげられないのも、隣で一緒にお花を覗き込めないのも、悲しくなってくる。
これが最近のなやみ。

渋谷凪咲ちゃんのこと

双子は元気だし、毎日にこにこしてて可愛いし、少しずつ言葉も覚えて、嬉しいことも楽しいこともたくさんある。でも、どうもイライラしたり悲しくなったりしたら、NMB48の渋谷凪咲ちゃん(推し)の動画を見る。
TVerや録画でテレビ番組を見たり、YouTube(なぎちゃんネル)を見たり。
「お笑い脱出ゲーム2」はリアタイしたしその後3回は見た。

笑ってるうちに、「なんか今日も平和だったかも」と思えてくる。

昨日喧嘩しちゃった夫になんて言おう…って時にもなぎちゃんの出演番組を見せる。夫もなぎさ推しなので。
この前見せたのは「1億3000万人のSHOWチャンネル」『何にでも"お酢"をドバドバかける会』

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なぎちゃんの番組には絶対笑ってくれる。
ちょっと楽しい空気になる。「なぎちゃんネルに見取り図来てたから見てね」って言っておく。

喧嘩だって、夫が特別何か悪いことをしたわけじゃないのだ。
なぎちゃん(のお父さん)も言ってた。「全てのことに対して自分に矢印を向けなさい」って。

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そうたよな、私がイライラしてたんだな、なんだろう寝不足かな……って、なぎちゃんの動画を見て反省したりする。
なぎちゃんと違って人間としての器がお猪口くらいなので、反省しても次の日またイライラしてたりするんだけど、その度に思い出して、自分のストレス解消を試みて、そのうち心が軽くなる。
渋谷家の教え、もっと知りたいよーーー!!渋谷家で育児本だしてください!!!




私ひとりで双子を連れて行くときは、ちょっと遠くの公園に行くことにした。車じゃないと行けないけれど、遊具もないけれど、すんごく広くて、車道に出る心配がなくて、たんぽぽがたくさん咲いている。
なぎちゃんは全国区の番組にたくさん出るようになった。番組で大活躍した後Twitterで検索したら、もういいねしきれないくらい褒められていた。嬉しくて次の日もその次の日も検索した。

楽しみなことがたくさんある。
今週の「土曜はナニする!?」には出るかな?さんまさんとのお仕事ってなんだろう?久しぶりにお話し会に申し込もうかな。
双子だって、すべり台になかなかチャレンジできなくても毎日遊び相手がいるのだ。双子だから出来ないこともあるけど、双子だから楽しいことだってあるのだ。
二人を生かしているのだ。それで十分かもしれない。


久しぶりになぎちゃんのうちわを出して見せたら、お互いにパタパタあおいで笑っていた。



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